[index] CentreCOM IA810M コマンドリファレンス 2.3.2
カテゴリー:運用・管理
CREATE SNMP COMMUNITY=community [ACCESS={READ|WRITE}] [TRAPHOST=ipadd] [MANAGER=ipadd] [OPEN={ON|OFF|YES|NO|TRUE|FALSE}] [TRAP={COLDSTART|WARMSTART|AUTHENTICATION|LINK|TEMPERATURE|VOLTAGE|LOGIN|NEWROOT|TOPOLOGYCHANGE|LOOPDETECTION|STORMDETECTION|INTRUSION|MSTP|EPSR|TRIGGER|NEWADDRESS|UDLD|ALL|NONE}]
community: SNMPコミュニティー名(1〜20文字。半角英数字、およびハイフン[-]、アンダーバー[ _ ]、ピリオド[ . ]、開始丸かっこ[(]、終了丸かっこ[)]、プラス[+]、アットマーク[@]が使用可。大文字・小文字の属性は無視されるが、表示には大文字・小文字の区別が反映される)
ipadd: IPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxxの形式)
SNMPコミュニティーを作成する
パラメーター |
COMMUNITY: SNMPコミュニティー名。32個まで作成可能
ACCESS: コミュニティーのアクセス権。READ(デフォルト)は読み出し(get、get-next)のみを許可、WRITEは読み書き両方(get、get-next、set)を許可する
TRAPHOST: SNMPトラップの送信先ホストを指定する。コミュニティーには4つのトラップホストを指定できるが、CREATE SNMP COMMUNITYコマンドでは1つしか指定できない。複数のトラップホストを使う場合は、コミュニティー作成後にADD SNMP COMMUNITYコマンドで追加する
MANAGER: SNMPオペレーションを許可する管理ステーション。コミュニティーには4つのMANAGERを指定できるが、CREATE SNMP COMMUNITYコマンドでは1つしか指定できない。トラップホスト同様、複数指定する場合はコミュニティー作成後にADD SNMP COMMUNITYコマンドで追加する
OPEN: SNMPオペレーションをすべてのホストに開放するかどうかを示す。NO(デフォルト)は、MANAGERパラメーターで指定したホストのみに制限する。YESを指定すると、すべてのSNMPリクエストを受け入れる。ON、YES、TRUEおよびOFF、NO、FALSEはそれぞれ同じ意味
TRAP: トラップの種類。デフォルトはALL。カンマ[,]を使った複数指定も可能。SNMPエージェント起動時に送出されるトラップ(COLDSTART)、SNMP有効設定時に送出されるトラップ(WARMSTART)、不正なコミュニティー名のSNMP管理マネージャーからのアクセス時に送出されるトラップ(AUTHENTICATION)、インターフェースのリンクアップ/リンクダウン時に送出されるトラップ(LINK)、筐体内温度の異常時、回復時に送出されるトラップ(TEMPERATURE)、筐体電源の異常時、回復時に送出されるトラップ(VOLTAGE)、ログイン/ログアウト時に送出されるトラップ(LOGIN)、STP 動作時において、ブリッジがスパニングツリーの新しいルートになったときに送出されるトラップ(NEWROOT)、STP 動作時において、学習からフォワーディング、または、フォワーディングからブロックに状態遷移したときに送出されるトラップ(TOPOLOGYCHANGE)、LDF検出においてループ検出/アクション実行/アクションのタイムアウト時に送信されるトラップ(LOOPDETECTION)、受信レート検出においてパケットストーム検出/アクション実行/アクションのタイムアウト時に送信されるトラップ(STORMDETECTION)、ポートセキュリティーにおいて不正なパケットを検出したときに送出されるトラップ(INTRUSION)、MSTP動作時においてブリッジがCISTまたはMSTIの新しいルートになったとき、または経路が変更になったときに送出されるトラップ(MSTP)、EPSRにおいて障害の検出と経路の切り替え時に送信されるトラップ(EPSR)、トリガーの実行時に送信されるトラップ(TRIGGER)、フォワーディングデータベース(FDB)にエントリー種別がDynamicなMACアドレス(ダイナミックエントリー)が学習されたときに送出されるトラップ(NEWADDRESS)、UDLD動作時において、Unidirectional状態を検出、またはアグレッシブモードで対向機器を検出できなかったことによるポート閉塞時/ポート閉塞解除時のトラップ(UDLD)、またはすべてのトラップ(ALL)。NONEを指定するとすべてのトラップが生成されない。
入力・出力・画面例 |
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例 |
■ SNMPコミュニティー「public」を作成する
CREATE SNMP COMMUNITY=public
■ 書き込み権限のあるSNMPコミュニティー「private」を作成し管理ステーション兼トラップホストとして192.168.1.1を指定する
CREATE SNMP COMMUNITY=private ACCESS=WRITE MANAGER=192.168.1.1 TRAPHOST=192.168.1.1
備考・注意事項 |
本システムは、MANAGERに登録されていない管理ステーションからのSNMPリクエストには応答しない。ただし、SNMPコミュニティーのOPENプロパティーがYESの場合は、MANAGERパラメーターの設定にかかわらず、すべてのSNMPリクエストに応答する。
SNMPトラップは、ENABLE SNMP TRAPコマンドを実行してトラップの生成を有効にし、ENABLE SNMP COMMUNITY TRAPコマンドを実行してコミュニティーのトラップ設定を有効にしないと送信されないので注意が必要。
関連コマンド |
ADD SNMP COMMUNITY
DELETE SNMP COMMUNITY
DESTROY SNMP COMMUNITY
DISABLE SNMP COMMUNITY
DISABLE SNMP COMMUNITY TRAP
ENABLE SNMP COMMUNITY
ENABLE SNMP COMMUNITY TRAP
SET SNMP COMMUNITY
SHOW SNMP COMMUNITY
参考 |
RFC1157, A Simple Network Management Protocol (SNMP)
RFC1213, Management Information Base for Network Management of TCP/IP-based internets: MIB-II
(C) 2011 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: 613-001583 Rev.A