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CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #105

L2TP+IPsecによるリモートアクセス型VPN


L2TPによるリモートアクセス型VPNの設定です。この例では、LAC・LNS間のL2TPトンネルをトランスポートモードIPsec(ESP)で暗号化し、インターネット上を流れるデータの安全性を確保しています。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。

Note - IPsecを使用するには、通信データの暗号化と復号化を行うすべてのルーターに別売の暗号ボード(AR010)または暗号・圧縮ボード(AR011)を装着する必要があります。

最初にルーターA(LNS)、ルーターB(LAC)のインターネット接続設定とL2TPの基本設定についてまとめます。ルーターA、Bは、インターネット経由でL2TPのトンネルを張ります。この例では、トンネルは必ずLAC(ルーターB)側から張られます。

表 1:ISP接続とL2TPの基本設定
 
ルーターA
ルーターB
TDMグループ名 ISPA ISPB
回線速度 128Kbps 128Kbps
WAN側(ppp0)IPアドレス Unnumbered Unnumbered
LAN側(eth0-0)IPアドレス 200.100.10.1/29 200.100.20.1/29
LAN側(eth0-1)IPアドレス 192.168.10.1/24
L2TP終端アドレス 200.100.10.1 200.100.20.1
L2TPサーバーモード LNS LAC
L2TPサーバーパスワード l2tpA
BAY0 BRIインターフェースカード(AR021) BRIインターフェースカード(AR021)
BAY1 BRIインターフェースカード(AR021)


さらに、LAC・LNS間のL2TPトンネルをIPsecで暗号化します。そのときの設定は次のとおりです。トランスポートモードのESPを使って、ルーター間のL2TPパケット(始点・終点UDPポート1701)だけを暗号化します。

表 2:IKEフェーズ1(ISAKMP SAのネゴシエーション)
ルーター間の認証方式 事前共有鍵(pre-shared key)
IKE交換モード Mainモード
事前共有鍵 secret(文字列)
Oakleyグループ 1(デフォルト)
ISAKMPメッセージの暗号化方式 DES(デフォルト)
ISAKMPメッセージの認証方式 SHA1(デフォルト)
ISAKMP SAの有効期限(時間) 86400秒(24時間)(デフォルト)
ISAKMP SAの有効期限(Kbyte数) なし(デフォルト)
起動時のISAKMPネゴシエーション 行わない


表 3:IKEフェーズ2(IPsec SAのネゴシエーション)
SAモード トランスポートモード
セキュリティープロトコル ESP(暗号+認証)
暗号化方式 DES
認証方式 SHA1
IPComp 使わない
IPsec SAの有効期限(時間) 28800秒(8時間)(デフォルト)
IPsec SAの有効期限(Kbyte数) なし(デフォルト)
IPsecの適用対象IPアドレス 200.100.10.1:1701/udp ←→ 200.100.20.1:1701/udp
インターネットとの平文通信 行わない


LNS(ルーターA)の設定は次のとおりです。LNSは、トンネル(LAC)経由でリモートユーザーからのダイヤルアップ接続を受け入れるルーターです。ユーザーが接続してきたときに動的にPPPインターフェースを作成し、IPアドレスプールから空きアドレスを割り当てます。

表 4:LNS(ルーターA)の設定
IPアドレスプール POOL(192.168.10.20〜192.168.10.30)
登録ユーザー(パスワード)(1) AAA(PasswordA)
登録ユーザー(パスワード)(2) BBB(PasswordB)


LAC(ルーターB)の設定は次のとおりです。LACは、ISDN経由でリモートユーザーからの接続を受け付け、LNSとの間にL2TPトンネルを確立し、ユーザーからのPPPフレームをトンネル経由でLNSに中継するルーターです。

表 5:LAC(ルーターB)の設定
ISDN番号 03-1234-1111
ISDNコール名 RMT(ダイヤルアップ受け入れ用)
ISDN発着優先 着呼優先(専用)


