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CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #89

3点間IPsec VPN(自動鍵。全拠点アドレス固定。インターネットアクセスあり)


インターネット上に暗号化されたトンネルを張り、3つの拠点をIP接続するIPsec VPNの設定例です(自動鍵管理)。この例では、すべてのルーターにグローバルアドレスが固定的に設定されていると仮定しています。また、ファイアウォールとダイナミックENATの設定を行い、拠点間のVPN通信だけでなくインターネットへもアクセスできるようにしています。

ここでは、次のようなネットワーク構成を例に解説します。

Note - IPsecを使用するには、通信データの暗号化と復号化を行うすべてのルーターに別売の暗号ボード(AR010)または暗号・圧縮ボード(AR011)を装着する必要があります。

表 1
 
ルーターA
ルーターB
ルーターC
TDMグループ名 ISPA ISPB ISPC
回線速度 128Kbps 128Kbps 128Kbps
WAN側物理インターフェース bri0 bri0 bri0
WAN側(ppp0)IPアドレス Unnumbered Unnumbered Unnumbered
LAN側(eth0-0)IPアドレス(1) 200.100.10.1/28 200.100.20.1/28 200.100.30.1/28
LAN側(eth0-1)IPアドレス(2) 192.168.10.1/24 192.168.20.1/24 192.168.30.1/24


表 2:IKEフェーズ1(ISAKMP SAのネゴシエーション)
ルーター間の認証方式 事前共有鍵(pre-shared key)
IKE交換モード Mainモード
事前共有鍵(1) secret-ab(ルーターA・B間)
事前共有鍵(2) secret-ac(ルーターA・C間)
事前共有鍵(3) secret-bc(ルーターB・C間)
Oakleyグループ 1(デフォルト)
ISAKMPメッセージの暗号化方式 DES(デフォルト)
ISAKMPメッセージの認証方式 SHA1(デフォルト)
ISAKMP SAの有効期限(時間) 86400秒(24時間)(デフォルト)
ISAKMP SAの有効期限(Kbyte数) なし(デフォルト)
起動時のISAKMPネゴシエーション 行なう


表 3:IKEフェーズ2(IPsec SAのネゴシエーション)
SAモード トンネルモード
セキュリティープロトコル ESP(暗号化+認証)
暗号化方式 DES
認証方式 SHA1
IPComp 使わない
IPsec SAの有効期限(時間) 28800秒(8時間)(デフォルト)
IPsec SAの有効期限(Kbyte数) なし(デフォルト)
トンネリング対象IPアドレス(1) 192.168.10.0/24 ←→ 192.168.20.0/24
トンネル終端アドレス(1) 200.100.10.1(A)・200.100.20.1(B)
トンネリング対象IPアドレス(2) 192.168.10.0/24 ←→ 192.168.30.0/24
トンネル終端アドレス(2) 200.100.10.1(A)・200.100.30.1(C)
トンネリング対象IPアドレス(3) 192.168.20.0/24 ←→ 192.168.30.0/24
トンネル終端アドレス(3) 200.100.20.1(B)・200.100.30.1(C)
インターネットとの平文通信 行なう



ルーターAの設定

  1. セキュリティーモードで各種設定を行なうことのできるSecurity Officerレベルのユーザー「secoff」を作成します。パスワードは「PasswordS」とします。


    Note - Security Officerレベルのユーザーを作成しておかないと、セキュリティーモードに移行できませんのでご注意ください。

  2. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を、常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  3. bri0のスロット1〜2(128Kbps)に対して、TDMグループ「ISPA」を作成します。


  4. PPPインターフェース「0」をTDMグループ「ISPA」上に作成します。


  5. IPモジュールを有効にします。


  6. LAN側(eth0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  7. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレス「0.0.0.0」を割り当て、Unnumberedを使用するよう設定します。


