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CentreCOM AR415S 設定例集 2.9 #7

ISDNによるIP3点間接続(発信者番号識別)


ISDN回線を使って3つの拠点をIP接続します。この例では着信呼の識別に発信者番号を使用しています。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。

表 1
 
ルーターA
ルーターB
ルーターC
ISDN番号 03-1234-1111 06-1234-2222 045-123-3333
ISDNコール名(1) TOOS(対B) TOOS(対A) YOTO(対A)
ISDNコール名(2) YOTO(対C) OSYO(対C) OSYO(対B)
ISDN発着優先(1) 着呼優先(対B) 発呼優先(対A) 発呼優先(対A)
ISDN発着優先(2) 着呼優先(対C) 着呼優先(対C) 発呼優先(対B)
ISDN識別方式 発番号識別 発番号識別 発番号識別
WAN側物理インターフェース bri0 bri0 bri0
PPPユーザー名 AAA BBB CCC
PPPパスワード PasswordA PasswordB PasswordC
PPP認証方式 CHAP CHAP CHAP
WAN側(ppp0)IPアドレス(1) 192.168.100.1/24(対B) 192.168.100.2/24(対A) 192.168.130.3/24(対A)
WAN側(ppp1)IPアドレス(2) 192.168.130.1/24(対C) 192.168.120.2/24(対C) 192.168.120.3/24(対B)
LAN側(vlan1)IPアドレス 192.168.10.1/24 192.168.20.1/24 192.168.30.1/24



ルーターAの設定

  1. 接続先情報(ISDNコール)を定義します。ここでは、ルーターBに対するコール名を「TOOS」、ルーターCに対するコール名を「YOTO」としています。PRECEDENCEパラメーターにより、ルーターBと同時に通信が発生した場合は着呼(IN)を優先、ルーターCと同時に通信が発生した場合も着呼(IN)を優先するよう設定します。また、「INTREQ=bri0」により、発呼に使用する物理インターフェースとしてbri0を指定します。


  2. 「SEARCHCLI=ON」を指定し、着呼時に発信者番号による識別を行うよう設定します。これにより、「TOOS」と「YOTO」は、手順1のNUMBERパラメーターで指定した番号からの着信呼にのみ応答するようになります。


  3. ISDNコール「TOOS」「YOTO」上にPPPインターフェース「0」および「1」を作成します。また、「IDLE=ON」により、必要に応じて自動発呼するダイヤルオンデマンド機能を有効にします。


  4. 接続相手(ルーターBとルーターC)のPPPユーザー名とパスワードをユーザー認証データベースに登録します。これは、PPPのネゴシエーションで相手を認証するためのものです。


  5. 自分のPPPユーザー名とパスワードを設定します。これは、PPPのネゴシエーションで相手から認証を受けるためのものです。


  6. PPP認証方式(相手を認証するときの方式)をCHAPに設定します。


  7. IPモジュールを有効にします。


  8. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  9. WAN側(ppp0、ppp1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  10. 経路情報を設定します。


  11. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターBの設定

  1. 接続先情報(ISDNコール)を定義します。ここでは、ルーターAに対するコール名を「TOOS」、ルーターCに対するコール名を「OSYO」としています。PRECEDENCEパラメーターにより、ルーターAと同時に通信が発生した場合は発呼(OUT)を優先、ルーターCと同時に通信が発生した場合は着呼(IN)を優先するよう設定します。また、「INTREQ=bri0」により、発呼に使用する物理インターフェースとしてbri0を指定します。


  2. 「SEARCHCLI=ON」を指定し、着呼時に発信者番号による識別を行うよう設定します。これにより、「TOOS」と「OSYO」は、手順1のNUMBERパラメーターで指定した番号からの着信呼にのみ応答するようになります。


  3. ISDNコール「TOOS」「OSYO」上にPPPインターフェース「0」および「1」を作成します。また、「IDLE=ON」により、必要に応じて自動発呼するダイヤルオンデマンド機能を有効にします。


  4. 接続相手(ルーターAとルーターC)のPPPユーザー名とパスワードをユーザー認証データベースに登録します。これは、PPPのネゴシエーションで相手を認証するためのものです。


  5. 自分のPPPユーザー名とパスワードを設定します。これは、PPPのネゴシエーションで相手から認証を受けるためのものです。


  6. PPP認証方式(相手を認証するときの方式)をCHAPに設定します。


  7. IPモジュールを有効にします。


  8. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  9. WAN側(ppp0、ppp1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  10. 経路情報を設定します。


  11. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターCの設定

  1. 接続先情報(ISDNコール)を定義します。ここでは、ルーターAに対するコール名を「YOTO」、ルーターBに対するコール名を「OSYO」としています。PRECEDENCEパラメーターにより、ルーターAと同時に通信が発生した場合は発呼(OUT)を優先、ルーターBと同時に通信が発生した場合も発呼(OUT)を優先するよう設定します。また、「INTREQ=bri0」により、発呼に使用する物理インターフェースとしてbri0を指定します。


  2. 「SEARCHCLI=ON」を指定し、着呼時に発信者番号による識別を行うよう設定します。これにより、「YOTO」と「OSYO」は、手順1のNUMBERパラメーターで指定した番号からの着信呼にのみ応答するようになります。