最後にリモートユーザー(ルーターC)の設定についてまとめます。リモートユーザーは、通常のダイヤルアップPPP接続ができればよく、L2TPやIPsecに対応している必要はありません。ルーターCは、LAN側端末からの通信要求に応じてLACにダイヤルアップします(ダイヤルオンデマンド)。これは、物理的にはLACとの接続ですが、L2TPの働きにより実際にはLNSにダイヤルアップしたことになります。LNSとの間にPPPセッションが確立すると、通常の認証処理を受け、ルーターAのLAN側アドレスを1つ動的に割り当てられます。端末型の接続になるため、ダイナミックENATを使ってルーターCのLAN側端末が外に出られるようにしています。

表 6:リモートユーザー(ルーターC)の設定
ISDNコール名 LAC(LACへのダイヤルアップ用)
ISDN発着優先 発呼優先(専用)
PPPユーザー名 AAA
PPPパスワード PasswordA
WAN側(ppp0)IPアドレス LNS(ルーターA)から動的割り当て
LAN側(eth0)IPアドレス 192.168.20.1/24


なお、PC-Dの設定については、ご使用のTA、オペレーティングシステムのマニュアルをご覧ください。インターネットサービスプロバイダー(ISP)にダイヤルアップするときと同様の設定になります。



ルーターA(LNS)の設定

  1. IPsecはセキュリティーモードでないと動作しないので、同モードで管理設定を行うことのできるSecurity Officerレベルのユーザーをあらかじめ登録しておきます。


    Note - Security Officerのパスワードは厳重に管理してください。

  2. 最初に、ISP-Aとの接続のための設定を行います。BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を、常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  3. bri0のスロット1〜2(128Kbps)に対して、TDMグループ「ISPA」を作成します。


  4. PPPインターフェース「0」を、TDMグループ「ISPA」上に作成します。


  5. IPモジュールを有効にします。


  6. LAN側(eth0)インターフェースをマルチホーミングし、eth0-0にグローバルアドレスを、eth0-1にプライベートアドレスを設定します。


  7. WAN側(ppp0)インターフェースをUnnumberedに設定します。


  8. デフォルトルートを設定します。


  9. L2TPトンネル経由で接続してくるリモートユーザー(ルーターCとPC-D)のための設定を行います。最初に、リモートユーザーをユーザー認証データベースに登録します。


  10. トンネル経由でユーザーが接続してきた時に動的に作成するPPPインターフェースのテンプレート「1」を作成します。接続時の認証はCHAP、PAPのどちらでも行えるようにし、アドレス割り当てにはIPアドレスプール「POOL」を使うようにします。


  11. IPアドレスプール「POOL」を作成し、ユーザーに割り当てるアドレスの範囲を指定します。


  12. ここから、L2TPの設定を行います。最初にL2TPモジュールを有効にします。


  13. L2TPサーバーをLNSモードで起動します。


  14. LAC(ルーターB)からのトンネル接続要求時に相手を認証するためのパスワード「l2tpA」を設定します。


  15. LAC「200.100.20.1」からの接続時に動的作成するPPPインターフェースの雛形として、PPPテンプレート「1」を使うよう指定します。


  16. ここからがIPsecの設定になります。最初にISAKMP用の事前共有鍵(pre-shared key)を作成します。ここでは鍵番号を「1」番とし、鍵の値は「secret」という文字列で指定します(ルーターBと同じに設定)。


    Note - CREATE ENCO KEYコマンドは、コンソール上でログインしている場合のみ有効なコマンドです。そのため、EDITコマンド(内蔵スクリーンエディター)等で設定スクリプトファイル(.CFG)にこのコマンドを記述しても無効になりますのでご注意ください。

  17. ルーターBとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「1」)を、PEERには対向ルーターのIPアドレスを指定します。


  18. IPsec通信の仕様を定義するSAスペック「1」を作成します。鍵管理方式「ISAKMP」、プロトコル「ESP」、暗号化方式「DES」、認証方式「SHA」に設定します。この例ではすでにL2TPのトンネルが存在するため、デフォルトのトンネルモードは使用せずに、トランスポートモードを使用します。相手ルーターのUDP1701番ポート宛てに送受信されるL2TPパケットだけを暗号化する形になります。


