[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.3.1

police twin-rate

モード: ポリシーマップ・クラスモード
カテゴリー: トラフィック制御 / Quality of Service


(config-pmap-c)# police twin-rate MINRATE MAXRATE MINBURST MAXBURST action ACTION

(config-pmap-c)# no police


対象トラフィッククラスにツインレートの個別ポリサー(メーター/ポリサー/リマーカー)を適用する。
no形式で実行した場合は、対象トラフィッククラスからツインレート個別ポリサーの適用を解除する。

ツインレート個別ポリサーは、本コマンドで設定した帯域基準値(最大・最小トラフィックレートとそれぞれに対する許容バーストサイズ)をもとに、対象トラフィッククラスが実際にどの程度の帯域を使用しているかを計測し、その結果に基づいて該当トラフィッククラスに属するパケットを3つの「帯域クラス」に分類する(メータリング)。

表 1
帯域クラス
帯域使用量
取り扱いの一例
Green 少ない 帯域割り当ての優先度は最高
Yellow 中程度 帯域割り当ての優先度は中
Red 使いすぎ 帯域割り当ての優先度は最低。キューへの格納前に破棄することが可能


帯域クラスへの分類後は、次のいずれかのアクションを実行できる。


パラメーター

MINRATE := <1-41943040>
最小トラフィックレート。単位はKbps。帯域クラスGreenの基準値(CIR)となる。指定値が64の倍数でない場合は、有効範囲内の直近の倍数(同距離の場合は大きいほう)に丸められる
MAXRATE := <1-41943040>
最大トラフィックレート。単位はKbps。帯域クラスYellowの基準値(PIR)となる。指定値が64の倍数でない場合は、有効範囲内の直近の倍数(同距離の場合は大きいほう)に丸められる
MINBURST := <1-16777216>
最小トラフィックレート(MINRATE)に対する、帯域クラスGreenの最大許容バーストサイズ(CBS)。単位はByte。トラフィックの流入量がMINRATEを上回った場合に、Greenのトラフィックに許容される超過データ量を指定する。バーストサイズがMINBURSTを上回った場合、該当パケットは帯域クラスYellowに分類される。RFC2698では、MINBURSTMAXBURSTの両方を、予期される最大パケットサイズ以上に設定することを推奨している。指定値が2048の倍数でない場合は、有効範囲内の直近の倍数(同距離の場合は大きいほう)に丸められる
MAXBURST := <1-16777216>
最大トラフィックレート(MAXRATE)に対する、帯域クラスYellowの最大許容バーストサイズ(PBS)。単位はByte。トラフィックの流入量がMAXRATEを上回った場合に、Yellowのトラフィックに許容される超過データ量を指定する。バーストサイズがMAXBURSTを上回った場合、該当パケットは帯域クラスRedに分類される。RFC2698では、MINBURSTMAXBURSTの両方を、予期される最大パケットサイズ以上に設定することを推奨している。指定値が2048の倍数でない場合は、有効範囲内の直近の倍数(同距離の場合は大きいほう)に丸められる
ACTION 帯域クラスへの分類後に実行するアクション。次のいずれかを指定する
drop-red ポリシング(帯域クラスRedに分類されたパケットを破棄)
remark-transmit リマーキング(remarkマップを参照して、パケットのDSCP値を変更する)


注意・補足事項

■ スイッチポートに適用したポリシーマップでは、該当ポートのトラフィックだけが計測対象となる。一方、VLANに適用したポリシーマップでは、該当VLAN全体のトラフィックが計測対象となる。

■ ツインレート個別ポリサーにおけるパラメーターの関係


コマンドツリー

class (ポリシーマップモード)
    |
    +- police twin-rate(ポリシーマップ・クラスモード)


関連コマンド

class-map(グローバルコンフィグモード)
police single-rate(ポリシーマップ・クラスモード)
policy-map(グローバルコンフィグモード)
remark-map(ポリシーマップ・クラスモード)
show policy-map(特権EXECモード)



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