設定例集#131: NIFCLOUDとのL3VPN接続(IPsec方式)
接続方式「IPsec」によるNIFCLOUDとのVPN接続例です。
本例では本製品のLAN側サブネットとNIFCLOUDの仮想サブネットをL3VPN接続してIPトラフィックをルーティングします。
本製品のLAN側からインターネットへの通信も可能です。
構成
表 1:無線の基本設定
VAPインターフェース
SSID
セキュリティー方式
セキュリティーキー
WPAバージョン
vap1.0
無線1 (2.4GHz) VAP0
Network2
WPAパーソナル
passphrase1
WPA2 WPA3
vap2.0
無線2 (5GHz) VAP0
Network5
WPAパーソナル
passphrase17
WPA2 WPA3
VAPインターフェースの命名規則については「インターフェース」/「一般設定」 をご参照ください。
ISPから提供された情報
ISP接続用ユーザー名
user@ispA
ISP接続用パスワード
isppasswdA
PPPoEサービス名
指定なし
WAN側IPアドレス
172.16.0.1/32
ブリッジの設定
ブリッジ
メンバー
br1
vap1.0 vap2.0
ルーターの基本設定
WAN側物理インターフェース
eth2
WAN側(ppp0)IPアドレス
172.16.0.1/32
LAN側(br1)IPアドレス
192.168.1.1/24
VPN接続設定
拠点間VPNゲートウェイ(NIFCLOUD)
172.17.0.1(実際のIPアドレス確認方法 )
ローカルセレクター
192.168.1.0/24
リモートセレクター
10.0.0.0/16
IKEフェーズ1(ISAKMP)設定
IKEバージョン
IKEv2
アルゴリズム
AES128 / SHA1 / Group2
SA有効期間
8時間
IKEフェーズ2(IPsec)設定
アルゴリズム
AES128 / SHA1
SA有効期間
1時間
[事前共有鍵]
ルーター・拠点間VPNゲートウェイ(NIFCLOUD)間: secret
設定開始前に
自動設定の確認と削除
本設定例に掲載されているコマンドは、設定がまったく行われていない本製品の初期状態(スタートアップコンフィグなしで起動した状態)から入力することを前提としています。
そのため、通常は erase startup-config を実行し、スタートアップコンフィグが存在しない状態で起動してから、設定を始めてください。
ただし、本製品はスタートアップコンフィグなしで起動した場合でも、特定の条件を満たすと自動的な設定を行うことがあるため、その場合は設定例にしたがってコマンドを入力しても、コマンドがエラーになったり、全体として意図した動作にならない可能性があります。
これを避けるため、設定開始にあたっては次のいずれかの方法をとることをおすすめします。
ネットワークケーブルを接続せずに起動する。
起動時に自動設定が実行されるための条件の一つに、特定インターフェースのリンクアップがあります。
ネットワークケーブルを接続しない状態で起動することにより、自動設定の適用を回避できます。
自動設定を手動で削除してから設定を行う。
前記の方法を採用できず自動設定が適用されてしまった場合は、「自動的な設定内容の削除」 にしたがって、これらを手動で削除してから設定を開始してください。
自動設定が行われる条件などの詳細については、AMF応用編のAMFネットワーク未検出時の拡張動作 をご参照ください。
システム時刻の設定
ログなどの記録日時を正確に保ち、各種機能を適切に動作させるため、システム時刻は正確にあわせて運用することをおすすめします。
特に本製品はリアルタイムクロックを内蔵していないため、起動するたびに時刻をあわせる必要があります。
ご使用の環境にあわせ、次のいずれかの方法でシステム時刻を設定してください。
TQRの設定
無線機能の設定
無線機能の設定を行うため、wireless コマンドで無線設定モードに入ります。
wireless
各VAPで使用するセキュリティー設定を作成します。
セキュリティー設定の詳細は「無線機能」/「セキュリティー設定」 をご覧ください。
・WPAパーソナル用セキュリティー設定(security mode wpa-personal )
・セキュリティーキー(key )
・WPAバージョン(versions )
security 1 mode wpa-personal
key passphrase1
versions wpa2 wpa3
security 17 mode wpa-personal
key passphrase17
versions wpa2 wpa3
各VAPで使用するネットワーク設定を作成します。
・ネットワーク設定(network )
・SSID(ssid )
・SSID非公開(hide-ssid )
・セキュリティー設定(security )
本設定例では、2.4GHzと5GHzのVAPに別々のSSIDを設定していますが、両帯域のVAPに同じSSIDを設定し、バンドステアリングを有効にすることで、2.4GHz・5GHz帯の両方をサポートしている無線端末に対し、混雑していない帯域への接続を促し、帯域を有効に使うことができます。
具体的な設定については設定例集#201a をご参照ください。
network 1
ssid Network2
hide-ssid
security 1
network 17
ssid Network5
hide-ssid
security 17
無線1/2に対して各種機能やVAPの設定を行います。
