[index] CentreCOM x900シリーズ・SwitchBlade x908 コマンドリファレンス 5.3.2

wrr-queue group weight

モード: インターフェースモード
カテゴリー: トラフィック制御 / Quality of Service


(config-if)# wrr-queue group <1-2> weight <6-255> queues QUEUELIST


対象スイッチポートの指定した送信キューでWRR(重み付きラウンドロビン)スケジューリングを使用するよう設定する。


パラメーター

<1-2> WRRグループ番号。WRR1グループでは、各キューの重み付け(weight)に基づきラウンドロビンでパケットが送信される。ただし、WRR1グループ内のキューからの送信は、strict-priorityグループのキューがすべて空になっているときだけ行われる。WRR2グループでは、WRR1と同じく各キューの重み付け(weight)に基づきラウンドロビンでパケットが送信されるが、WRR2グループ内のキューからの送信は、strict-priorityグループ、WRR1グループのキューがすべて空になっているときだけ行われる
<6-255> WRRスケジューリングにおける送信キューの重み付け値。WRR1、WRR2各グループ内での該当キューからの送信比率(パケット数ではなくデータ量)を指定する。たとえば、WRR1グループに所属する2つのキューがそれぞれweight 6、weight 24の重み付け値を持つ場合、前者から1単位のデータを送信する間に後者からは4単位のデータが送信される
QUEUELIST := {<0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7>}
送信キュー番号のリスト。スペース区切りで複数指定が可能


使用例

■ ポート1.0.13に対し、すべての送信キューでWRRスケジューリングを用いるよう設定する。各キューからの送信比率は、上位キューから10:10:5:5:2:2:1:1とする。

awplus(config)# interface port1.0.13
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 60 queues 7 6
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 30 queues 5 4
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 12 queues 3 2
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 6 queues 1 0


■ ポート1.0.14に対し、すべての送信キューでWRRスケジューリングを用いるよう設定する。ここでは、2つのWRRグループを利用して、2段階のラウンドロビンスケジューリングを行う。キュー7、6、5、4はWRR1グループ、キュー3、2、1、0はWRR2グループに所属させる。WRR1とWRR2はどちらもWRRスケジューリングを行うが、WRR1のほうが優先度が高い。キュー7、6、5、4からは、60:30:12:6、つまり、10:5:2:1の比率でパケットが順番に送信される。キュー3、2、1、0からは、 WRR1グループのキューが空のとき、すなわち、キュー7、6、5、4が空のときだけ、10:5:2:1の比率でパケットが順番に送信される。

awplus(config)# interface port1.0.14
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 60 queues 7
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 30 queues 6
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 12 queues 5
awplus(config-if)# wrr-queue group 1 weight 6 queues 4
awplus(config-if)# wrr-queue group 2 weight 60 queues 3
awplus(config-if)# wrr-queue group 2 weight 30 queues 2
awplus(config-if)# wrr-queue group 2 weight 12 queues 1
awplus(config-if)# wrr-queue group 2 weight 6 queues 0


■ スケジューリング方式をWRRから絶対優先スケジューリングに変更するには、priority-queueコマンドを使う。たとえば、ポート1.0.14の送信キュー7を絶対優先スケジューリングに設定するには、次のようにする。これにより、送信キュー7に割り当てられたパケットは、他のキューに割り当てられたどのパケットよりも優先的に送信されるようになる。他のキューに格納されたパケットは、送信キュー7が空にならないかぎり送信されない。

awplus(config)# interface port1.0.14
awplus(config-if)# priority-queue 7



注意・補足事項

■ 本コマンドを実行するには、あらかじめQoS機能を有効にしておく必要がある(mls qos enableコマンド)。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- wrr-queue group weight(インターフェースモード)


関連コマンド

mls qos enable(グローバルコンフィグモード)
priority-queue(インターフェースモード)
show mls qos interface(非特権EXECモード)
show mls qos interface queue-counters(非特権EXECモード)



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