[index] CentreCOM 8948XL コマンドリファレンス 2.9
カテゴリー:スイッチング / ポート
SET SWITCH PORT={port-list|ALL} [ACCEPTABLE={ALL|VLAN}] [BCLIMIT={NONE|100..95300}] [DESCRIPTION=string] [EGRESSLIMIT={NONE|bandwidth}] [INFILTERING={OFF|ON}] [INTRUSIONACTION={DISABLE|DISCARD|TRAP}] [LEARN={0|1..256] [RELEARN={ON|OFF}] [MIRROR={BOTH|NONE|RX|TX}] [MODE={AUTONEGOTIATE|MASTER|SLAVE}] [POLARITY={MDI|MDIX}] [SPEED={AUTONEGOTIATE|10MHALF|10MFULL|100MHALF|100MFULL}] [IGMPACTION={DENY|REPLACE}] [IGMPFILTER={NONE|filter-id}] [IGMPMAXGROUP={NONE|1..65535}] [THRASHACTION={NONE|LEARNDISABLE|PORTDISABLE|VLANDISABLE|LINKDOWN}] [THRASHTIMEOUT={NONE|1..86400}] [VLANSTATUSTRAP={ON|OFF}]
port-list: スイッチポート番号(1〜。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能)
string: 文字列(1〜47文字)
bandwidth: 帯域幅(0〜2641248Kbps)
filter-id: フィルター番号(1〜99)。
スイッチポートの各種設定を行う。
パラメーター |
PORT: ポート番号。複数指定が可能。ALLを指定した場合はすべてのポートが対象となる。
ACCEPTABLE: 受信可能なフレームタイプ。VLAN(VLANタグ付きフレームのみ。VID=0のプライオリティータグフレームは破棄)かALL(すべて)から選択する。タグなしVLAN所属ポートのデフォルトはALL。タグVLANにしか所属していないポートでは、自動的に本パラメーターがVLANに設定され変更できない。
BCLIMIT: ブロードキャストおよびマルチキャストパケットの受信上限値。1秒間の最大受信レート(Kbyte/秒)を指定する。ただし、指定値が100の倍数でない場合は切り上げが行われる(101を指定した場合は200となる)。上限を超えて受信したパケットは破棄される。NONEを指定した場合は、制限なしとなる。デフォルトはNONE。なお、マルチキャストパケットの受信レートを制限するには、本パラメーターで上限値を指定するだけでなく、ENABLE SWITCH MCLIMITINGコマンドを実行する必要もある。
DESCRIPTION: ポート名称。SHOW SWITCH PORTコマンドなどで表示されるもので、メモ的に使用する。
EGRESSLIMIT: 該当ポートの送信レート上限値(帯域制限機能)。指定可能な値の範囲は0〜2641248Kbps。ただし、指定値が648の倍数でない場合は倍数になるよう丸められる。NONEおよび0は帯域を制限しないの意味になる。EGRESSLIMITの値は、パケットをスイッチ内部のキューから送り出すときのデータレートであり、フレームヘッダーやトレーラーは含まない。デフォルトはNONE。
INFILTERING: イングレスフィルタリングを行うかどうか。ON(行う)かOFF(行わない)を指定する。ONのときは、受信フレームのVLAN IDが受信ポートの所属VLANと一致した場合のみフレームを受け入れ、それ以外は破棄する。OFFの場合はすべてのフレームを受け入れる。デフォルトはOFF。
INTRUSIONACTION: 未学習の送信元MACアドレスを持つパケットを、LEARNパラメーターで指定した制限値を超えて受信した場合のアクション。DISCARD(受信パケットを破棄する)、TRAP(受信パケットを破棄した後、SNMPトラップを送信する。トラップは各MACアドレスに対して最初の一回だけ送信)、DISABLE(受信パケットを破棄し、SNMPトラップを送信した後、ポートをディセーブルにする)から選択する。デフォルトはDISCARD。
LEARN: 該当ポートで学習可能な送信元MACアドレス(ダイナミックエントリー)の最大数。0を指定した場合は無制限となる(ポートセキュリティーをオフにする)。すでに学習済みMACアドレスが制限値に達している状態で未知の送信元MACアドレスを持つパケットを受信した場合、INTRUSIONACTIONパラメーターの設定に基づいた処理が行われる。デフォルトは0(ポートセキュリティーオフ)
RELEARN: ポートセキュリティーの動作モード。OFFを指定した場合、ポートセキュリティーエントリー(Learnエントリー)はエージアウトされない。ONを指定した場合は、Learnエントリーもエージアウトされる(ダイナミックポートセキュリティー)。本パラメーターは、ポートセキュリティーが有効でないとき(LEARN=0のとき)は意味を持たない。デフォルトはOFF。
MIRROR: ミラーリングするトラフィックの向き。該当ポートをポートミラーリングのソースポートにしたいときに指定する。BOTH(送受信パケット)、RX(受信パケット)、TX(送信パケット)、NONE(ミラーリングしない)から選択する。デフォルトはNONE。