ap-profile local コマンドでAPプロファイルモードに移動してから、radio コマンドで無線番号を指定して以下のコマンドを実行します。
・無線の有効化(enable )
・VAPの設定(vap )
・Zero Wait DFS(zero-wait-dfs enable )
ap-profile local
radio 1
enable
vap 0 network 1
radio 2
enable
zero-wait-dfs enable
vap 0 network 17
ここでいったん特権EXECモードに移動し、wireless ap-configuration apply ap local コマンドを実行して無線設定内容を適用してください。
これにより、各VAPインターフェース(vap1.0、vap2.0)が有効になります。
無線適用が終わったら再度グローバルコンフィグモードに戻って設定を続けます。
end
wireless ap-configuration apply ap local
configure terminal
ソフトウェアブリッジ「1」を作成します。これにはbridge コマンドを使います。
ブリッジングの詳細は「ブリッジング」/「一般設定」 をご覧ください。
bridge 1
vap1.0とvap2.0をブリッジ「1」に割り当てます。これにはbridge-group コマンドを使います。
本設定例では、2.4GHzと5GHzの同一番号のVAPをブリッジに所属させ同じセグメントで運用しています。
2.4GHzと5GHzのVAPを異なるセグメントで運用する場合は、「無線機能」/「設定のポイント」 を参照してVAPごとにIPアドレスを設定し、エンティティーとファイアウォールの設定を変更してください。
interface vap1.0
bridge-group 1
interface vap2.0
bridge-group 1
ここで再び特権EXECモードに移動し、wireless ap-configuration apply ap local コマンドを実行して無線設定内容を適用してください。
VAPを作成した後にブリッジを作成してVAPに適用する場合は、VAP作成後に無線適用が必須となります。
無線適用が終わったら再度グローバルコンフィグモードに戻って設定を続けます。
end
wireless ap-configuration apply ap local
configure terminal
ルーター機能の設定
WANポートeth2上にPPPoEインターフェースppp0を作成します。これには、encapsulation ppp コマンドを使います。
PPPの詳細は「PPP」/「一般設定」 をご覧ください。
interface eth2
encapsulation ppp 0
PPPインターフェースppp0に対し、PPPoE接続のための設定を行います。
・LCP EchoによるPPP接続状態の確認(keepalive )
・ユーザー名(ppp username )
・パスワード(ppp password )
・IPアドレスの固定設定(ip address )
・MSS書き換え(ip tcp adjust-mss )
PPPの詳細は「PPP」/「一般設定」 をご覧ください。
interface ppp0
keepalive
ppp username user@ispA
ppp password isppasswdA
ip address 172.16.0.1/32
ip tcp adjust-mss 1414
LAN側インターフェースbr1にIPアドレスを設定します。これにはip address コマンドを使います。
IPインターフェースの詳細は「IP」/「IPインターフェース」 をご覧ください。
interface br1
ip address 192.168.1.1/24
ファイアウォールやNATのルール作成時に使うエンティティー(通信主体)を定義します。
エンティティー定義の詳細は「UTM」/「エンティティー定義」 をご覧ください。
内部ネットワークを表すゾーン「private」を作成します。
これには、zone 、network 、ip subnet の各コマンドを使います。
zone private
network lan
ip subnet 10.0.0.0/16
ip subnet 192.168.1.0/24
外部ネットワークを表すゾーン「public」を作成します。
前記コマンドに加え、ここではhost 、ip address の各コマンドも使います。
zone public
network wan
ip subnet 0.0.0.0/0 interface ppp0
host ppp0
ip address 172.16.0.1
ファイアウォールやNATのルール作成時に通信内容を指定するために使う「アプリケーション」を定義します。
これには、application 、protocol 、sport 、dport の各コマンドを使います。
アプリケーション定義の詳細は「UTM」/「アプリケーション定義」 をご覧ください。
IPsecのESPパケットを表すカスタムアプリケーション「esp」を定義します。
application esp
protocol 50
ISAKMPパケットを表すカスタムアプリケーション「isakmp」を定義します。
application isakmp
protocol udp
sport 500
dport 500
NAT-Traversalパケットを表すカスタムアプリケーション「nat-t」を定義します。