  8. デフォルトルートを設定します。


  9. ファイアウォール機能を有効にします。


  10. ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシーを作成します。


  11. ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。


    Note - デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。

  12. ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。


  13. ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。


  14. エンハンストNATの設定を行います。LAN側プライベートセグメント(eth0-1)のIPアドレスを、eth0-0に設定したグローバルアドレス200.100.10.1に変換するよう設定します。


  15. IKEのパケットがファイアウォールを通過できるようにします。


  16. ルーターBとのプライベートLAN間通信(192.168.10.0/24−192.168.20.0/24)をNATの対象から除外するよう設定します。


  17. ルーターCとのプライベートLAN間通信(192.168.10.0/24−192.168.30.0/24)をNATの対象から除外するよう設定します。


  18. ルーターAのプライベート側インターフェース宛てのパケットのうち、IPsecが適用されているパケットのみを通過させるよう設定します。


  19. ISAKMP用の事前共有鍵(pre-shared key)を作成します。ここでは鍵番号を「1」、「2」番とし、鍵の値は「secret-ab」、「secret-ac」という文字列で指定します(ルーターB、Cと同じに設定)。


    Note - CREATE ENCO KEYコマンドは、コンソール上でログインしている場合のみ有効なコマンドです。そのため、EDITコマンド(内蔵スクリーンエディター)等で設定スクリプトファイル(.CFG)にこのコマンドを記述しても無効になりますのでご注意ください。

  20. ルーターBとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i_B」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「1」)を、PEERにはルーターBのIPアドレスを指定します。また、お互いに専用線接続のため、「PRENEGOTIATE=TRUE」を指定して、ルーター起動時にIKEのネゴシエーションを行っておきます。


  21. ルーターCとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i_C」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「2」)を、PEERにはルーターCのIPアドレスを指定します。また、お互いに専用線接続のため、「PRENEGOTIATE=TRUE」を指定して、ルーター起動時にIKEのネゴシエーションを行っておきます。


  22. IPsec通信の仕様を定義するSAスペック「1」を作成します。トンネルモード(デフォルト)、鍵管理方式「ISAKMP」、プロトコル「ESP」、暗号化方式「DES」、認証方式「SHA」に設定します。


  23. SAスペック「1」だけからなるSAバンドルスペック「1」を作成します。鍵管理方式は「ISAKMP」を指定します。


  24. ISAKMPメッセージを素通しさせるIPsecポリシー「isa」を作成します。


  25. IPsecポリシー「isa」の属性を設定します。ポリシーの適用対象を、ローカルの500番ポートからリモートの500番ポート宛のUDPパケット(ISAKMP)に設定します。


    Note - ISAKMPを使用する場合は、必ず最初のIPsecポリシーでISAKMPメッセージが通過できるような設定を行ってください。

    「IPsecポリシー」は設定順に検索され、最初にマッチしたものが適用されるため、設定順序には注意が必要です。検索順はSHOW IPSEC POLICYコマンドで確認できます。また、検索順を変更するには、SET IPSEC POLICYコマンドのPOSITIONパラメーターを使用します。

  26. ルーターBとのIPsec通信に使用するIPsecポリシー「vpn_B」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。

    鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターBのIPアドレスを、BUNDLEにはSAバンドルスペック「1」を指定します。また、IPsecパケットの始点アドレスとして、eth0-0のアドレスを使うよう指定します。


  27. IPsecポリシー「vpn_B」に対して実際にIPsec通信を行なうIPアドレスの範囲を指定します。コマンドが長くなるため、できるだけ省略形を用いてください。


  28. ルーターCとのIPsec通信に使用するIPsecポリシー「vpn_C」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。

    鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターCのIPアドレスを、BUNDLEにはSAバンドルスペック「1」を指定します。また、IPsecパケットの始点アドレスとして、eth0-0のアドレスを使うよう指定します。


  29. IPsecポリシー「vpn_C」に対して実際にIPsec通信を行なうIPアドレスの範囲を指定します。コマンドが長くなるため、できるだけ省略形を用いてください。


  30. インターネットへの平文通信を許可するIPsecポリシー「inet」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。


