[index] CentreCOM 9424T/SP-E、9424Ts/XP-E コマンドリファレンス 2.4

運用・管理/アップロード・ダウンロード


  - ダウンロード
   - ネットワーク経由でのダウンロード
   - コンソールポート経由でのダウンロード
  - アップロード
   - ネットワーク経由でのアップロード
   - コンソールポート経由でのアップロード
  - システム内のファームウェアファイルの転送
  - マスターからスレーブスイッチへのファイルの転送


本製品は、TFTP(Trivial File Transfer Protocol)やXMODEMを利用したファイルのアップロード、ダウンロードが可能です。

 

ダウンロード

ファイルのダウンロードには、IPネットワーク経由で行う方法(TFTP)と、コンソールポート経由で行う方法(XMODEM)があります。保存先のファイルシステムに余裕があれば、任意のファイルをダウンロードできます。

 

ネットワーク経由でのダウンロード

ネットワーク経由でファイル転送を行うためにはIPの設定が必要です。詳細は「IP」の章をご覧ください。

■ TFTPサーバー192.168.10.5からファイルmyfile.cfgをダウンロードします。


■ ダウンロードするファイルの名前が、本製品のファイルシステムで扱えない形式の場合(サポートされていない拡張子が付いているなど)は、DESTFILEパラメーターで保存時のファイル名を指定できます。たとえば、TFTPサーバー上で「test.txt」という名前を持つファイルを「test.cfg」として保存するには、次のようにします。


■ TFTPサーバー192.168.10.5からファームウェアファイルats63j.imgをダウンロードし、本製品のファームウェアを切り替えたい場合は、DESTFILEにAPPBLOCKを指定します。


Note - ファームウェアの切り替えには時間がかかります。本製品が再起動するまでの間は、絶対に電源を切らないでください。書き込み中に電源を切ると、本製品を起動できなくなる可能性があります。

■ TFTPサーバー192.168.10.5からファームウェアファイルats63j.imgをダウンロードし、フラッシュメモリーに保存したい場合(ファームウェアの切り替えは行われない)は、DESTFILEにファイル名を指定します。



 

コンソールポート経由でのダウンロード

■ XMODEMでファイルをダウンロードします。


コマンドを入力すると操作を続けるかどうかのメッセージが表示されますので、Yキーを押して、Yesを選択します。画面上に文字列が表示され、受信待ち状態になりますので、コンソール側でXMODEMの送信プロセスを起動してください。一般的なターミナルソフトなら、メニューにXMODEM転送のようなコマンドがあるはずです。

Note - XMODEMでファイルをダウンロードする際は、スイッチポートの通信を停止するようにしてください。

■ XMODEMでファームウェアファイルをダウンロードし、本製品のファームウェアを切り替えたい場合は、DESTFILEにAPPBLOCKを指定します。


Note - ファームウェアの切り替えには時間がかかります。本製品が再起動するまでの間は、絶対に電源を切らないでください。書き込み中に電源を切ると、本製品を起動できなくなる可能性があります。

■ XMODEMでファームウェアファイルをダウンロードし、フラッシュメモリーに保存したい場合(ファームウェアの切り替えは行われない)は、DESTFILEにファイル名を指定します。



 

アップロード

アップロードはUPLOADコマンドで行います。プロトコルはTFTPとXMODEMが使えます。

 

ネットワーク経由でのアップロード

ネットワーク経由でファイル転送を行うためにはIPの設定が必要です。詳細は「IP」の章をご覧ください。

■ TFTPサーバー192.168.10.5にファイルcritical.cfgをアップロードします。

Note - TFTPサーバーの実装(UNIX系OSのtftpdなど)によっては、サーバー上にあらかじめファイルを作成しておかないとファイルのアップロードができないものがあります。これは、ファイルの新規作成に失敗するためです。このような場合は、サーバー上で空のファイルを作成し、すべてのユーザーに書き込み権限を与えてからアップロードしてみてください。


■ 現在稼働中のファームウェアを、TFTPサーバー192.168.10.5にファームウェアファイルbackup.imgとしてアップロードする場合は、SRCFILE/FILEにAPPBLOCKを指定します。


■ 現在の起動時設定ファイルを、TFTPサーバー192.168.10.5にアップロードする場合は、SRCFILE/FILEにSWITCHCFGを指定します。



 

コンソールポート経由でのアップロード

■ XMODEMでファイルをアップロードします。


コマンドを入力すると操作を続けるかどうかのメッセージが表示されますので、Yキーを押して、Yesを選択します。コンソール側でXMODEMの受信プロセスを起動してください。一般的なターミナルソフトなら、メニューにXMODEM転送のようなコマンドがあるはずです。

Note - XMODEMでファイルをアップロードロードする際は、スイッチポートの通信を停止するようにしてください。

■ 現在稼働中のファームウェアを、XMODEMでアップロードする場合は、SRCFILE/FILEにAPPBLOCKを指定します。


■ 現在の起動時設定ファイルを、XMODEMでアップロードする場合は、SRCFILE/FILEにSWITCHCFGを指定します。




 

システム内のファームウェアファイルの転送

LOADコマンドで、METHODにLOCALを指定すると、フラッシュメモリーまたはコンパクトフラッシュ内のファームウェアファイルをアプリケーション領域にダウンロード(転送)し、起動時に使用するファームウェアファイルを切り替えることができます。
また、UPLOADコマンドで、METHODにLOCALを指定すると、現在稼働中のファームウェアをフラッシュメモリーまたはコンパクトフラッシュにファイルとして保存することができます。

■ フラッシュメモリー内のファームウェアファイルをアプリケーション領域に転送し、本製品のファームウェアを切り替えたい場合は、DESTFILEにAPPBLOCKを指定します。


■ 現在稼働中のファームウェアを、コンパクトフラッシュにファイルとして保存したい場合は、SRCFILE/FILEにAPPBLOCKを指定します。



 

マスターからスレーブスイッチへのファイルの転送

UPLOADコマンドで、METHODにREMOTESWITCHを指定すると、現在稼働中のファームウェアおよび設定ファイルを、マスタースイッチからスレーブスイッチに転送することができます。

■ マスタースイッチからスレーブスイッチにファームウェアファイルを転送する場合は、SRCFILE/FILEにAPPBLOCKを指定します。


■ マスタースイッチからスレーブスイッチに、現在の起動時設定ファイルを転送する場合は、SRCFILE/FILEにSWITCHCFGを指定します。


Note - マスタースイッチからスレーブスイッチに起動時設定ファイルを転送すると、スレーブスイッチは再起動し、IPアドレスおよびスタックモードの設定以外は、書き換えられます。

■ マスタースイッチからスレーブスイッチに、フラッシュメモリー内の設定ファイルを転送する場合は、SRCFILE/FILEにファイル名を指定します。


Note - マスタースイッチからスレーブスイッチに設定ファイルを転送すると、スレーブスイッチは再起動し、すべての設定が書き換えられます。

次の図は、ファイル操作のイメージ図です。








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