[index] CentreCOM GS900M V2シリーズ コマンドリファレンス 2.3.2

運用・管理/ファイルシステム


  - 物理デバイス
  - ファイルシステム
   - ファイル名
   - ワイルドカード
   - ファイルの操作


本製品の2次記憶装置とファイルシステムについて説明します。

以下では、コマンドラインインターフェースによる設定方法を中心に説明します。なお、ここでの設定の一部は、Web GUIでは「マネージメント」-「ファイル管理」で設定できます。(詳細は「Web GUI」/「マネージメント」をご覧ください。)

 

物理デバイス

本製品は、システム再起動後もデータが保持される2次記憶装置として、フラッシュメモリーを搭載しています。

フラッシュメモリー上には独自のファイルシステムが構築されており、ファイル単位でデータにアクセスすることが可能です。詳しくは次節「ファイルシステム」をご覧ください。

フラッシュメモリーは一般的なコンピューターのハードディスクに相当する記憶装置です。通常のファイル操作はこのメモリーに対して行います。フラッシュメモリーには、ファームウェアファイル、設定スクリプトファイルなどが格納されます。


 

ファイルシステム

本製品では、フラッシュメモリー上にファイルシステムが構築されており、物理デバイス上のデータを「ファイル」としてアクセスすることが可能です。


 

ファイル名

ファイル名は次の形式で表されます。


表 1
filename ファイル名。文字数は拡張子、および拡張子の区切り文字ピリオド[.]を含め、1〜20文字。指定可能文字は、半角英数字とハイフン[-]、アンダーバー[ _ ]、ピリオド[.]、開始丸かっこ[(]および終了丸かっこ[)]です。大文字・小文字を区別します。
ext 拡張子。ファイル名には必ず拡張子を付ける必要があります。指定可能文字は、半角英数字とハイフン[-]、アンダーバー[ _ ]、ピリオド[.]、開始丸かっこ[(]および終了丸かっこ[)]です。大文字・小文字を区別します。


拡張子の一覧を示します。

表 2
拡張子
ファイルタイプ
cfg 設定スクリプトファイル。システムの設定情報を保存します。scpとの間に明確な区別はありませんが、慣例として設定内容を保存するスクリプトにはcfgを使います。
scp 実行スクリプトファイル。cfgとの間に明確な区別はありませんが、慣例としてトリガースクリプトやバッチファイルのようなスクリプトにはscpを使います。
rel ファームウェアファイル



Note - フラッシュメモリー上のファイルシステムには、ディレクトリー(フォルダー)の概念はありません。したがって、コマンドでファイル名を指定するときに、「/dirA/subdirA/test.cfg」のようなディレクトリーパスを含む指定は不要です。

Note - cfg、scp、rel以外の拡張子は本製品では使用することはできません。


 

ワイルドカード

ファイルを操作するコマンドの中には、ワイルドカード(*)を使って複数のファイルを一度に指定できるものがあります。ワイルドカード(*)は「任意の文字列」を示すもので、次のように使います。

■ ファイル名がtestから始まるファイルをすべて表示


■ コンフィグファイル(.cfg)だけを一覧表示


Note - ワイルドカード(*)を使ってファイルを削除するときは、必要なファイルまで削除してしまわないよう充分にご注意ください。

Note - ワイルドカード(*)はファイル名の先頭または最後のどちらかに1つだけ使用できます。複数指定(*_test.*)や中間一致(foo*.cfg)は使えません。

■ ワイルドカードが使えるコマンドは以下です。


 

ファイルの操作

おもなファイル操作についてコマンド例を示します。

■ ファイルの一覧は、SHOW FILEコマンドで表示できます。


■ 特定ファイルの一覧を見たいときはワイルドカードを使います。


■ ファイルの内容を見るには、SHOW FILEコマンドで(ワイルドカードを用いない)実際のファイル名を指定します。ただし、SHOW FILEコマンドで内容を表示できるのはテキスト形式のファイル(.scp、.cfgなど)のみです。


■ ファイルを削除するにはDELETE FILEコマンドを使います。ワイルドカード(*)で複数ファイルをまとめて削除することも可能です。


Note - ワイルドカード(*)を使ってファイルを削除するときは、必要なファイルまで削除してしまわないよう充分にご注意ください。

Note - 削除したファイルを元に戻すことはできません。ファイル操作時は充分注意してください。

■ ファイルをコピーするにはCOPYコマンドを使います。


LOADコマンドを使って、別のコンピューターからファイルをダウンロードできます。次の例ではTFTPサーバー(192.168.1.11)からlong.scpをフラッシュメモリーにダウンロードしています。


UPLOADコマンドを使うと、テキスト形式のファイルをTFTPサーバーにアップロードできます。次の例では、設定スクリプトtaisetsu.cfgをTFTPサーバーにアップロードします。


Note - TFTPサーバーの実装(UNIX系OSのtftpdなど)によっては、サーバー上にあらかじめファイルを作成しておかないとファイルのアップロードができないものがあります。これは、ファイルの新規作成に失敗するためです。このような場合は、サーバー上で空のファイルを作成し、すべてのユーザーに書き込み権限を与えてからアップロードしてください。


次の図は、ファイル操作のイメージ図です。





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