ログ変換情報設定ユーティリティは、Swim Manager のログビューに表示される文字列の置換内容(ログ変換情報)を定義するユーティリティです。
このユーティリティを使用すると、ログに表示する文字列をわかりやすくカスタマイズすることができます。例えば、トラップのメッセージをカスタマイズして、発生した内容を管理者がわかりやすいメッセージに置換するといった使い方ができます。
ログ変換情報設定ユーティリティは、コントロールパネルの「Swim Manager のシステム設定」→「ユーティリティ」タブから起動できます。
「ログ変換情報設定ユーティリティ」のメインダイアログです。実際のログを変換する際は、ソートを解除した状態の上から順番に検索し、マッチした定義があれば置換して終了します。
項目 |
内容 |
---|---|
ログ変換定義リスト | LogConvertInfo.dat に記述されているログ変換情報を表示します。項目名のクリックでアイテムをソートします。アイテムのダブルクリックでログ変換情報の編集ダイアログを開きます。 |
閉じる | メインダイアログを閉じます。変更内容が保存されていない場合は「変更内容が保存されていません。ダイアログを閉じますか?」と表示されます。 |
新規作成 | ログ変換情報の新規作成ダイアログを開きます。 |
編集 | ログ変換定義リストの選択アイテムからログ変換情報の編集ダイアログを開きます。(内容はログ変換情報の新規作成ダイアログと同様です。) |
削除 | ログ変換定義リストの選択アイテムを削除します。 |
保存 | ログ変換定義リストの変更内容をLogConvertInfo.datに保存します。 |
上へ | ログ変換定義リストの選択アイテムを 1つ上へ移動します。 |
下へ | ログ変換定義リストの選択アイテムを 1つ下へ移動します。 |
ソート解除 | ログ変換定義リストのソートを解除して LogConvertInfo.dat の登録順に表示します。 |
ログ変換情報を新規作成するダイアログです。(ログ変換情報の編集ダイアログも、項目は同様です。)
項目 |
内容 |
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表示名 | 任意の文字列を入力します。指定できる文字列は最大80バイト(全角文字の場合40文字)です。 |
ログレベル | ユーザ・経過表示・デバッグから選択します。(ログレベルの詳細は、「ログ / アクションコマンド条件」の「ログレベル」を参照してください。) |
ログタイプ | 全種類・エラー・アラーム・トラップ・情報から選択します。 |
検索文字列 | 検索する文字列を入力します。指定できる文字列は最大1000バイト(全角文字の場合は500文字)です。検索文字列には、正規表現が使用できます。 |
置換文字列 | 置換する文字列を入力します。指定できる文字列は最大1000バイト(全角文字の場合は500文字)です。 |
大文字・小文字を区別しないで置換 | チェックを入れると検索文字列の大文字・小文字を区別しません。 |
グローバルマッチで置換 | チェックを入れると検索文字列を繰り返して置換します。 |
正規表現エンジン | 検索・置換処理に使用される正規表現エンジンを指定します。「ATLを使用」、「Regex++を使用」、「VBScriptを使用」から選択します。詳細は、「正規表現エンジン」を参照してください。 |
テスト | 「ログ変換情報のテスト」ダイアログが表示されます。 |
コメント | 任意のコメント文を入力します。 |
ログ変換情報の文字列置換動作をテストするためのダイアログです。
「置換前の文章」「置換後の文章」を入力して「↓置換↓」ボタンをクリックすることによって、文字列置換の動作をテストすることができます。
以下に、正規表現の例を示します。
例1
置換前の文章 | デバイス:ATKK-SWからトラップを受け取りました。3 days 19:39:20.06, triggerTrap, Enterprise=trigger, Community=public, triggerLastTriggerActivated.0=1 |
置換後の文章 | アライド高校テレシス校舎のパソコン室 GS924M V2 がダウンしました。 |
検索文字列 | \S+ATKK-SW\S+\s+days\s+(\d+:){2}\d+.\d+(,\s+\S+){3},\s+\S{18}Activated.0=1 |
置換文字列 | アライド高校テレシス校舎のパソコン室 GS924M V2 がダウンしました。 |
正規表現エンジン | VBScriptを使用 |
例2
置換前の文章 | デバイス:1.3.5.8からトラップを受け取りました。1:07:24.45, linkDown, Enterprise=gs908m, Community=public, ifIndex.16=16 |
置換後の文章 | デバイス:1.3.5.8からトラップを受け取りました。1:07:24.45, フロアスイッチ(3F) ポート16がDownしました。 |
検索文字列 | ^{デバイス:1\.3\.5\.8からトラップを受け取りました。.+, }link{(Up)|(Down)},.+ifIndex\.16=16$ |
置換文字列 | $1フロアスイッチ(3F) ポート16が$2しました。 |
正規表現エンジン | ATLを使用 |
例3
置換前の文章 | デバイス:ATKK03ポート(port1)からトラップを受け取りました。4 days 12:51:46.80, linkDown, Enterprise=snmpTraps, Community=public, ifIndex.1=1, ifAdminStatus.1=up(1), ifOperStatus.1=up(1) |
置換後の文章 | デバイス:ATKK03ポート(port1)接続のx600がUPしました |
検索文字列 | ^{デバイス:ATKK03ポ.+}から.+。.+ifIndex\.1=1.+ifOperStatus\.1=up\(1\).* |
置換文字列 | $1接続のx600がUPしました |
正規表現エンジン | ATLを使用 |