    Note - インターネットにもアクセスしたい場合は、必ず最後のIPsecポリシーですべてのパケットを通過させる設定を行ってください。

    いずれのIPsecポリシーにもマッチしなかったトラフィックはデフォルトで破棄されてしまうため、上記の設定がないとVPN以外との通信ができなくなります。

  31. IPsecモジュールを有効にします。


  32. ISAKMPモジュールを有効にします。


  33. Security Officerレベルのユーザーでログインしなおします。


  34. 動作モードをセキュリティーモードに切り替えます。


    Note - セキュリティーモードでは、Security OfficerレベルでのTelnetログインが原則として禁止されています。セキュリティーモードにおいて、Security OfficerレベルでTelnetログインしたい場合は、あらかじめRSO(Remote Security Officer)の設定を行っておいてください(本章末尾のメモを参照)。

  35. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。





ルーターBの設定

  1. セキュリティーモードで各種設定を行なうことのできるSecurity Officerレベルのユーザー「secoff」を作成します。パスワードは「PasswordS」とします。


    Note - Security Officerレベルのユーザーを作成しておかないと、セキュリティーモードに移行できませんのでご注意ください。

  2. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を、常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  3. bri0のスロット1〜2(128Kbps)に対して、TDMグループ「ISPA」を作成します。


  4. PPPインターフェース「0」をTDMグループ「ISPA」上に作成します。


  5. IPモジュールを有効にします。


  6. LAN側(eth0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  7. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレス「0.0.0.0」を割り当て、Unnumberedを使用するよう設定します。


  8. デフォルトルートを設定します。


  9. ファイアウォール機能を有効にします。


  10. ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシーを作成します。


  11. ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。


    Note - デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。

  12. ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。


  13. ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。


  14. エンハンストNATの設定を行います。LAN側プライベートセグメント(eth0-1)のIPアドレスを、グローバルアドレス200.100.20.1に変換するよう設定します。


  15. IKEのパケットがファイアウォールを通過できるようにします。


  16. ルーターAとのプライベートLAN間通信(192.168.20.0/24−192.168.10.0/24)をNATの対象から除外するよう設定します。


  17. ルーターCとのプライベートLAN間通信(192.168.20.0/24−192.168.30.0/24)をNATの対象から除外するよう設定します。


  18. ルーターBのプライベート側インターフェース宛てのパケットのうち、IPsecが適用されているパケットのみを通過させるよう設定します。


  19. ISAKMP用の事前共有鍵(pre-shared key)を作成します。ここでは鍵番号を「1」、「2」番とし、鍵の値は「secret-ab」、「secret-bc」という文字列で指定します(ルーターA、Cと同じに設定)。


    Note - CREATE ENCO KEYコマンドは、コンソール上でログインしている場合のみ有効なコマンドです。そのため、EDITコマンド(内蔵スクリーンエディター)等で設定スクリプトファイル(.CFG)にこのコマンドを記述しても無効になりますのでご注意ください。

  20. ルーターAとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i_A」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「1」)を、PEERにはルーターAのIPアドレスを指定します。また、お互いに専用線接続のため、「PRENEGOTIATE=TRUE」を指定して、ルーター起動時にIKEのネゴシエーションを行っておきます。


  21. ルーターCとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i_C」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「2」)を、PEERにはルーターCのIPアドレスを指定します。また、お互いに専用線接続のため、「PRENEGOTIATE=TRUE」を指定して、ルーター起動時にIKEのネゴシエーションを行っておきます。


