AT-TQ6602: リファレンスマニュアル
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5.4.3 高速ローミング

標準化された IEEE 802.11k/v/rに対応した高速ローミング機能を使用することにより、多くの端末に対して高速でスムーズなローミングを行えるようになります。

Note
高速ローミングの機能は「セキュリティー」タブのモードが「WPAパーソナル」、「WPAエンタープライズ」のときのみ設定可能となります。
「セキュリティー」タブのモードが「無し」、「スタティックWEP」や、WPAバージョンが「WPA2 and WPA3」、「WPA3」のときは高速ローミングの機能はすべて「無効」となります。

高速ローミング

IEEE 802.11r

Note
WPAエンタープライズ設定時における、IEEE 802.11r 高速移行の設定は、AT-Vista Manager EXのAWCプラグインからのみ行えます。本製品からの設定は未サポートとなります。

Note
・セキュリティー設定のモード設定において、「無し」または「スタティックWEP」を選択したときは強制的に無効になります。
・セキュリティー設定のWPAバージョン設定において、WPA3を含むバージョンを選択した場合、強制的に無効になります。

項目名説明
高速移行IEEE 802.11r による高速ローミングを使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
分散システム分散システムを使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
モビリティドメイン高速ローミングを行う無線APのドメインを16進数(0〜9、a〜f、A〜F)の4文字で指定します。大文字小文字は区別されません。デフォルトは「a1b2」です。
PMK-R0 保持時間PMK-R0 の保持時間を1〜65535の値(単位:分)で指定します。デフォルトは「10000」です。
AES Key認証キーを16進数(0〜9、a〜f、A〜F)の32文字で指定します。大文字小文字は区別されません。デフォルトは空欄です。

IEEE 802.11k

Note
本設定は各無線のVAP0の設定が反映されます。VAP1〜15で設定変更はできません。
例えば、無線1 VAP0の設定を「有効」にした場合は、無線1のVAP1〜15の設定がセキュリティー設定に関係なく「有効」に変更されます。
※「セキュリティー」タブのモードが「無し」、「スタティックWEP」、「WPAパーソナル(WPAバージョンは、WPA2 and WPA3、WPA3)」、「WPAエンタープライズ(WPAバージョンはWPA3)」のとき、Web管理画面上は「有効」と表示されますが、実際の動作は「無効」となります。

項目名説明
802.11k RRMIEEE 802.11k Radio Resource Measurement(RRM)を使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

IEEE 802.11v

Note
・セキュリティー設定のモード設定において、「無し」または「スタティックWEP」を選択したときは強制的に無効になります。
・セキュリティー設定のWPAバージョン設定において、WPA3を含むバージョンを選択した場合、強制的に無効になります。

項目名説明
802.11v WNMIEEE 802.11v Wireless Network Management(WNM)を使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

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