  3. ISDNコール「YOTO」「OSYO」上にPPPインターフェース「0」および「1」を作成します。また、「IDLE=ON」により、必要に応じて自動発呼するダイヤルオンデマンド機能を有効にします。


  4. 接続相手(ルーターAとルーターB)のPPPユーザー名とパスワードをユーザー認証データベースに登録します。これは、PPPのネゴシエーションで相手を認証するためのものです。


  5. 自分のPPPユーザー名とパスワードを設定します。これは、PPPのネゴシエーションで相手から認証を受けるためのものです。


  6. PPP認証方式(相手を認証するときの方式)をCHAPに設定します。


  7. IPモジュールを有効にします。


  8. LAN側(vlan1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  9. WAN側(ppp0、ppp1)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  10. 経路情報を設定します。


  11. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



メモ

■ すべての着信呼に応答させたい場合は、手順2の代わりに次のように設定します。


■ 手動で発信接続を行うには、次のコマンドを使います。


■ 手動で切断を行うには、次のコマンドを使います。


■ ダイヤルオンデマンド使用時には、一定時間送受信が行われないと自動的に回線が切断されます(デフォルトは60秒)。切断までの時間は、手順3で次のように指定できます。例では30秒に設定しています。


■ PPPの認証方式をCHAPではなくPAPにする場合は、手順6の代わりに次のように設定します。


■ PPPの認証方式がCHAPでもPAPでもよい場合は、手順6の代わりに次のように設定します。


■ PPPインターフェースをUnnumberedにする場合は、手順9、10の代わりに次のように設定します。


■ ご利用の回線契約で発信者番号通知をしないように設定している場合、発呼するルーターが番号を付与する必要があります。この場合、手順2を以下のように変更します。


■ 現在の設定内容を表示するには、次のコマンドを使います。

まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
ADD ISDN CALL=TOOS NUMBER=0612342222 PRECEDENCE=IN INTREQ=bri0
ADD ISDN CALL=YOTO NUMBER=0451233333 PRECEDENCE=IN INTREQ=bri0
SET ISDN CALL=TOOS SEARCHCLI=ON
SET ISDN CALL=YOTO SEARCHCLI=ON
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-TOOS IDLE=ON
CREATE PPP=1 OVER=ISDN-YOTO IDLE=ON
ADD USER=BBB PASSWORD=PasswordB LOGIN=NO
ADD USER=CCC PASSWORD=PasswordC LOGIN=NO
SET PPP=0 USER=AAA PASSWORD=PasswordA
SET PPP=1 USER=AAA PASSWORD=PasswordA
SET PPP=0 OVER=ISDN-TOOS AUTHENTICATION=CHAP
SET PPP=1 OVER=ISDN-YOTO AUTHENTICATION=CHAP
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp1 IP=192.168.130.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.20.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXTHOP=192.168.100.2
ADD IP ROUTE=192.168.30.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp1 NEXTHOP=192.168.130.3


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
ADD ISDN CALL=TOOS NUMBER=0312341111 PRECEDENCE=OUT INTREQ=bri0
ADD ISDN CALL=OSYO NUMBER=0451233333 PRECEDENCE=IN INTREQ=bri0
SET ISDN CALL=TOOS SEARCHCLI=ON
SET ISDN CALL=OSYO SEARCHCLI=ON
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-TOOS IDLE=ON
CREATE PPP=1 OVER=ISDN-OSYO IDLE=ON
ADD USER=AAA PASSWORD=PasswordA LOGIN=NO
ADD USER=CCC PASSWORD=PasswordC LOGIN=NO
SET PPP=0 USER=BBB PASSWORD=PasswordB
SET PPP=1 USER=BBB PASSWORD=PasswordB
SET PPP=0 OVER=ISDN-TOOS AUTHENTICATION=CHAP
SET PPP=1 OVER=ISDN-OSYO AUTHENTICATION=CHAP
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.20.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.2 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp1 IP=192.168.120.2 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.10.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXTHOP=192.168.100.1
ADD IP ROUTE=192.168.30.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp1 NEXTHOP=192.168.120.3


ルーターCのコンフィグ [テキスト版]
ADD ISDN CALL=YOTO NUMBER=0312341111 PRECEDENCE=OUT INTREQ=bri0
ADD ISDN CALL=OSYO NUMBER=0612342222 PRECEDENCE=OUT INTREQ=bri0
SET ISDN CALL=YOTO SEARCHCLI=ON
SET ISDN CALL=OSYO SEARCHCLI=ON
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-YOTO IDLE=ON
CREATE PPP=1 OVER=ISDN-OSYO IDLE=ON
ADD USER=AAA PASSWORD=PasswordA LOGIN=NO
ADD USER=BBB PASSWORD=PasswordB LOGIN=NO
SET PPP=0 USER=CCC PASSWORD=PasswordC
SET PPP=1 USER=CCC PASSWORD=PasswordC
SET PPP=0 OVER=ISDN-YOTO AUTHENTICATION=CHAP
SET PPP=1 OVER=ISDN-OSYO AUTHENTICATION=CHAP
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.30.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.130.3 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp1 IP=192.168.120.3 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.10.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXTHOP=192.168.100.1
ADD IP ROUTE=192.168.20.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp1 NEXTHOP=192.168.120.2





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PN: 613-000668 Rev.L

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