[index] CentreCOM FS900Mシリーズ コマンドリファレンス 1.6.0

運用・管理/システム


  - ログイン
  - パスワードの変更
  - 再起動
  - システム時刻の設定
  - システム名の設定
  - システムチェック
  - コマンドライン編集キー
  - コマンド入力時の注意事項
  - コンソールメッセージ
  - 次に選択可能なキーワードを表示する「スペース」または「Tab」
  - キーワードの補完機能
  - オンラインヘルプ
   - コマンドライン途中のオンラインヘルプ
  - 端末画面の表示行数


本製品は設定のためのコマンドプロセッサー(コマンドラインインターフェース)を備えています。ここではコマンド入力に関する基本的な事柄について説明します。


 

ログイン

本製品に対する設定は、コンソールポート(非同期シリアルポート)に接続したコンソールターミナル、または、ネットワーク上のTelnetクライアントから行います。

Note - Telnetを使用するには、あらかじめコンソールターミナルからログインし、本製品にIPアドレス等を設定しておく必要があります。IPの設定については「IP」の章をご覧ください。

本製品に接続すると、「login: 」というログインプロンプトが表示されます。コンソールターミナルを接続してもログインプロンプトが表示されない場合は、「Enter」キーを何度か押してみてください。

「login:」に対してユーザー名「manager」を、「Password:」に対してパスワードを入力します(ご購入時の初期パスワードは「friend」です)。


ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。


Note - デフォルトのパスワードを使い続けることはセキュリティー上好ましくありませんので、初回ログイン時に変更することをお勧めします。詳細は「パスワードの変更」をご覧ください。

Note - Telnet接続の場合、3回ログイン認証に失敗すると強制切断します。この設定は変更できません。

Note - Telnet接続の場合、ログインプロンプトが表示されてから1分以内にログインしないと、Telnetセッションが切断されます。この設定は変更できません。


 

パスワードの変更

パスワードはSET PASSWORDコマンドで変更します。

Note - 変更したパスワードは設定ファイルには保存されません。


 

再起動

システムを再起動するにはRESTARTコマンドを使います。

Note - 再起動を実行する前に、現在の設定内容をファイルに保存したかどうかをご確認ください。設定の保存については、「運用・管理」/「コンフィグレーション」をご覧ください。

本製品の再起動はコールドスタートです。これは、ハードウェア的にリセットをかけ、自己診断テストの実行、ソフトウェアのロードを行った後、起動スクリプトを読み込んで起動します。


 

システム時刻の設定

システムの日付と時刻をあわせるにはSET TIMEコマンドを使います。

日付は「年-月-日」、時刻は「時:分:秒」の形式で指定します。

■ 日付と時刻を設定するには次のようにします。ここでは2006年1月1日19時に設定します。


■ 時刻だけを修正します。


■ 日付だけを修正します。


■ 現在の日付と時刻を確認するにはSHOW TIMEコマンドを実行します。

 

システム名の設定

システム名(MIB-IIオブジェクトsysName)を設定すると、コマンドプロンプトにシステム名が表示されるようになります。SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用しない場合であっても、複数のシステムを管理しているときは、各システムに異なる名前を設定しておくと、どのシステムにログインしているのかがわかりやすくなり便利です。

■ システム名(sysName)を設定するにはSET SYSTEMコマンドを使います。


Note - システム名に空白(スペース)を含む場合は、システム名を" "で囲んでください。


 

システムチェック

システムの基本情報を確認するための各種コマンドを紹介します。

■ システムの全般的な情報はSHOW SYSTEMコマンドで確認できます。

■ システムログはSHOW LOGコマンドで確認できます。詳細については、「運用・管理」/「ログ」をご覧ください。


 

コマンドライン編集キー

コマンドラインでは、以下の編集機能を使うことができます(VT100互換の端末エミュレーターが必要です)。

表 1
コンソールターミナルのキー
機能
← または Ctrl+B 1文字左に移動
→ または Ctrl+F 1文字右に移動
Delete カーソルの上の文字を削除
Ctrl+D カーソルの上の文字を削除またはログアウト
Backspace または Ctrl+H カーソルの左にある文字を削除
Ctrl+A 行頭に移動
Ctrl+E 行末に移動
Ctrl+U コマンド行を消去
Ctrl+K カーソルの上より右の文字をすべて削除
Ctrl+C コマンドの実行を停止しプロンプトに戻る(対応コマンドのみ)
↑ または Ctrl+P コマンド履歴をさかのぼる
↓ または Ctrl+N コマンド履歴を進める
F1 または ? オンラインヘルプを表示
Space 入力途中の文字列の補完および次に入力可能なキーワードの一覧表示
Tab または Ctrl+I Spaceと同様の機能に加えて入力補助情報の表示(対応コマンドのみ)



 