application nat-t
protocol udp
dport 4500
外部からの通信を遮断しつつ、内部からの通信は自由に行えるようにするファイアウォール機能の設定を行います。
これには、firewall 、rule 、protect の各コマンドを使います。
・rule 10 - 本製品のWAN側インターフェースから外部への通信を許可します
・rule 20 - ISAKMPパケットを許可します
・rule 30 - IPsec(ESP)パケットを許可します
・rule 40 - 内部から内部への通信を許可します
・rule 50 - 内部から外部への通信を許可します
・rule 60 - NAT-Traversalパケットを許可します
ファイアウォールの詳細は「UTM」/「ファイアウォール」 をご覧ください。
firewall
rule 10 permit any from public.wan.ppp0 to public.wan
rule 20 permit isakmp from public.wan to public.wan.ppp0
rule 30 permit esp from public.wan to public.wan.ppp0
rule 40 permit any from private to private
rule 50 permit any from private to public
rule 60 permit nat-t from public.wan to public.wan.ppp0
protect
LAN側ネットワークに接続されているすべてのコンピューターがダイナミックENAT機能を使用できるよう設定します。
これには、nat 、rule 、enable の各コマンドを使います。
NATの詳細は「UTM」/「NAT」 をご覧ください。
nat
rule 10 masq any from private to public
enable
対向ルーターとの間で使用するISAKMPの事前共有鍵を設定します。これにはcrypto isakmp key コマンドを使います。
crypto isakmp key secret address 172.17.0.1
IPsecの通信方式を規定するIPsecプロファイルを作成します。
IPsecプロファイルの詳細は「VPN」/「IPsec」 をご覧ください。
ここでは、crypto ipsec profile コマンドでIPsecプロファイルを作成し、以下の情報を設定します。
・SA有効期間(lifetime )
・アルゴリズム(transform )
crypto ipsec profile nifcloud-ipsec
lifetime seconds 3600
transform 1 protocol esp integrity SHA1 encryption AES128
ISAKMPの通信方式を規定するISAKMPプロファイルを作成します。
ISAKMPプロファイルの詳細は「VPN」/「IPsec」 をご覧ください。
ここでは、crypto isakmp profile コマンドでISAKMPプロファイルを作成し、以下の情報を設定します。
・SA有効期間(lifetime )
・DPDキープアライブパケット送信間隔(dpd-interval )
・アルゴリズム(transform )
crypto isakmp profile nifcloud-isakmp
lifetime 28800
dpd-interval 15
transform 1 integrity SHA1 encryption AES128 group 2
対向ルーターとの間で使用するISAKMPプロファイルを指定します。これにはcrypto isakmp peer コマンドを使います。
crypto isakmp peer address 172.17.0.1 profile nifcloud-isakmp
IPsecトンネルインターフェースtunnel0を作成します。
トンネルインターフェースの詳細は「VPN」/「トンネルインターフェース」 を、IPsecの詳細は「VPN」/「IPsec」 をご覧ください。
これには、interface コマンドでトンネルインターフェースを作成し、以下の情報を設定します。
・トンネルインターフェースのMTU(mtu )
・トンネルインターフェースから送信するデリバリーパケットの始点(自装置)アドレス(tunnel source )
・トンネルインターフェースから送信するデリバリーパケットの終点(対向装置)アドレス(tunnel destination )
・トンネルインターフェースに適用するローカルセレクター(tunnel local selector )
・トンネルインターフェースに適用するリモートセレクター(tunnel remote selector )
・トンネルインターフェースに対するIPsec保護の適用とIPsecプロファイルの指定(tunnel protection ipsec )
・トンネリング方式(tunnel mode ipsec )
・トンネルインターフェースのIPアドレス(ip address )
・トンネルインターフェースにおけるMSS書き換え設定(ip tcp adjust-mss )
interface tunnel0
mtu 1300
tunnel source ppp0
tunnel destination 172.17.0.1
tunnel local selector 192.168.1.0/24
