[index] CentreCOM GS900M V2シリーズ コマンドリファレンス 2.3.2

運用・管理/認証サーバー


  - ユーザー認証処理の順序
  - RADIUSサーバー
  - RADIUSサーバーのアカウンティング機能



本製品は、ユーザー認証機構として、内部のユーザー認証データベースに加えて、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)サーバーをサポートしています。

 

ユーザー認証処理の順序

ログイン名とパスワードを受け取った本製品は、最初にユーザー名とパスワードの検証を行い、ユーザー名とパスワードが合った場合は、その時点で認証成功となります。ここで認証が成功しなかった場合は、RADIUSサーバーに認証を要求します。RADIUSサーバーが登録されていない、あるいはRADIUSサーバーからAccess-Rejectが返ってきた場合は、認証は失敗、RADIUSサーバーから、Access-Acceptが返ってきた場合は認証成功となります。


 

RADIUSサーバー

RADIUSサーバーは、ユーザー認証に使用できるほか、ポート認証でも使用できます。詳細は「ポート認証」をご覧ください。

■ RADIUSサーバーを登録するには、ADD RADIUSSERVER SERVERコマンドを使用し、RADIUSサーバーのIPアドレス、共有パスワードを指定してください。



■ 認証パケットのやりとりに使用するUDPポート番号およびアカウンティングパケットに使用するUDPポート番号を変更するには、PORTパラメーター(認証)とACCPORTパラメーター(アカウンティング)を指定してください。(RFC2865では認証用ポートを1812番、RFC2866ではアカウンティング用ポートを1813番としています。デフォルトでは、この設定になっています)RADIUSサーバーの設定を確認し、適切なポート番号を指定してください。


■ RADIUSサーバーとの通信に関するパラメーター(応答待ち時間、再送回数など)はSET RADIUSコマンドで変更できます。次の例では、応答待ち時間を10秒、再送回数を5回に設定しています。デフォルトはそれぞれ6秒と3回です。



■ RADIUSサーバーの登録を削除するには、DELETE RADIUSSERVER SERVERコマンドを使用します。


■ 登録されているRADIUSサーバーの一覧を表示するには、SHOW AUTHENTICATIONコマンドを使用します。


Note - RADIUSサーバーが複数登録されている場合は、登録された順序でサーバーに要求を送信します(最初のサーバーが無応答なら、次のサーバーに要求を送信)。なお、次のサーバーに移るのは、前のサーバーが無応答だったときだけである点に注意してください。いずれかのサーバーからAccess-Rejectが返ってきた場合は、その時点でRADIUS認証失敗となり、次のサーバーには要求を送信しません。

■ RADIUSサーバーで管理するユーザーの権限(ユーザーレベル)は、各ユーザーのService-Type属性で指定できます。

表 1
Service-Type属性値 ユーザーレベル
Administrative(6) Managerレベル



■ RADIUSサーバーのクライアント情報ファイルとユーザー情報ファイルの例を示します。詳細はRADIUSサーバーのマニュアルをご覧ください。

[/etc/raddb/clients]

[/etc/raddb/users]



 

RADIUSサーバーのアカウンティング機能

本製品では、RADIUS認証したクライアントの接続、切断などの情報を通知するための、RADIUSアカウンティングプロトコルをサポートしているため、RADIUSサーバーのアカウンティング機能を使用することができます。

アカウンティングサーバーは、RADIUSサーバーとして設定したサーバーになります。複数のRADIUSサーバーが設定されている場合には、認証に使用されたサーバーを使用します。本機能は、RADIUSサーバーの設定を行わないと使用できません。

■ RADIUSアカウンティング機能を有効にするには、ENABLE RADIUSACCOUNTINGコマンドを使用します。


■ RADIUSアカウンティング機能を無効にするには、DISABLE RADIUSACCOUNTINGコマンドを使用します。


■ RADIUSサーバーのアカウンティング機能に関する設定を変更する場合には、SET RADIUSACCOUNTINGコマンドを使用します。RADIUSサーバーのアカウンティング用UDPポート番号を変更するには、下記のコマンドを実行します。


■ RADIUSサーバーのアカウンティング機能に関する設定を確認には、SHOW RADIUSACCOUNTINGコマンドを使用します。









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