AT-TQ5403・AT-TQm5403・AT-TQ5403e・AT-TQ1402・AT-TQm1402: リファレンスマニュアル
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6.4.7 802.11u Settings

Note
・Passpoint機能を使用しない場合はデフォルトから設定変更を行わないでください。
・Passpoint機能は、チャンネルブランケット機能との併用はできません。

Passpoint機能を使用する場合は、IEEE 802.11uプロトコルとHotspot2.0の設定を行います。
ここでは、IEEE 802.11uの設定を行います。

Passpoint機能の設定方法や設定項目の詳細については、クイックツアーの「2.6 Passpointを使う」をご覧ください。

802.11u Settings

項目名説明
Access Network Type

ネットワークタイプのIDを指定します。デフォルトは「0」です。

IDタイプ説明
0プライベートネットワーク未認証ユーザーが入れないネットワーク
例:ユーザーアカウントを使用するプライベートネットワークやエンタープライズネットワークなど
1ゲストアクセス可能なプライベートネットワークゲストアクセス可能なプライベートネットワーク
例:ゲストユーザーもいるエンタープライズネットワーク
2課金性パブリックネットワーク料金を払うことで、誰でもいつでもアクセス可能なネットワーク 料金形態等は、他の方法で取得可能(IEEE 802.21, http/https redirect or DNS redirection)
例:コーヒーショップの月額制ネットワーク、ホテルのルームネットワーク
3無料のパブリックネットワーク誰でも無料でアクセス可能なネットワーク
例:空港のホットスポット、市が提供するネットワークサービス
4パーソナルデバイスネットワークパーソナルデバイス向けのネットワーク
例:写真を印刷するための、カメラとプリンターを接続するネットワーク
5緊急サービスから提供されるネットワーク緊急サービス(警察・消防)が提供する限定されたネットワーク
例:緊急通話用・緊急警報受信用
14テストまたは実験用テストまたは実験用ネットワーク
15ワイルドカードワイルドカードアクセスネットワーク

Internet Accessインターネットへの接続を許可するかしないかを選択します。デフォルトは「無効」です。
Additional Step Required for Access接続時に追加のステップを付与する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。
デフォルトは「無効」です。
Emergency services reachable緊急サービス接続機能を使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。
デフォルトは「無効」です。
Unauthenticated emergency service accessible未認証ユーザーに対して緊急サービス接続機能を提供する場合は、「有効」、しない場合は「無効」を選択します。
デフォルトは「無効」です。
Venue Group本製品が属する場所のカテゴリーを指定します。
デフォルトは「7」です。
Venue TypeVenue Groupで指定したカテゴリーのタイプを指定します。
デフォルトは「1」です。

Venue GroupVenue Type説明
00不特定の場所
13旅行ターミナル(空港・バス・フェリー・駅)
28研究機関
33大学・大学院
41工場
112公園

Homogeneous ESS identifierPasspointネットワークの他の無線APと同じESSIDを指定します。フォーマットはMACアドレスを16進数で2オクテット(4桁)ごとにピリオドで区切って指定します(例:0000.cd24.0367)。
デフォルトは空欄です。
Roaming Consortium Listローミング・コンソーシアムリストをオーガナイゼーション識別子(Ol)で設定します。
デフォルトは空欄です。

16進数で指定。
登録可能数は15個までで複数指定時はカンマ(,)で区切る。
例:021122,2233445566

Note
6文字未満の文字数や6文字以上で奇数文字数の入力は未サポートです。
入力したい文字数が6文字未満や奇数文字数の場合は先頭に0を入力してください。
例 :
"123" -> "000123"
"1234567" -> "01234567"

Note
1つあたりのOIの入力文字数は14文字以内にしてください。

Venue Name informationサービスを提供している施設の名前を以下のフォーマットで指定します。
デフォルトは空欄です。

<language code>:<Name>
改行(\n)が入る場合は、P"<language code>:<Name>"になります。
例:jpn:アライドテレシス株式会社、P"jpn:アライドテレシス\n株式会社"

Network Authentication Type追加認証方式を以下のフォーマットで指定します。(必要な場合)
デフォルトは空欄です。

<Network Auth Type>[<Redirect URL>]
Network Auth Type : 16進表記
例:02http://www.example.com/redirect/me/here

認証タイプ説明
00利用規約への同意での認証
01オンライン登録での認証
02http/httpsリダイレクト
03DNSリダイレクト

※ URLはASCII準拠で最大128文字まで。但し「{ } | \ ^ [ ] ` 」は使用できない。

IP Address Type AvailabilityIPv4アドレスとIPv6アドレスのタイプを以下のフォーマットで指定します。
デフォルトは「14」です。

計算式: (IPv4 Type & 0x3f) << 2 | (IPv6 Type & 0x3)

Note
計算結果が1桁の場合先頭に0を先頭に追加してください。
例:計算結果が5の場合は "0x05"を指定してください。

ビット配置
DataIPv4 TypeIPv6 Type
Bit76543210

IPv4 Type説明
0IPv4アドレスなし
1パブリックIPv4アドレス
2ポート制限があるIPv4アドレス
3ネットワークアドレス変換(NAT)が1回のプライベートIPv4アドレス
4ネットワークアドレス変換(NAT)が2回のプライベートIPv4アドレス
5ポート制限があるネットワークアドレス変換(NAT)が1回のプライベートIPv4アドレス
6ポート制限があるネットワークアドレス変換(NAT)が2回のプライベートIPv4アドレス
7不明なIPv4アドレス