tunnel remote selector 10.0.0.0/16
tunnel protection ipsec profile nifcloud-ipsec
tunnel mode ipsec ipv4
ip address 172.30.0.1/32
ip tcp adjust-mss 1260
デフォルト経路(0.0.0.0/0)とNIFCLOUD仮想サブネット(10.0.0.0/16)への経路を設定します。これにはip route コマンドを使います。
ただし、ルーター間のVPN接続が有効になるまでは、NIFCLOUDへの経路は使用できないように設定します。
IP経路設定の詳細は「IP」/「経路制御」 をご覧ください。
ip route 0.0.0.0/0 ppp0
ip route 10.0.0.0/16 tunnel0
ip route 10.0.0.0/16 Null 254
以上で設定は完了です。
end
設定の保存
■ 設定が完了したら、現在の設定内容を起動時コンフィグとして保存してください。これには、copy コマンドを「copy running-config startup-config
」の書式で実行します。
awplus# copy running-config startup-config ↓
Building configuration...
[OK]
また、write file コマンド、write memory コマンドでも同じことができます。
awplus# write memory ↓
Building configuration...
[OK]
その他、設定保存の詳細については「運用・管理」/「コンフィグレーション」 をご覧ください。
ファイアウォールログについて
■ ファイアウォールのログをとるには、次のコマンド(log(filter) )を実行します。
awplus(config)# log buffered level informational facility local5 ↓
■ 記録されたログを見るには、次のコマンド(show log )を実行します。ここでは、ファイアウォールが出力したログメッセージだけを表示させています。
awplus# show log | include Firewall ↓
NIFCLOUDの設定
詳細はNIFCLOUDのドキュメントをご参照ください。
NIFCLOUDのコントロールパネルにログインします。
画面左上の「v」メニューから「ネットワーク」をクリックしてネットワーク図を開きます。
適切なリージョンとゾーンを選択します。
NIFCLOUD側の仮想サブネット(プライベートLAN)を作成します。
「ネットワーク上での操作」ドロップダウンから「プライベートLAN作成」を選択します。
下記のとおり各項目を選択・入力します。
プライベートLAN名:Private(一例)
ゾーン:適切なものを選択
CIDR:10.0.0.0/16(NIFCLOUD仮想サブネット)
料金プラン:適切なものを選択
入力後、右下の「確認へ」をクリックして確認画面へ移り、内容に問題がなければ「作成する」をクリックします。
NIFCLOUD側の拠点間VPNゲートウェイ(拠点間VPNGW)を作成します。
画面左の「ネットワーク」をクリックしてネットワーク図を開き、「ネットワーク上での操作」ドロップダウンから「拠点間VPNGW作成」を選択します。
下記のとおり各項目を選択・入力します。
拠点間VPNGW名:VPNgw(一例)
ゾーン:適切なものを選択
タイプ:適切なものを選択
料金プラン:適切なものを選択
入力後、右下の「ネットワーク設定へ」をクリックします。
下記のとおり各項目を選択・入力します。
対向機器側ネットワーク
内部ネットワーク
ネットワーク名:Private (10.0.0.0/16) (さきほど作成したもの)
IPアドレス:10.0.0.1(拠点間VPNGWのプライベートLAN側IPアドレス)
入力後、右下の「ファイアウォール設定へ」をクリックします。
今回はファイアウォールの設定を行わないので、そのまま「確認へ」をクリックし、表示された内容に問題がなければ「作成する」をクリックします。
NIFCLOUDから見た対向ルーター(カスタマーゲートウェイ)、すなわち本製品の情報を指定します。
画面左の「カスタマーGW」をクリックし、「カスタマーゲートウェイ作成」をクリックします。
下記のとおり各項目を選択・入力します。
カスタマーゲートウェイ名:AR(一例)
対向機器IPアドレス:172.16.0.1(本製品のWAN側IPアドレス)
接続方式:IPsec
対向機器LAN側IPアドレス帯:192.168.1.0/24(本製品のLAN側サブネット)
入力後、右下の「作成する」をクリックします。
NIFCLOUD(拠点間VPNゲートウェイ)・本製品(カスタマーゲートウェイ)間のVPN接続設定を行います。
画面左の「ネットワーク」をクリックしてネットワーク図を開き、作成した「拠点間VPNGW」をクリックし、VPNの基本情報を開きます。
「拠点間VPNGWの操作」ドロップダウンから「VPNコネクション作成」を選択します。
下記のとおり各項目を選択・入力します。
カスタマーゲートウェイ:AR(さきほど作成したもの)
接続方式:IPsec
IKEバージョン:IKEv2
暗号化アルゴリズム:AES128
認証アルゴリズム:SHA1
事前共有鍵:secret
IKE lifetime:28800(デフォルト)
ESP lifetime:3600(デフォルト)
DH Group:デフォルト