  22. IPsec通信の仕様を定義するSAスペック「1」を作成します。トンネルモード(デフォルト)、鍵管理方式「ISAKMP」、プロトコル「ESP」、暗号化方式「DES」、認証方式「SHA」に設定します。


  23. SAスペック「1」だけからなるSAバンドルスペック「1」を作成します。鍵管理方式は「ISAKMP」を指定します。


  24. ISAKMPメッセージを素通しさせるIPsecポリシー「isa」を作成します。


  25. IPsecポリシー「isa」の属性を設定します。ポリシーの適用対象を、ローカルの500番ポートからリモートの500番ポート宛のUDPパケット(ISAKMP)に設定します。


    Note - ISAKMPを使用する場合は、必ず最初のIPsecポリシーでISAKMPメッセージが通過できるような設定を行ってください。

    「IPsecポリシー」は設定順に検索され、最初にマッチしたものが適用されるため、設定順序には注意が必要です。検索順はSHOW IPSEC POLICYコマンドで確認できます。また、検索順を変更するには、SET IPSEC POLICYコマンドのPOSITIONパラメーターを使用します。

  26. ルーターAとのIPsec通信に使用するIPsecポリシー「vpn_A」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。

    鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターAのIPアドレスを、BUNDLEにはSAバンドルスペック「1」を指定します。また、IPsecパケットの始点アドレスとして、eth0-0のアドレスを使うよう指定します。


  27. IPsecポリシー「vpn_A」に対して実際にIPsec通信を行なうIPアドレスの範囲を指定します。コマンドが長くなるため、できるだけ省略形を用いてください。


  28. ルーターCとのIPsec通信に使用するIPsecポリシー「vpn_C」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。

    鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターCのIPアドレスを、BUNDLEにはSAバンドルスペック「1」を指定します。また、IPsecパケットの始点アドレスとして、eth0-0のアドレスを使うよう指定します。


  29. IPsecポリシー「vpn_C」に対して実際にIPsec通信を行なうIPアドレスの範囲を指定します。コマンドが長くなるため、できるだけ省略形を用いてください。


  30. インターネットへの平文通信を許可するIPsecポリシー「inet」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。


    Note - インターネットにもアクセスしたい場合は、必ず最後のIPsecポリシーですべてのパケットを通過させる設定を行ってください。

    いずれのIPsecポリシーにもマッチしなかったトラフィックはデフォルトで破棄されてしまうため、上記の設定がないとVPN以外との通信ができなくなります。

  31. IPsecモジュールを有効にします。


  32. ISAKMPモジュールを有効にします。


  33. Security Officerレベルのユーザーでログインしなおします。


  34. 動作モードをセキュリティーモードに切り替えます。


    Note - セキュリティーモードでは、Security OfficerレベルでのTelnetログインが原則として禁止されています。セキュリティーモードにおいて、Security OfficerレベルでTelnetログインしたい場合は、あらかじめRSO(Remote Security Officer)の設定を行っておいてください(本章末尾のメモを参照)。

  35. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。


ルーターCの設定

  1. セキュリティーモードで各種設定を行なうことのできるSecurity Officerレベルのユーザー「secoff」を作成します。パスワードは「PasswordS」とします。


    Note - Security Officerレベルのユーザーを作成しておかないと、セキュリティーモードに移行できませんのでご注意ください。

  2. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を、常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  3. bri0のスロット1〜2(128Kbps)に対して、TDMグループ「ISPA」を作成します。


  4. PPPインターフェース「0」をTDMグループ「ISPA」上に作成します。


  5. IPモジュールを有効にします。


  6. LAN側(eth0)インターフェースにIPアドレスを設定します。


  7. WAN側(ppp0)インターフェースにIPアドレス「0.0.0.0」を割り当て、Unnumberedを使用するよう設定します。


  8. デフォルトルートを設定します。


  9. ファイアウォール機能を有効にします。


  10. ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシーを作成します。


  11. ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。


    Note - デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。

  12. ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。


  13. ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。


  14. エンハンストNATの設定を行います。LAN側プライベートセグメント(eth0-1)のIPアドレスを、グローバルアドレス200.100.30.1に変換するよう設定します。