IPv6 Type説明
0IPv6アドレスなし
1IPv6アドレスあり
2不明なIPv6アドレス

IPv4Typeが「5」、IPv6Typeが「0」の場合:
(5 & 0x3f) << 2 | (0 & 0x3) = 0x14(10進数 20)

Domain name証明書に使用されているドメイン名を指定します。
複数のドメインを指定する場合は、カンマ「,」で区切ってください。
デフォルトは空欄です。
3GPP Cellular Network information3GPP(802.11u 3rd Generation Partnership Projec)のセルラーネットワークのコードを指定します。
複数指定する場合はコロン「;」で区切ってください。
デフォルトは空欄です。

<MCC1,MNC1>[;<MCC2,MNC2>][;...]

MCC(モバイルコミュニティーコード):国コード(3桁)を指定します。日本の場合は「440」
MNC(モバイルネットワークコード):キャリアのモバイルネットワークコード(2桁または3桁の番号)を指定します。
例:「440,XX;440,XX」(XXはモバイルネットワークコード)
NAI Realm informationNAI(Network Access Identifier)Realm情報を以下のフォーマットで指定します。
デフォルトは空欄です。

<encoding>,<NAI Realm(s)>[,<EAP Method >][,<EAP Method 2>][,...]

  • encoding
    encoding説明
    0IETF RFC 4282に則った書式で書かれたNAI Realm
    1IETF RFC 4282に則っていない書式で書かれたUTF8エンコードのNAI Realm
  • NAI Realm(s):セミコロンで区切られたNAI Realm
  • EAP Method
    <EAP Method types>[:<[AuthParam1:Val1]>][<[AuthParam2:Val2]>][...]
    例:21[2:4][5:7] = EAP-TTLS/MSCHAPv2を使用したUsername/Password認証
    • EAP Method types:EAP Method typesを指定します。
    • AuthParamX, ValY:
      Auth ParamValAuthorize Type
      24MSCHAPv2
      57Username/Password認証
      56証明書認証

例:0,example.org;example.net,13[5:6],21[2:4][5:7]

Arbitrary ANQP-element configurationANQP-elementの追加指定がある場合は下記のフォーマットで指定します。
デフォルトは空欄です。

<ANQPエレメントのID>:<ANQPのペイロードを100文字以下で指定>

GAS Address 3 behaviorGAS(Generic Advertisement Service)のアドレスの設定を0〜2で指定します。
デフォルトは「0」です。

数字説明
0
(P2P specification)
GAS Initial request packetに含まれるBSSIDがワイルドカードBSSID(FF:FF:FF:FF:FF:FF)かつ、送信先MACアドレスが「マルチキャストアドレス、かつクライアントがまだAssociationされていない」または「ブロードキャストアドレス」の場合にワイルドカードBSSIDを用いて応答します。その他の場合は無線APのBSSIDを用いて応答します。
1
(IEEE 802.11 standard)
送信先MACアドレスが「マルチキャストアドレス、かつクライアントがまだAssociationされていない」または「ブロードキャストアドレス」の場合にワイルドカードBSSID(FF:FF:FF:FF:FF:FF)を用いて応答します。その他の場合は、無線APのBSSIDを用いて応答します。
2
(Force non-compliant behavior)
どの条件下でも、無線APのBSSIDを用いて応答します。

GAS Comeback DelayGASの返答時間を指定します。
0〜65535タイムユニット(1TU=1024マイクロ秒)の範囲で指定できます。デフォルトは「0」です。
QoS Map Set configurationQoS Mapの設定を以下のフォーマットで指定します。
デフォルトは空欄です。

DSCP例外(DSCP値とユーザープライオリティー値のペア) 0〜21個と、ユーザープライオリティー 0 〜 7に対応するDSCP範囲(開始DSCP値と終了DSCP値のペア)をカンマ区切りで並べます。

・ DSCP値は「0 - 63」または「255」で指定します。
・ DSCP範囲を「255,255」とした場合は、ユーザープライオリティーは使用されません。

例えば、DSCP例外 2個とユーザープライオリティー(UP)0〜7に対応する「DSCP範囲」を下表の設定値に設定する場合、QOSMAPパラメーターの指定値は「53,2,22,6,8,15,0,7,255,255,16,31,32,39,255,255,40,47,255,255」となります。

設定項目設定値説明
DSCP例外153,2DSCP値 53のみ例外的にユーザープライオリティー 2を使用
DSCP例外222,6DSCP値 22のみ例外的にユーザープライオリティー 6を使用
UP0のDSCP範囲8,15DSCP値 8〜15にはユーザープライオリティー 0を使用
UP1のDSCP範囲0,7DSCP値 0〜7にはユーザープライオリティー 1を使用
UP2のDSCP範囲255,255ユーザープライオリティー 2は使用しない
UP3のDSCP範囲16,31DSCP値 16 〜 31にはユーザープライオリティー 3を使用
UP4のDSCP範囲32,39DSCP値 32〜39にはユーザープライオリティー 4を使用
UP5のDSCP範囲255,255ユーザープライオリティー 5は使用しない
UP6のDSCP範囲40,47DSCP値 40 〜 47にはユーザープライオリティー 6を使用
UP7のDSCP範囲255,255ユーザープライオリティー 7は使用しない

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