  19. SAスペック「1」だけからなるSAバンドルスペック「1」を作成します。鍵管理方式は「ISAKMP」を指定します。


  20. ISAKMPメッセージを素通しさせるIPsecポリシー「isa」を作成します。ポリシーの適用対象を、ローカルの500番ポートからリモートの500番ポート宛のUDPパケット(ISAKMP)に設定します。


    Note - ISAKMPを使用する場合は、必ず最初のIPsecポリシーでISAKMPメッセージが通過できるような設定を行ってください。「IPsecポリシー」は設定順に検索され、最初にマッチしたものが適用されるため、設定順序には注意が必要です。検索順はSHOW IPSEC POLICYコマンドで確認できます。また、検索順を変更するには、SET IPSEC POLICYコマンドのPOSITIONパラメーターを使用します。

  21. L2TPパケットを暗号化するIPsecポリシー「L2」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターBのIPアドレスを、BUNDLEには前の手順で作成したSAバンドルスペック「1」を指定します。また、LAD、LPORT、RAD、LPORTで対象となるパケットの条件を指定します。


  22. IPsecモジュールを有効にします。


  23. ISAKMPモジュールを有効にします。


  24. Security Officerレベルのユーザーでログインしなおします。


  25. 動作モードをセキュリティーモードに切り替えます。


    Note - セキュリティーモードでは、Security OfficerレベルでのTelnetログインが原則として禁止されています。セキュリティーモードにおいて、Security OfficerレベルでTelnetログインしたい場合は、あらかじめRSO(Remote Security Officer)の設定を行っておいてください(本章末尾のメモを参照)。

  26. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。


ルーターB(LAC)の設定

  1. IPsecはセキュリティーモードでないと動作しないので、同モードで管理設定を行うことのできるSecurity Officerレベルのユーザーをあらかじめ登録しておきます。


    Note - Security Officerのパスワードは厳重に管理してください。

  2. 最初にISP-Bとの接続のための設定を行います。BRIインターフェース「1」の全スロット(1〜2)を、常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  3. bri1のスロット1〜2(128Kbps)に対して、TDMグループ「ISPB」を作成します。


  4. PPPインターフェース「0」を、TDMグループ「ISPB」上に作成します。


  5. IPモジュールを有効にします。


  6. LAN側(eth0)インターフェースにISPから割り当てられたグローバルアドレスを設定します。


  7. WAN側(ppp0)インターフェースをUnnumberedに設定します。


  8. デフォルトルートを設定します。


  9. リモートユーザー(ルーターCとPC-D)からの接続に対し、アクセスサーバーとしての役割を果たすための設定を行います。最初にPPPテンプレート「1」を作成し、ISDN経由でユーザーが接続してきた時に動的に作成するPPPインターフェースの基本属性を設定します。


  10. ユーザーからの接続を受け入れるISDNコール「RMT」を作成します。接続先番号「0」は自分からは発呼しないことを示します。また、不特定ユーザーからの着呼を受け入れるため「INANY=ON」を指定し、「USER=PPP」で着呼時にPPPインターフェースを動的作成するよう指定しています。動的作成するインターフェースの属性は、PPPテンプレート「1」で定義します。


  11. 次にL2TPの設定を行います。最初にL2TPモジュールを有効にします。


  12. L2TPサーバーをLACモードで起動します。


  13. ユーザーがダイヤルアップ接続してきたときに、どのLNSに中継するかを設定します。以下の設定では、LACにダイヤルアップ接続してきたすべてのPPPユーザー(USER=ALL)をLNS「200.100.10.1」(IP=200.100.10.1)に中継します。PASSWORDはLNSに接続するためのパスワードです。また、「ACTION=DATABASE」は、LNSのアドレスとしてIPパラメーターの値を使うことを示します。


  14. ここからがIPsecの設定になります。最初にISAKMP用の事前共有鍵(pre-shared key)を作成します。ここでは鍵番号を「1」番とし、鍵の値は「secret」という文字列で指定します(ルーターBと同じに設定)。


    Note - CREATE ENCO KEYコマンドは、コンソール上でログインしている場合のみ有効なコマンドです。そのため、EDITコマンド(内蔵スクリーンエディター)等で設定スクリプトファイル(.CFG)にこのコマンドを記述しても無効になりますのでご注意ください。

  15. ルーターBとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「1」)を、PEERには対向ルーターのIPアドレスを指定します。