  15. IKEのパケットがファイアウォールを通過できるようにします。


  16. ルーターAとのプライベートLAN間通信(192.168.30.0/24−192.168.10.0/24)をNATの対象から除外するよう設定します。


  17. ルーターBとのプライベートLAN間通信(192.168.30.0/24−192.168.20.0/24)をNATの対象から除外するよう設定します。


  18. ルーターCのプライベート側インターフェース宛てのパケットのうち、IPsecが適用されているパケットのみを通過させるよう設定します。


  19. ISAKMP用の事前共有鍵(pre-shared key)を作成します。ここでは鍵番号を「1」、「2」番とし、鍵の値は「secret-ac」、「secret-bc」という文字列で指定します(ルーターA、Bと同じに設定)。


    Note - CREATE ENCO KEYコマンドは、コンソール上でログインしている場合のみ有効なコマンドです。そのため、EDITコマンド(内蔵スクリーンエディター)等で設定スクリプトファイル(.CFG)にこのコマンドを記述しても無効になりますのでご注意ください。

  20. ルーターAとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i_A」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「1」)を、PEERには対向ルーターのIPアドレスを指定します。また、お互いに専用線接続のため、「PRENEGOTIATE=TRUE」を指定して、ルーター起動時にIKEのネゴシエーションを行っておきます。


  21. ルーターBとのIKEネゴシエーション要求を受け入れるISAKMPポリシー「i_B」を作成します。KEYには、前の手順で作成した事前共有鍵(鍵番号「2」)を、PEERにはルーターBのIPアドレスを指定します。また、お互いに専用線接続のため、「PRENEGOTIATE=TRUE」を指定して、ルーター起動時にIKEのネゴシエーションを行っておきます。


  22. IPsec通信の仕様を定義するSAスペック「1」を作成します。トンネルモード(デフォルト)、鍵管理方式「ISAKMP」、プロトコル「ESP」、暗号化方式「DES」、認証方式「SHA」に設定します。


  23. SAスペック「1」だけからなるSAバンドルスペック「1」を作成します。鍵管理方式は「ISAKMP」を指定します。


  24. ISAKMPメッセージを素通しさせるIPsecポリシー「isa」を作成します。


  25. IPsecポリシー「isa」の属性を設定します。ポリシーの適用対象を、ローカルの500番ポートからリモートの500番ポート宛のUDPパケット(ISAKMP)に設定します。


    Note - ISAKMPを使用する場合は、必ず最初のIPsecポリシーでISAKMPメッセージが通過できるような設定を行ってください。

    「IPsecポリシー」は設定順に検索され、最初にマッチしたものが適用されるため、設定順序には注意が必要です。検索順はSHOW IPSEC POLICYコマンドで確認できます。また、検索順を変更するには、SET IPSEC POLICYコマンドのPOSITIONパラメーターを使用します。

  26. ルーターAとのIPsec通信に使用するIPsecポリシー「vpn_A」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。

    鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターAのIPアドレスを、BUNDLEにはSAバンドルスペック「1」を指定します。また、IPsecパケットの始点アドレスとして、eth0-0のアドレスを使うよう指定します。


  27. IPsecポリシー「vpn_A」に対して実際にIPsec通信を行なうIPアドレスの範囲を指定します。コマンドが長くなるため、できるだけ省略形を用いてください。


  28. ルーターBとのIPsec通信に使用するIPsecポリシー「vpn_B」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。

    鍵管理方式には「ISAKMP」を、PEERにはルーターBのIPアドレスを、BUNDLEにはSAバンドルスペック「1」を指定します。また、IPsecパケットの始点アドレスとして、eth0-0のアドレスを使うよう指定します。