コマンド入力時の注意事項

コマンド入力時には以下に注意してください。

■ 1行で入力できるコマンドの最大文字数はスペースを含めて512文字です。コマンド行が長くなり1行におさまらない場合は、コマンドの省略形を使うか、コマンドを複数行に分けてください(ADDとSETなど)。

■ 「ADD」、「IP」などのキーワード(予約語)は大文字・小文字を区別しないので、どちらで入力してもかまいません。一方、パラメーターとして指定する値の中には、パスワードのように大文字・小文字を区別するものと、ユーザー名のように大文字・小文字を区別しないものがあります。各コマンドの説明でご確認の上入力してください。

■ コマンドは一意に識別できる範囲で省略可能です。例えば、SHOW FILEコマンドは次のように省略して入力できます。


■ コマンドの実行結果は(エラーがなければ)すぐに本製品に反映されますので、再起動などを行う必要はありません。

設定内容は再起動すると消えてしまいますので、再起動後にも同じ設定を使いたいときはCREATE CONFIGコマンドでファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで、保存した設定スクリプトが次回起動時に読み込まれるように設定してください。詳細については、「運用・管理」/「コンフィグレーション」などを参考にしてください。


 

コンソールメッセージ

コマンド入力後、実行結果や構文エラーを知らせるメッセージが表示されることがあります。



 

次に選択可能なキーワードを表示する「スペース」または「Tab」

コマンドの入力途中で「スペース」または「Tab」キーを押すと、次に選択可能なキーワード(コマンド名やパラメーター名、オプション名)の一覧が表示されます。

■ 例えば、コマンドラインの先頭で「Tab」キーを押すと次のように表示されます(「Tab」は表示されません)。


列挙されているのが、コマンドラインの先頭キーワードとして有効な単語の一覧です(表示項目はソフトウェアのバージョンによって異なる可能性があります)。

Note - 表示されるキーワードの中には、サポート対象外のものも含まれる可能性があります。詳細はリリースノートなどでご確認ください。

■ つぎに、コマンドラインで上記のキーワード一覧の「SHOW」を入力し、さらに半角スペースを一文字入力した上で再度「Tab」(または「スペース」キー)を押すと、次のように表示されます。

Note - 何らかの文字列を入力した後で「Tab」または「スペース」キーを押すときは、文字列の後ろに半角スペースを入力してから各キーを押す必要があります(半角を入力しなくても2度各キーを押すと自動的に半角スペースが表示されます)。



 

キーワードの補完機能

キーワードの入力途中で半角スペースを入れずに「スペース」、「Tab」または「Ctrl」+「I」キーを押すと、キーワードが1つに特定される場合は、自動的にキーワードの残りが補われ、正しいキーワードが入力されます。該当するキーワードが複数ある場合は、キーワードの一覧が表示されます。

■ shを入力して(半角スペースを入れずに)「スペース」キーを押した場合は、キーワードが「show」に特定され、showと入力されます。

■ sを入力して(半角スペースを入れずに)「スペース」キーを押した場合は、該当するキーワードが一覧で表示されます。

Note - SHOW SWITCH PORTコマンドでPORTパラメーターに値を指定せず(値は省略可能)、SUMMARYやSECURITYといったオプションを指定する場合は、PORTの後に「スペース」キーを2回続けて押します(1回目は補完機能によって=が入力されますが、2回目には=が消えて半角スペースが入力されます)。


 

オンラインヘルプ

オンラインヘルプを見るには、HELPコマンドを使います。

■ オプションなしでHELPコマンドを実行すると、ヘルプファイルのトップページが表示されます。



■ トップページの一覧から表示させたいトピックを指定すると、該当項目が表示されます。


ヘルプファイルはファームウェアファイルに組み込まれて配布されています。

■ F1キーを押してもオンラインヘルプを表示できます。例えば、Vキー、(半角スペースを入れないで)F1キーの順に入力すると、バーチャルLANのヘルプが表示されます(「F1」は表示されません)。


 

コマンドライン途中のオンラインヘルプ

コマンドラインの途中で「F1」キーまたは「?」キーを入力すると、そのコマンドのオンラインヘルプを表示します(「F1」は表示されません)。
コマンドが特定できない場合は、Unknown help command. と表示されます(「?」は表示されません)。


 

端末画面の表示行数

デフォルトの端末設定では、1画面の表示行数が22に設定されています。コマンドの出力結果が22行よりも長い場合は22行ごとに表示が一時停止し、最下行に次のようなメッセージが表示され、キー入力待ち状態になります。


ここでは次のキー操作が可能です。

表 2
Space 次の1ページを表示します。
Enter 次の1行を表示します。
c 残りすべてを一度にスクロール表示します。PINGコマンド、SHOW LOGコマンド、SHOW SWITCH FDBコマンドは、Ctrl+Cでスクロール表示を中止できます。
q 表示を中止し、プロンプトに戻ります。


一度表示された行をさかのぼることはできません。






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