  16. IPsec通信の仕様を定義するSAスペック「1」を作成します。鍵管理方式「ISAKMP」、プロトコル「ESP」、暗号化方式「DES」、認証方式「SHA」に設定します。この例ではすでにL2TPのトンネルが存在するため、デフォルトのトンネルモードは使用せずに、トランスポートモードを使用します。相手ルーターのUDP1701番ポート宛てに送受信されるL2TPパケットだけを暗号化する形になります。


  17. SAスペック「1」だけからなるSAバンドルスペック「1」を作成します。鍵管理方式は「ISAKMP」を指定します。


  18. ISAKMPメッセージを素通しさせるIPsecポリシー「isa」を作成します。ポリシーの適用対象を、ローカルの500番ポートからリモートの500番ポート宛のUDPパケット(ISAKMP)に設定します。


    Note - ISAKMPを使用する場合は、必ず最初のIPsecポリシーでISAKMPメッセージが通過できるような設定を行ってください。「IPsecポリシー」は設定順に検索され、最初にマッチしたものが適用されるため、設定順序には注意が必要です。検索順はSHOW IPSEC POLICYコマンドで確認できます。また、検索順を変更するには、SET IPSEC POLICYコマンドのPOSITIONパラメーターを使用します。

  19. L2TPパケットを暗号化するIPsecポリシー「L2」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターBのIPアドレスを、BUNDLEには前の手順で作成したSAバンドルスペック「1」を指定します。また、LAD、LPORT、RAD、LPORTで対象となるパケットの条件を指定します。


  20. IPsecモジュールを有効にします。


  21. ISAKMPモジュールを有効にします。


  22. Security Officerレベルのユーザーでログインしなおします。


  23. 動作モードをセキュリティーモードに切り替えます。


    Note - セキュリティーモードでは、Security OfficerレベルでのTelnetログインが原則として禁止されています。セキュリティーモードにおいて、Security OfficerレベルでTelnetログインしたい場合は、あらかじめRSO(Remote Security Officer)の設定を行っておいてください(本章末尾のメモを参照)。

  24. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターCの設定

  1. LACにダイヤルアップするためのISDNコール「LAC」を作成します。


  2. ISDNコール「LAC」上にダイヤルオンデマンドのPPPインターフェースを作成します。「IPREQUEST=ON」を指定して、LNS(ルーターA)からIPアドレスを取得するように設定します。


  3. LNSにPPP接続するためのユーザー名とパスワードを設定します。


  4. IPモジュールを有効にします。


  5. IPCPネゴシエーションでLNS(ルーターA)から割り当てられたIPアドレスを、PPPインターフェースで使用できるように設定します。


  6. LAN側(eth0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  7. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレス「0.0.0.0」を設定します。これは、LNS(ルーターA)との接続が確立するまでIPアドレスが確定しないことを示します。


  8. デフォルトルートを設定します。


  9. LNSとの接続がIPアドレスを1つだけ割り当てられる端末型なので、LAN側端末が外に出られるようにダイナミックENATを使用します。最初にIP NATモジュールを有効にします。


  10. LAN側ネットワークに接続されているすべてのコンピューターがENAT機能を使用できるよう設定し、グローバルアドレスとしてppp0のIPアドレス(LNSから割り当てられたアドレス)を使用するよう指定します。


  11. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



メモ

■ セキュリティーモードに移行すると、Telnet経由でルーターにログインすることができなくなります。セキュリティーモードでTelnetログインしたい場合は、あらかじめRSO(Remote Security Officer)コマンドを使ってログインを許可するホストのIPアドレスを指定しておく必要があります。