  29. IPsecポリシー「vpn_B」に対して実際にIPsec通信を行なうIPアドレスの範囲を指定します。コマンドが長くなるため、できるだけ省略形を用いてください。


  30. インターネットへの平文通信を許可するIPsecポリシー「inet」をPPPインターフェース「0」に対して作成します。


    Note - インターネットにもアクセスしたい場合は、必ず最後のIPsecポリシーですべてのパケットを通過させる設定を行ってください。

    いずれのIPsecポリシーにもマッチしなかったトラフィックはデフォルトで破棄されてしまうため、上記の設定がないとVPN以外との通信ができなくなります。

  31. IPsecモジュールを有効にします。


  32. ISAKMPモジュールを有効にします。


  33. Security Officerレベルのユーザーでログインしなおします。


  34. 動作モードをセキュリティーモードに切り替えます。


    Note - セキュリティーモードでは、Security OfficerレベルでのTelnetログインが原則として禁止されています。セキュリティーモードにおいて、Security OfficerレベルでTelnetログインしたい場合は、あらかじめRSO(Remote Security Officer)の設定を行っておいてください(本章末尾のメモを参照)。

  35. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



メモ

■ セキュリティーモードに移行すると、Security OfficerレベルでルーターにTelnetログインすることができなくなります。セキュリティーモードにおいて、Security OfficerレベルでTelnetログインしたい場合は、あらかじめRSO(Remote Security Officer)コマンドを使ってログインを許可するホストのIPアドレスを指定しておく必要があります。

たとえば、ネットワーク192.168.10.0/24、192.168.20.0/24、192.168.30.0/24上のすべてのホストからSecurity OfficerレベルでのTelnetログインを許可する場合は、次のようにします。


■ セキュリティーモードでは、たとえSecurity Officerでログインした場合であっても、セキュリティーコマンドを一定期間入力しないでいると、次回セキュリティーコマンドを入力したときにパスワードの再入力を求められます。このタイムアウト値は、下記コマンドによって変更できますが、IPsecの設定を行うときは、ノーマルモードで設定を行った後、セキュリティーモードに変更することをおすすめします。


■ セキュリティー関連コマンドのタイムアウトは、次のコマンドで変更できます。SECUREDELAYパラメーターには、10〜600(秒)を指定します。デフォルトは60秒です。


まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
* 「#」で始まる行は、コンソールから入力しないと意味を持たないコマンドか、設定ファイル(.cfg)に記述しても無効なコマンドを示しています。詳細は本文の説明をご覧ください。
ADD USER=secoff PASSWORD=PasswordS PRIVILEGE=SECURITYOFFICER
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ISPA INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ISPA LQR=OFF
ENABLE IP
ADD IP INT=eth0-0 IP=200.100.10.1 MASK=255.255.255.240
ADD IP INT=eth0-1 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXT=0.0.0.0
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY=net
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACHABLE
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0-0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0-1 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=ppp0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INTERFACE=eth0-1 GBLINT=ppp0 GBLIP=200.100.10.1
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=1 AC=ALLOW INT=ppp0 PROT=UDP PORT=500 IP=200.100.10.1 GBLIP=200.100.10.1 GBLPORT=500
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=2 AC=NONAT INT=eth0-1 PROT=ALL IP=192.168.10.1-192.168.10.254
SET FIREWALL POLICY=net RULE=2 REMOTEIP=192.168.20.1-192.168.20.254
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=3 AC=NONAT INT=eth0-1 PROT=ALL IP=192.168.10.1-192.168.10.254
SET FIREWALL POLICY=net RULE=3 REMOTEIP=192.168.30.1-192.168.30.254
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=4 AC=NONAT INT=ppp0 PROT=ALL IP=192.168.10.1-192.168.10.254 ENCAP=IPSEC
# CREATE ENCO KEY=1 TYPE=GENERAL VALUE="secret-ab"
# CREATE ENCO KEY=2 TYPE=GENERAL VALUE="secret-ac"
CREATE ISAKMP POLICY="i_B" PEER=200.100.20.1 KEY=1 SENDN=TRUE PRENEGOTIATE=TRUE SRCINT=eth0-0
CREATE ISAKMP POLICY="i_C" PEER=200.100.30.1 KEY=2 SENDN=TRUE PRENEGOTIATE=TRUE SRCINT=eth0-0
CREATE IPSEC SASPEC=1 KEYMAN=ISAKMP PROTOCOL=ESP ENCALG=DES HASHALG=SHA
CREATE IPSEC BUNDLE=1 KEYMAN=ISAKMP STRING="1"
CREATE IPSEC POLICY="isa" INT=ppp0 ACTION=PERMIT
SET IPSEC POLICY="isa" LPORT=500 RPORT=500 TRANSPORT=UDP
CREATE IPSEC POLICY="vpn_B" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.20.1 SRCINT=eth0-0
SET IPSEC POLICY="vpn_B" LAD=192.168.10.0 LMA=255.255.255.0 RAD=192.168.20.0 RMA=255.255.255.0
CREATE IPSEC POLICY="vpn_C" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.30.1 SRCINT=eth0-0
SET IPSEC POLICY="vpn_C" LAD=192.168.10.0 LMA=255.255.255.0 RAD=192.168.30.0 RMA=255.255.255.0
CREATE IPSEC POLICY="inet" INT=ppp0 ACTION=PERMIT
ENABLE IPSEC
ENABLE ISAKMP
# LOGIN secoff
# ENABLE SYSTEM SECURITY_MODE