MODE: 1000BASE-Tポートのマスター/スレーブ。デフォルトはAUTONEGOTIATE。
POLARITY: MDI/MDI-X自動切替オフ時のMDI/MDI-Xを指定する。デフォルトはMDI-X。本パラメーターは、MDI/MDI-X自動切替がオン(デフォルト)のときには変更できない。
SPEED: ポートの通信速度とデュプレックスモードを設定する(別表を参照)。トランクグループ所属ポートに対して本コマンドでSPEEDオプションを変更した場合、ポートレベルの設定値は変更されるが、実際の値はトランクグループ全体の設定値のまま変化しない。同ポートをトランクグループから除外した時点で設定値が有効になる。また、SFPポートはAUTONEGOTIATEによる1000M通信のみサポート。デフォルトはAUTONEGOTIATE(オートネゴシエーション)。なお、AUTONEGOTIATEからAUTONEGOTIATE以外に設定を変更すると、該当ポートではMDI/MDI-X自動切替が無効になる。また、AUTONEGOTIATE以外からAUTONEGOTIATEに設定を変更すると、MDI/MDI-X自動切替が有効になる。
IGMPACTION: 該当ポート配下からJoinされたマルチキャストグループの数がIGMPMAXGROUPパラメーターで設定した最大数に達した場合の動作。DENY(それ以降のJoinを拒否)とREPLACE(タイマーの残り時間がもっとも少ないエントリーを削除して新しいエントリーを登録)から選択する。デフォルトはDENY。
IGMPFILTER: 該当スイッチポートに適用するIGMPフィルターの番号(1〜99)。適用を解除するときはNONEを指定する。デフォルトはNONE。
IGMPMAXGROUP: 該当ポート配下からJoinできるマルチキャストグループの最大数。制限を解除するときはNONEを指定する。デフォルトはNONE(制限なし)。
THRASHACTION: 該当スイッチポートでMACアドレススラッシング(同一MACアドレスの登録ポートが頻繁に変更されること)を検出した場合の動作。NONE(なにもしない)、LEARNDISABLE(MACアドレスの学習を停止する)、PORTDISABLE(ポートをディセーブルにする)、VLANDISABLE(スラッシングが発生したVLANに対してのみポートをディセーブルにする)、LINKDOWN(ポートを物理的にリンクダウンさせる)から選択する。これらの動作は、THRASHTIMEOUTパラメーターで指定した時間が経過すると終了する(通常のポート動作に戻る)。ただし、PORTDISABLE、LINKDOWNの場合は、ENABLE SWITCH PORTコマンドにより手動で動作を終了させられる。また、VLANDISABLEの場合は、ENABLE SWITCH PORT VLANコマンドにより手動で動作を終了させられる。デフォルトはLEARNDISABLE。
THRASHTIMEOUT: MACアドレススラッシング検出時の動作の持続時間(秒)。NONEは無期限を示す。THRASHACTIONパラメーターにLEARNDISABLEを指定している場合、本パラメーターをNONEに変更することはできない。また、本パラメーターをNONEに設定している状態で、THRASHACTIONパラメーターの値をLEARNDISABLEに変更した場合、本パラメーターの値は自動的に1に変更される。デフォルトは1秒。
VLANSTATUSTRAP: 特定VLANにおけるポートステータス(イネーブル、ディセーブル)が変化した場合に、SNMPトラップを送信するかどうか。デフォルトはOFF。
AUTONEGOTIATE | オートネゴシエーション |
10MHALF | 10M Half Duplex固定(本体の1000BASE-Tポートのみ) |
10MFULL | 10M Full Duplex固定(本体の1000BASE-Tポートのみ) |
100MHALF | 100M Half Duplex固定(本体の1000BASE-Tポートのみ) |
100MFULL | 100M Full Duplex固定(本体の1000BASE-Tポートのみ) |
備考・注意事項 |
帯域制限機能(EGRESSLIMIT)とQoSの重み付きラウンドロビン(WRR)スケジューリング(SET QOS PORT EGRESSQUEUEコマンドのSCHEDULERパラメーターで設定)は併用できない。
THRASHACTIONパラメーターの値をVLANDISABLEに変更すると、該当ポートで自動的にイングレスフィルタリング(SET SWITCH PORTコマンドのINFILTERINGパラメーター)が有効になる。また、VLANDISABLEからそれ以外に変更すると、イングレスフィルタリングが無効になる。
関連コマンド |
ADD IGMP FILTER
CREATE IGMP FILTER
DISABLE SWITCH PORT
DISABLE SWITCH PORT VLAN
ENABLE SWITCH PORT
ENABLE SWITCH PORT VLAN
SET SWITCH THRASHLIMIT
SHOW IGMP FILTER
SHOW SWITCH PORT
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