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CentreCOM AR260S V2 設定例集 3.3.3 #7
PPPoEマルチセッションによる端末型インターネット接続+CUGサービス接続(LAN型)
PPPoEセッションを2本使い、インターネットサービスプロバイダー(以下 ISP)への接続とCUG(Closed Users Group)サービス(NTT東日本のフレッツ・グループアクセス(プロ)およびNTT西日本のフレッツ・グループ(ビジネスメニュー))の「LAN型払い出し」を同時に利用します。パケットの振り分けはスタティックな経路制御により行います。また、各拠点からのインターネット向け通信も可能とします。
ISPからは、次の情報が提供されているものとします。
表 1
|
ルーターA |
ルーターB |
PPPユーザー名 |
user1@example |
user2@example |
PPPパスワード |
password |
password |
IPアドレス |
グローバルアドレス1個(動的割り当て) |
グローバルアドレス1個(動的割り当て) |
DNSサーバー |
接続時に通知される |
接続時に通知される |
CUGサービスのプライベートグループ管理者からは、次の情報が提供されているものとします。
表 2
|
ルーターA |
ルーターB |
ユーザーID(PPPユーザー名) |
router1 |
router2 |
パスワード(PPPパスワード) |
password |
password |
IPアドレス |
192.168.10.0/24(LAN型) |
192.168.20.0/24(LAN型) |

本構成における設定のポイントは、次の通りです。
- スタティックルーティングにより、グループ内の他ユーザー宛パケット(対向ルーターのLAN側宛)と、それ以外のインターネット宛パケットの転送先を振り分けます。
- ルーターA、ルーターBとも 同じ要領で設定を行うことができます。
Note
- 本設定例は ルーターAへの設定内容を想定しています。ルーターBの設定を行う場合は文中の「ルーターBは〜」をご参照ください。
- IPアドレスを自動取得するよう設定したPCを接続し、Webブラウザーを起動します。
Webブラウザーから「http://192.168.1.1/」を開くとユーザー名、パスワードの入力を求められますのでユーザー名「manager」、パスワード「friend」を入力すると、次の画面が表示されます。

次に、左側のメニューから[LAN]-[IP]を選択します。
[IPアドレス]を192.168.10.1 (ルーターBは 192.168.20.1)に変更して[適用]を押します。

[適用]を押した後、IPアドレスを再取得するためにPCを再起動します。PCが起動完了したら、再度Webブラウザーを起動して「http://192.168.10.1/」(ルーターBは http://192.168.20.1/)を開きます。
- 左側のメニューから[LAN]-[DHCP]を選択します。
[始点IPアドレス]を192.168.10.10(ルーターBは192.168.20.10)に、[終点IPアドレス]を192.168.10.41(ルーターBは192.168.20.41)に変更して[適用]を押します。

- 左側のメニューから[WAN]-[WAN]を選択します。
[WAN設定]の[接続モード]に PPPoE を選択し、[デフォルトゲートウェイ]を pppoe0 とします。
- pppoe0の設定
pppoe0の[ユーザー名][パスワード]に、ISPから通知されたユーザーID/パスワードを設定して[適用]を押します。

その他のパラメーターは、初期状態のままでかまいません。
- pppoe1の設定
pppoe1の[ユーザー名][パスワード]にCUGサービスのプライベートグループ管理者から通知されたユーザーID/パスワードを設定します。[アンナンバードPPPoE]を 有効 に変更して[適用]を押します。

その他のパラメーターは、初期状態のままでかまいません。
- 左側のメニューから[ルーティング]を選択し[スタティックルーティング設定]を確認します。
[宛先ネットワークアドレス]を192.168.20.0(ルーターBは192.168.10.0)に、[宛先ネットマスク]を255.255.255.0に設定します。
[ゲートウェイ]に インターフェース の pppoe1 を選択し、[追加]を押します。

画面下部の[ルーティングテーブル]にて、以下のスタティックルートが追加されているかご確認ください。
- ルーターAの場合
表 3
[宛先ネットワークアドレス] |
192.168.20.0 |
[宛先ネットマスク] |
255.255.255.0 |
[インターフェース] |
pppoe1 |
- ルーターBの場合
表 4
[宛先ネットワークアドレス] |
192.168.10.0 |
[宛先ネットマスク] |
255.255.255.0 |
[インターフェース] |
pppoe1 |
- 左側のメニューから[ファイアウォール/NAT]-[アクセス制御]を選択します。
[pppoe1(WAN)] タブを開き、[アクセスリスト設定]に次の設定を行います。
表 5
[方向] |
Inbound |
[動作] |
通過 |
[優先度] |
1 |
[送信元]-[タイプ] |
サブネット |
[ネットワークアドレス] |
192.168.20.0(ルーターBの場合192.168.10.0) |
[サブネットマスク] |
255.255.255.0 |
[宛先]-[タイプ] |
サブネット |
[ネットワークアドレス] |
192.168.10.0(ルーターBの場合192.168.20.0) |
[サブネットマスク] |
255.255.255.0 |
[送信元ポート] |
すべて |
[宛先ポート] |
すべて |
[プロトコル] |
すべて |
[ログ] |
無効 |
設定が完了したら、[追加]を押します。

- 左側のメニューから[ファイアウォール/NAT]-[NAT設定]を選択します。
[pppoe1(WAN)] タブを開き、「NAT設定リスト」にある既存の項目を選択し[削除]を押します。
「削除します。よろしいですか?」と表示されますので、「OK」を押します。

- 画面左上の[設定保存]を押します。
設定保存ボタン下の「設定が保存されていません」という表示が消えれば設定完了です。
設定は以上です。
CentreCOM AR260S V2 設定例集 3.3.3 #7
(C) 2008-2013 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: 613-000902 Rev.H
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