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
* 「#」で始まる行は、コンソールから入力しないと意味を持たないコマンドか、設定ファイル(.cfg)に記述しても無効なコマンドを示しています。詳細は本文の説明をご覧ください。
ADD USER=secoff PASSWORD=PasswordS PRIVILEGE=SECURITYOFFICER
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ISPA INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ISPA LQR=OFF
ENABLE IP
ADD IP INT=eth0-0 IP=200.100.20.1 MASK=255.255.255.240
ADD IP INT=eth0-1 IP=192.168.20.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXT=0.0.0.0
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY=net
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACHABLE
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0-0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0-1 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=ppp0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INTERFACE=eth0-1 GBLINT=ppp0 GBLIP=200.100.20.1
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=1 AC=ALLOW INT=ppp0 PROT=UDP PORT=500 IP=200.100.20.1 GBLIP=200.100.20.1 GBLPORT=500
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=2 AC=NONAT INT=eth0-1 PROT=ALL IP=192.168.20.1-192.168.20.254
SET FIREWALL POLICY=net RULE=2 REMOTEIP=192.168.10.1-192.168.10.254
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=3 AC=NONAT INT=eth0-1 PROT=ALL IP=192.168.20.1-192.168.20.254
SET FIREWALL POLICY=net RULE=3 REMOTEIP=192.168.30.1-192.168.30.254
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=4 AC=NONAT INT=ppp0 PROT=ALL IP=192.168.20.1-192.168.20.254 ENCAP=IPSEC
# CREATE ENCO KEY=1 TYPE=GENERAL VALUE="secret-ab"
# CREATE ENCO KEY=2 TYPE=GENERAL VALUE="secret-bc"
CREATE ISAKMP POLICY="i_A" PEER=200.100.10.1 KEY=1 SENDN=TRUE PRENEGOTIATE=TRUE SRCINT=eth0-0
CREATE ISAKMP POLICY="i_C" PEER=200.100.30.1 KEY=2 SENDN=TRUE PRENEGOTIATE=TRUE SRCINT=eth0-0
CREATE IPSEC SASPEC=1 KEYMAN=ISAKMP PROTOCOL=ESP ENCALG=DES HASHALG=SHA
CREATE IPSEC BUNDLE=1 KEYMAN=ISAKMP STRING="1"
CREATE IPSEC POLICY="isa" INT=ppp0 ACTION=PERMIT
SET IPSEC POLICY="isa" LPORT=500 RPORT=500 TRANSPORT=UDP
CREATE IPSEC POLICY="vpn_A" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.10.1 SRCINT=eth0-0
SET IPSEC POLICY="vpn_A" LAD=192.168.20.0 LMA=255.255.255.0 RAD=192.168.10.0 RMA=255.255.255.0
CREATE IPSEC POLICY="vpn_C" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.30.1 SRCINT=eth0-0
SET IPSEC POLICY="vpn_C" LAD=192.168.20.0 LMA=255.255.255.0 RAD=192.168.30.0 RMA=255.255.255.0
CREATE IPSEC POLICY="inet" INT=ppp0 ACTION=PERMIT
ENABLE IPSEC
ENABLE ISAKMP
# LOGIN secoff
# ENABLE SYSTEM SECURITY_MODE