入力後、右下の「トンネル設定へ」をクリックします。
接続がIPsecの場合はトンネル設定の必要はないため、そのまま「確認へ」をクリックします。
内容に問題がなければ「作成する」をクリックします。
画面左の「ネットワーク」をクリックしてネットワーク図を開き、作成した「拠点間VPNGW」をクリックしてVPNの基本情報を開きます。
さらに「ネットワーク」タブをクリックし、ネットワーク情報を開きます。
ネットワーク名「共通グローバル」の「IPアドレス」がNIFCLOUD側にある拠点間VPNゲートウェイ(拠点間VPNGW)のパブリックIPアドレスです。
このアドレスは本製品側のVPN設定時に対向ルーターのアドレスとして使用するため、メモしておいてください。
TQRのコンフィグ
!
wireless
!
security 1 mode wpa-personal
key passphrase1
versions wpa2 wpa3
security 17 mode wpa-personal
key passphrase17
versions wpa2 wpa3
!
network 1
ssid Network2
hide-ssid
security 1
network 17
ssid Network5
hide-ssid
security 17
!
ap-profile local
radio 1
enable
vap 0 network 1
radio 2
enable
zero-wait-dfs enable
vap 0 network 17
!
bridge 1
!
interface vap1.0
bridge-group 1
interface vap2.0
bridge-group 1
!
interface eth2
encapsulation ppp 0
!
interface ppp0
keepalive
ppp username user@ispA
ppp password isppasswdA
ip address 172.16.0.1/32
ip tcp adjust-mss 1414
!
interface br1
ip address 192.168.1.1/24
!
zone private
network lan
ip subnet 10.0.0.0/16
ip subnet 192.168.1.0/24
!
zone public
network wan
ip subnet 0.0.0.0/0 interface ppp0
host ppp0
ip address 172.16.0.1
!
application esp
protocol 50
!
application isakmp
protocol udp
sport 500
dport 500
!
application nat-t
protocol udp
dport 4500
!
firewall
rule 10 permit any from public.wan.ppp0 to public.wan
rule 20 permit isakmp from public.wan to public.wan.ppp0
rule 30 permit esp from public.wan to public.wan.ppp0
rule 40 permit any from private to private
rule 50 permit any from private to public
rule 60 permit nat-t from public.wan to public.wan.ppp0
protect
!
nat
rule 10 masq any from private to public
enable
!
crypto isakmp key secret address 172.17.0.1
!
crypto ipsec profile nifcloud-ipsec
lifetime seconds 3600
transform 1 protocol esp integrity SHA1 encryption AES128
!
crypto isakmp profile nifcloud-isakmp
lifetime 28800
dpd-interval 15
transform 1 integrity SHA1 encryption AES128 group 2
!
crypto isakmp peer address 172.17.0.1 profile nifcloud-isakmp
!
interface tunnel0
mtu 1300
tunnel source ppp0
tunnel destination 172.17.0.1
tunnel local selector 192.168.1.0/24
tunnel remote selector 10.0.0.0/16
tunnel protection ipsec profile nifcloud-ipsec
tunnel mode ipsec ipv4
ip address 172.30.0.1/32
ip tcp adjust-mss 1260
!
ip route 0.0.0.0/0 ppp0
ip route 10.0.0.0/16 tunnel0
ip route 10.0.0.0/16 Null 254
!
end
(C) 2023 - 2025 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: 613-003212 Rev.K