[index] CentreCOM GS900Mシリーズ コマンドリファレンス 1.6.0
カテゴリー:MLD Snooping
ADD MLDSNOOPING VLAN={vlan-name|1..4094} MCGROUP=ip6add [MEMBERPORT={port-list|ALL}]
vlan-name: VLAN名
ip6add: IPv6アドレス
port-list: スイッチポート番号(1〜。ハイフン[-]、カンマ[ , ]を使った複数指定も可能)
MLD Snoopingで使用するマルチキャストグループに関するエントリーを追加する。
エントリーが追加されたVLAN内ではメンバーポートが存在しない場合には、マルチキャストデータパケットはルーターポートにのみ転送される。メンバーポートを指定した場合、ホストからのMLD ReportやMLD Doneパケットによるグループアドレスの登録/削除は無効となる。
パラメーター |
VLAN: MLD Snoopingの対象となるVLAN名またはVLAN IDを指定する。指定されたVLANが存在しないまたはCREATE MLDSNOOPING VLANコマンドで作成されていない場合コマンドエラーとなる。
MCGROUP: MLD Snoopingの対象となるIPv6マルチキャストグループアドレスを指定する。装置全体で最大64エントリー登録できる。ただし、1つのグループが複数のVLANに所属する場合、VLANの数だけエントリーを消費する。すでに登録しているアドレスを指定した場合コマンドエラーとなる。IPv6マルチキャストデータの宛先MACアドレスはIPアドレスの下位32ビットをMACアドレスにコピーして生成する。IPv6マルチキャストアドレスはマルチキャストグループを識別するグループIDフィールドが112ビット長のフォーマットと32ビット長のフォーマットの2種類が規定されており、グループIDフィールドが112ビット長のアドレスフォーマットを使用する場合は、IPv4マルチキャストアドレスと同様にMACアドレスの重複が発生する。この場合すでにそのアドレスが登録されているものとしてコマンドエラーとなる。(ff05:0:1::1と ff05:0:8300::1は重複していると見なす)以下のような形式でマルチキャストグループアドレスを指定する。ff05:0:1::101のような省略型での指定も可能。ffXY:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:AABB:CCDD
MEMBERPORT: MLD Snoopingにおいてルーターポートで受信したマルチキャストパケットの転送先となるメンバーポートをポート番号またはALLで指定する。指定しない場合は自動登録を行う。
入力・出力・画面例 |
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例 |
■ MLD Snoopingで使用するマルチキャストグループにエントリーを追加する
ADD MLDSNOOPING VLAN=2 MCGROUP=FF02:2310:1020:3131:4312:5515:FE11:FFFF
備考・注意事項 |
・マルチキャストグループに予約マルチキャストアドレスを指定した場合、意図しない動作をすることがある。
・MLD Snoopingを利用するにはCREATE MLDSNOOPING VLANコマンドでルーターポートを設定し、本コマンドでMLD Snoopingの対象となるIPv6マルチキャストグループアドレスとMLD Done、MLDv2 Reportの宛先アドレスを設定する必要がある。
関連コマンド |
CREATE MLDSNOOPING VLAN
DELETE MLDSNOOPING VLAN
DISABLE MLDSNOOPING
ENABLE MLDSNOOPING
SET MLDSNOOPING TIMEOUT
SET MLDSNOOPING VLAN MCGROUP
SET MLDSNOOPING VLAN ROUTERPORT
SHOW MLDSNOOPING
参考 |
RFC2460, Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification
RFC2463, Internet Control Message Protocol (ICMPv6) for the Internet Protocol Version 6 (IPv6) Specification
RFC2710, Multicast Listener Discovery (MLD) for IPv6
RFC2711, IPv6 Router Alert Option
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PN: J613-M0220-03 Rev.F