<前頁 次頁> << >> 目次 (番号順 (詳細)回線別 (詳細)機能別 (詳細)

CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #26

専用線によるIP2点間接続(同期インターフェース)


専用線を使って2つの拠点をIP接続します。WAN側インターフェースとして同期シリアル(AR023)を使う場合の例です。

まず最初に、同期(Synchronous)インターフェースを使用する上で必要なカード・ケーブルについて説明します。

同期インターフェースを使用するには別売のAR023が必要です。このカードは、以下のインターフェースをサポートしています。


Note - AR023はDTE動作のみをサポートしており、DCEとしては動作しませんのでご注意ください。

AR023を使用にあたり、特別に設定しなくてはならない項目はありません。適切なケーブルをAR023に接続するだけで、個々のケーブルを判別します。したがって、ケーブルを接続した後は、その上で動作させるPPPやFRの設定を行うだけです。

物理インターフェースとしてAR023を指定する場合は、「SYNn」の形式で指定します。AR023を1枚しか装着していない場合、nは常に0となります。AR023を2枚装着している場合は、PICベイ番号の若いほうから順に、SYN0、SYN1となります。

たとえば、PPPの設定を行う場合は、次のようにします。


Note - AR023を使用した同期インターフェースは、専用線やフレームリレーのような常時接続している形態だけに利用できます。回線交換モードをサポートしているTAなどには対応していませんのでご注意ください。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。

表 1
 
ルーターA
ルーターB
WAN側物理インターフェース syn0 syn0
WAN側(ppp0)IPアドレス 192.168.100.1/24 192.168.100.2/24
LAN側(eth0)IPアドレス 192.168.10.1/24 192.168.20.1/24




ルーターAの設定

  1. PPPインターフェース「0」をsyn0上に作成します。


  2. IPモジュールを有効にします。


  3. LAN側(eth0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  4. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  5. 経路情報を設定します。


  6. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターBの設定

  1. PPPインターフェース「0」をsyn0上に作成します。


  2. IPモジュールを有効にします。


  3. LAN側(eth0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  4. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  5. 経路情報を設定します。


  6. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。

まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
CREATE PPP=0 OVER=syn0
ENABLE IP
ADD IP INT=eth0 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.20.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXT=192.168.100.2


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
CREATE PPP=0 OVER=syn0
ENABLE IP
ADD IP INT=eth0 IP=192.168.20.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.2 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.10.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXT=192.168.100.1





CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #26

Copyright (C) 1997-2003 アライドテレシス株式会社

PN: J613-M0507-00 Rev.G

<前頁 次頁> << >> 目次 (番号順 (詳細)回線別 (詳細)機能別 (詳細)