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AT-UWC リファレンスマニュアル 2.0
機能の概要 > 無線電波の管理
- チャンネルと送信電力の管理
- チャンネルの自動的な割り当て
- 送信電力の自動的な調整
- 設定の固定
- ネットワークの視覚化
複数のアクセスポイントを使用し、広範囲の無線LANで安定したサービスエリアを提供するためにはセル(アクセスポイントから電波が届く範囲)の管理が重要です。無線コントローラーは、各々のアクセスポイントのチャンネルと送信電力を自動的に調整して無線クライアントに対し安定したサービスを提供します。
無線コントローラーは、管理下にないアクセスポイントからの影響も含めて、無線コントローラー管理下のアクセスポイントが使用するチャンネルを電波干渉が減少するように自動的に変更します。無線コントローラーは、次の2つの機能によってチャンネルの自動的な割り当てを行います。
Note
- IEEE 802.11nで40MHzの帯域幅を使用する場合、2.4GHz帯ではチャンネルの自動的な割り当てをサポートしていません。
- 起動時のチャンネル選択(Initial Channel Selection、ICS)
アクセスポイントが起動するとき、無線コントローラーはアクセスポイントに「選択すべきチャンネルのリスト」を渡します。アクセスポイントはそのリストから無作為にひとつのチャンネルを選択します。この機能は、デフォルトで有効です。
このリストは、各々のAPプロファイル(WLAN > Advanced Configuration > AP Profiles 画面)の「Radio」タブの「Supported Channels Auto Eligible」で設定します。リストに加えるチャンネルは、チャンネルの帯域が重なり合わないように選択します。このリストは、このAPプロファイルが割り当てられたアクセスポイントに対して適用されます。

- チャンネルの自動的な調整(Auto Channel Adjustment、ACA)
APプロファイルの「Radio」タブの「Automatic Channel」にチェックを入れると、このAPプロファイルが適用されたアクセスポイントでチャンネルの自動的な調整を行います(上図参照)。デフォルトはチェックありです。
無線コントローラーは、次のタイミングでアクセスポイントから無線電波の状況情報を得ます。
このタイミングは、WLAN > AP Management > RF Management 画面の「Configuration」タブの「Channel Plan Mode」で設定します。
デフォルトは「Manual」です。
- Fixed time:1日(24時間)のうちの特定の時間に1回だけ評価を実行します。
- Interval:一定周期で評価を実行します。10〜1440分(24時間)の間隔が設定できます。
- Manual:ボタンのクリックでただちに評価を実行します。
無線コントローラーは、上記のタイミングでRSSIと無線電波のエラーカウンターを参照し干渉を評価します。過剰な無線電波の干渉が検出されたら、無線コントローラーはアクセスポイントに現在のチャンネルを変更させます。チャンネルの変更は自動的に行われます。また、無線ネットワークが稼働状態であっても実行されます(一時的に無線クライアントの接続が切断される可能性があります)。
Note
- RSSIは、アクセスポイントが受信している無線電波の強さです。

タイミングが「Manual」の場合、WLAN > AP Management > RF Management 画面の「Manual Channel Plan」タブの「Start」ボタンをクリックすることにより即時に評価を実行できます。2.4GHz、5GHzを個別に実行できます。チャンネルの変更が必要であると判断されると、無線コントローラーは管理者に対して最適なチャンネルを提案しますので、よければ適用してください。

送信電力によって無線電波の到達距離(セル)が決まります。電力が低すぎれば無線クライアントは信号を検出できなかったり、低い通信速度となります。電力が高すぎれば、無線電波は範囲にある他のアクセスポイントに干渉したり、物理的な境界を越えてセキュリティーリスクを作ってしまいます。送信電力の自動的な調整(auto-power adjustment)は、無線クライアントに到達するには充分で、他のアクセスポイントには干渉しないちょうどよい状態となるように無線電波の出力を調整します。
APプロファイル(WLAN > Advanced Configuration > AP Profiles 画面)の「Radio」タブの「Automatic Power」にチェックを入れると、このAPプロファイルが適用されたアクセスポイントで送信電力の自動的な調整を行います(前述の図を参照)。デフォルトはチェックありです。
送信電力の自動的な調整の実行タイミングは、WLAN > AP Management > RF Management 画面の「Configuration」タブの「Power Adjustment Mode」で設定します。
- Manual:「Start」ボタンをクリックすると1回だけただちに送信電力の自動調整を実行します(デフォルト)。
- Auto:無線コントローラーは恒常的な送信電力の自動調整を行います。「Submit」ボタンをクリックした時点で自動調整が開始されます。

WLAN > Basic Setup 画面の「Valid AP」タブ、WLAN > AP Management > Advanced Settings 画面で該当するアクセスポイントでチャンネルや送信電力を固定設定することができます。

- WLAN > Basic Setup 画面の「Valid AP」タブ
「Valid AP」タブには、無線コントローラーが現時点で管理しているアクセスポイントのリストが表示されています。

リストのアクセスポイントをクリックすると、該当のアクセスポイントのチャンネルや送信電力を固定設定することができます。この設定は、下記の設定をオーバーライドします。
- 前述の「チャンネルの自動的な調整」で選択されたチャンネル
- 前述の「送信電力の自動的な調整」によって調整された送信電力
- アクセスポイントにあらかじめ設定されていたチャンネル
- アクセスポイントにあらかじめ設定されていた送信電力
Note
- この画面の「Channel」はデフォルトで「Auto」が設定されています。APプロファイルの「Radio」タブの「Automatic Channel」のチェックを外すと、そのAPプロファイルが適用されているアクセスポイントでは「チャンネルの自動的な調整」は行われませんが、この画面の「Auto」の設定により「起動時のチャンネル選択」は行われます。
Note
- この画面の「Power」のデフォルト値「0」は、APプロファイルで設定された送信電力が適用されていることを示します。

- WLAN > AP Management > Advanced Settings 画面
この画面には、管理下にあるアクセスポイントの現在のChannelとPowerが表示されています。

リストのChannelやPowerの数値をクリックすると、その数値を一時的に変更できます。変更は、2.4GHz帯、5GHz帯ごとに行うことができます。
この変更は、無線コントローラーの再起動やアクセスポイントのリセットによって失われます。

WLAN > Network Visualization > Launch... 画面の説明を参照してください。
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