たとえば、ネットワーク192.168.10.0/24上のすべてのホストからTelnetログインを許可する場合は、次のようにします。

まとめ

ルーターA(LNS)のコンフィグ [テキスト版]
* 「#」で始まる行は、コンソールから入力しないと意味を持たないコマンドか、設定ファイル(.cfg)に記述しても無効なコマンドを示しています。詳細は本文の説明をご覧ください。
ADD USER=secoff PASSWORD=PasswordS PRIVILEGE=SECURITYOFFICER
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ISPA INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ISPA LQR=OFF
ENABLE IP
ADD IP INT=eth0-0 IP=200.100.10.1 MASK=255.255.255.240
ADD IP INT=eth0-1 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXT=0.0.0.0
ADD USER=AAA PASSWORD=PasswordA LOGIN=NO
ADD USER=BBB PASSWORD=PasswordB LOGIN=NO
CREATE PPP TEMPLATE=1 IPPOOL=POOL AUTHENTICATION=EITHER
CREATE IP POOL=POOL IP=192.168.10.20-192.168.10.30
ENABLE L2TP
ENABLE L2TP SERVER=LNS
SET L2TP PASSWORD=l2tpA
ADD L2TP IP=200.100.20.1 PPPTEMPLATE=1
# CREATE ENCO KEY=1 TYPE=GENERAL VALUE="secret"
CREATE ISAKMP POLICY="i" PEER=200.100.20.1 KEY=1 SENDN=TRUE
CREATE IPSEC SASPEC=1 KEYMAN=ISAKMP PROTOCOL=ESP ENCALG=DES HASHALG=SHA MODE=TRANSPORT
CREATE IPSEC BUNDLE=1 KEYMAN=ISAKMP STRING="1"
CREATE IPSEC POLICY="isa" INT=ppp0 ACTION=PERMIT LPORT=500 RPORT=500 TRANSPORT=UDP
CREATE IPSEC POLICY="L2" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.20.1
SET IPSEC POLICY="L2" LAD=200.100.10.1 LPORT=1701 RAD=200.100.20.1 RPORT=1701 TRANSPORT=UDP
ENABLE IPSEC
ENABLE ISAKMP
# LOGIN secoff
# ENABLE SYSTEM SECURITY_MODE


ルーターB(LAC)のコンフィグ [テキスト版]
* 「#」で始まる行は、コンソールから入力しないと意味を持たないコマンドか、設定ファイル(.cfg)に記述しても無効なコマンドを示しています。詳細は本文の説明をご覧ください。
ADD USER=secoff PASSWORD=PasswordS PRIVILEGE=SECURITYOFFICER
SET BRI=1 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ISPB INT=bri1 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ISPB LQR=OFF
ENABLE IP
ADD IP INT=eth0 IP=200.100.20.1 MASK=255.255.255.240
ADD IP INT=ppp0 IP=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXT=0.0.0.0
CREATE PPP TEMPLATE=1 LOGIN=USER AUTHENTICATION=EITHER
ADD ISDN CALL=RMT NUMBER=0 PREC=IN INANY=ON INTREQ=bri0 USER=PPP PPPTEMPLATE=1
ENABLE L2TP
ENABLE L2TP SERVER=LAC
ADD L2TP USER=ALL ACTION=DATABASE IP=200.100.10.1 PASSWORD=l2tpA
# CREATE ENCO KEY=1 TYPE=GENERAL VALUE="secret"
CREATE ISAKMP POLICY="i" PEER=200.100.10.1 KEY=1 SENDN=TRUE
CREATE IPSEC SASPEC=1 KEYMAN=ISAKMP PROTOCOL=ESP ENCALG=DES HASHALG=SHA MODE=TRANSPORT
CREATE IPSEC BUNDLE=1 KEYMAN=ISAKMP STRING="1"
CREATE IPSEC POLICY="isa" INT=ppp0 ACTION=PERMIT LPORT=500 RPORT=500 TRANSPORT=UDP
CREATE IPSEC POLICY="L2" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.10.1
SET IPSEC POLICY="L2" LAD=200.100.20.1 LPORT=1701 RAD=200.100.10.1 RPORT=1701 TRANSPORT=UDP
ENABLE IPSEC
ENABLE ISAKMP
# LOGIN secoff
# ENABLE SYSTEM SECURITY_MODE


ルーターCのコンフィグ [テキスト版]
ADD ISDN CALL=LAC NUMBER=0312341111 PREC=OUT INTREQ=bri0
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-LAC IPREQUEST=ON IDLE=60
SET PPP=0 USER=AAA PASSWORD=PasswordA
ENABLE IP
ENABLE IP REMOTEASSIGN
ADD IP INT=eth0 IP=192.168.20.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXT=0.0.0.0
ENABLE IP NAT
ADD IP NAT IP=192.168.20.0 MASK=255.255.255.0 GBLINT=ppp0





CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #105

Copyright (C) 1997-2003 アライドテレシス株式会社

PN: J613-M0507-00 Rev.G

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