[index] CentreCOM x900シリーズ・SwitchBlade x908 コマンドリファレンス 5.3.2

mirror interface

モード: インターフェースモード
カテゴリー: インターフェース / スイッチポート


(config-if)# mirror interface SRCIFRANGE direction SNOOPDIRECTION

(config-if)# no mirror interface SRCIFRANGE


対象スイッチポート(単一ポート)をポートミラーリングのミラーポートに設定する。また、同時にソースポートとコピーするトラフィックの向きも指定する。
no形式で実行した場合は、ミラーポートとしての設定を解除する。

ミラーポートに設定されたポートは、いずれのVLANにも所属していない状態となり、通常のスイッチポートとしては機能しなくなる。

ミラーポートの設定を解除されたポートは、vlan1のタグなしポート(アクセスポート)になる。


パラメーター

SRCIFRANGE ソースポートのインターフェース名。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能。トランクグループ(LACPチャンネルグループ、スタティックチャンネルグループ)およびトランクグループの所属ポートは指定不可
SNOOPDIRECTION ミラーリングするトラフィックの向き。以下から選択する
both 送受信パケット
receive 受信パケット
transmit 送信パケット


使用例

■ ポート1.0.5をミラーポートに設定し、ポート1.0.1から送受信されるトラフィックがミラーポートにコピーされるよう設定する。以下の設定をすると、ポート1.0.5はどのVLANにも所属しない状態となり、通常のスイッチポートとしては機能しなくなる。

awplus(config)# interface port1.0.5
awplus(config-if)# mirror interface port1.0.1 direction both


■ 先の設定にソースポートを追加する例。ポート1.0.2と1.0.4から送受信されるトラフィックもポート1.0.5にコピーされるよう設定する。

awplus(config)# interface port1.0.5
awplus(config-if)# mirror interface port1.0.2,port1.0.4 direction both


■ ポート1.0.4のトラフィックをミラーしないよう設定する。

awplus(config)# interface port1.0.5
awplus(config-if)# no mirror interface port1.0.4


■ ポート1.0.5のミラーポート設定を解除する。以下の設定をすると、ポート1.0.5はvlan1のタグなしポート(アクセスポート)になる。必ずしもミラーポート設定前のVLANには戻らないので注意。

awplus(config)# interface port1.0.5
awplus(config-if)# no mirror interface port1.0.1-port1.0.2



注意・補足事項

■ ミラーポートはシステム内で1つしか設定できないので、本コマンドを入力するためにインターフェースモードに入るときは、interfaceコマンドでスイッチポートを1つだけ指定すること。複数ポートを指定してインターフェースモードに入った場合、本コマンドは失敗する。

awplus(config)# interface port1.0.20-1.0.21
awplus(config-if)# mirror interface port1.0.1 direction both
%Cannot mirror to an interface range


■ また同様の理由により、すでに他のポートがミラーポートに設定されている場合も本コマンドは失敗する。その場合は、現行ミラーポートの設定を解除してから本コマンドを再実行すること。

awplus(config)# interface port1.0.24
awplus(config-if)# mirror interface port1.0.1 direction both
awplus(config-if)# exit
awplus(config)# interface port1.0.23
awplus(config-if)# mirror interface port1.0.2 direction both
%port mirror already enabled on interface port1.0.24


■ トランクグループ(LACPチャンネルグループ「poX」、スタティックチャンネルグループ「saX」)、および、トランクグループに参加しているポートをミラーポートやソースポートに設定することはできない。

■ 複数のポートをミラーリングしたいときは、ソースポートを「port1.0.1-port1.0.3」のように複数指定するか、同一ミラーポートに対して本コマンドを複数回実行すればよい。ただし、ミラーリング対象ポートを増やすことはパフォーマンス低下につながるため注意が必要。なお、送信パケットのミラーリングは8ポートまでに制限される。

■ ポートミラーリングを使用するときは、ハードウェアパケットフィルターやQoSポリシーマップのcopy-to-mirrorアクションを使用しないこと。copy-to-mirrorアクションを使用している場合、mirror interfaceコマンドで指定したソースポートとトラフィックの向きは無視され、copy-to-mirrorアクションによってコピーされたパケットだけがミラーポートに出力される。copy-to-mirrorアクションは、access-list(hardware ip)コマンド、access-list(hardware mac)コマンド、default-actionコマンドで設定する。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- mirror interface(インターフェースモード)


関連コマンド

access-list(hardware ip)(グローバルコンフィグモード)
access-list(hardware mac)(グローバルコンフィグモード)
default-action(ポリシーマップモード)
show mirror(非特権EXECモード)



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