[index] CentreCOM GS900M V2シリーズ コマンドリファレンス 2.3.2

IGMP Snooping/概要・基本設定


IGMP Snoopingは、VLAN環境において不要なマルチキャストトラフィックをフィルタリングする機能です。本製品はIGMP v1/v2/v3 Snooping機能をサポートしています。

IGMP Snoopingを使わない場合、マルチキャストパケットはサブネット(VLAN)単位で配送されるため、VLANにグループメンバーが1台でもいると、所属するすべてのポートにパケットが転送されてしまいます。

IGMP Snoopingを有効にすると、本製品は各ポートで交換されるIGMPメッセージ(Membership Report、Query、Leave)を監視して、メンバーの存在するポートにだけ該当グループのトラフィックを配送するようになります。

ここでは、コマンドラインインターフェースによる設定方法を中心に説明します。なお、Web GUIでは「スイッチ設定」-「IGMP Snooping」で設定できます。(詳細は「Web GUI」/「スイッチ設定」をご覧ください。)

■ IGMP Snoopingは、ご購入時の状態(まったく設定を行っていない状態)で無効になっています。


上位にマルチキャスト対応のIPルーターが存在する場合、IGMP Snoopingを有効にすれば、特別な設定をすることなくIGMP Snoopingを利用できます。この場合、IPの設定は必要ありません。



■ IGMP Snoopingの状態はSHOW IGMPSNOOPINGコマンドで確認できます。


■ IGMP Snoopingを有効にするには、ENABLE IGMPSNOOPINGコマンドを実行します。


■ 再度無効にするには、DISABLE IGMPSNOOPINGコマンドを実行します。


Note - ポートトランキングとIGMP Snoopingの併用時、トランクグループ内で最も番号の小さいポートをDISABLE SWITCH PORTコマンドで無効に設定すると、トランクグループ内のそれ以外のポートでマルチキャストデータが転送されなくなります。DISABLE SWITCH PORTコマンド実行時にLINKパラメーターにDISABLEを指定して、該当ポートを物理的にリンクダウンさせると、本現象は発生しません。

Note - IGMP v3 Snoopingのソースフィルタリング機能は未サポートです。

■ IGMP/IGMP Snoopingで以下の範囲のIPアドレスは、予約されたマルチキャストMACアドレスにマッピングされるため、グループアドレスとして利用できません。

表 1:マルチキャスト用IPアドレスとMACアドレスの対応表
IPアドレス
MACアドレス
224.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
224.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
225.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
225.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
226.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
226.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
227.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
227.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
228.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
228.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
229.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
229.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
230.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
230.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
231.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
231.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
232.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
232.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
233.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
233.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
234.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
234.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
235.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
235.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
236.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
236.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
237.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
237.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
238.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
238.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
239.0.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx
239.128.0.0/24 01-00-5E-00-00-xx



また、同一セグメント(VLAN)内では下位23ビットが異なるマルチキャストグループ(IP)アドレスを使用してください。
たとえば、229.10.10.10(MACアドレス:01-00-5E-0A-0A-0A)と230.74.10.10(MACアドレス:01-00-5E-4A-0A-0A)は同一セグメント内で利用できますが、229.10.10.10(MACアドレス:01-00-5E-0A-0A-0A)と229.138.10.10(MACアドレス:01-00-5E-0A-0A-0A)は下位23ビットが等しく、同じMACアドレスにマッピングされるため、同一セグメント内では利用できません。




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