ルーターCのコンフィグ [テキスト版]
* 「#」で始まる行は、コンソールから入力しないと意味を持たないコマンドか、設定ファイル(.cfg)に記述しても無効なコマンドを示しています。詳細は本文の説明をご覧ください。
ADD USER=secoff PASSWORD=PasswordS PRIVILEGE=SECURITYOFFICER
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ISPA INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ISPA LQR=OFF
ENABLE IP
ADD IP INT=eth0-0 IP=200.100.30.1 MASK=255.255.255.240
ADD IP INT=eth0-1 IP=192.168.30.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXT=0.0.0.0
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY=net
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACHABLE
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0-0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net INT=eth0-1 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=ppp0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INTERFACE=eth0-1 GBLINT=ppp0 GBLIP=200.100.30.1
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=1 AC=ALLOW INT=ppp0 PROT=UDP PORT=500 IP=200.100.30.1 GBLIP=200.100.30.1 GBLPORT=500
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=2 AC=NONAT INT=eth0-1 PROT=ALL IP=192.168.30.1-192.168.30.254
SET FIREWALL POLICY=net RULE=2 REMOTEIP=192.168.10.1-192.168.10.254
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=3 AC=NONAT INT=eth0-1 PROT=ALL IP=192.168.30.1-192.168.30.254
SET FIREWALL POLICY=net RULE=3 REMOTEIP=192.168.20.1-192.168.20.254
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=4 AC=NONAT INT=ppp0 PROT=ALL IP=192.168.30.1-192.168.30.254 ENCAP=IPSEC
# CREATE ENCO KEY=1 TYPE=GENERAL VALUE="secret-ac"
# CREATE ENCO KEY=2 TYPE=GENERAL VALUE="secret-bc"
CREATE ISAKMP POLICY="i_A" PEER=200.100.10.1 KEY=1 SENDN=TRUE PRENEGOTIATE=TRUE SRCINT=eth0-0
CREATE ISAKMP POLICY="i_B" PEER=200.100.20.1 KEY=2 SENDN=TRUE PRENEGOTIATE=TRUE SRCINT=eth0-0
CREATE IPSEC SASPEC=1 KEYMAN=ISAKMP PROTOCOL=ESP ENCALG=DES HASHALG=SHA
CREATE IPSEC BUNDLE=1 KEYMAN=ISAKMP STRING="1"
CREATE IPSEC POLICY="isa" INT=ppp0 ACTION=PERMIT
SET IPSEC POLICY="isa" LPORT=500 RPORT=500 TRANSPORT=UDP
CREATE IPSEC POLICY="vpn_A" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.10.1 SRCINT=eth0-0
SET IPSEC POLICY="vpn_A" LAD=192.168.30.0 LMA=255.255.255.0 RAD=192.168.10.0 RMA=255.255.255.0
CREATE IPSEC POLICY="vpn_B" INT=ppp0 ACTION=IPSEC KEYMAN=ISAKMP BUNDLE=1 PEER=200.100.20.1 SRCINT=eth0-0
SET IPSEC POLICY="vpn_B" LAD=192.168.30.0 LMA=255.255.255.0 RAD=192.168.20.0 RMA=255.255.255.0
CREATE IPSEC POLICY="inet" INT=ppp0 ACTION=PERMIT
ENABLE IPSEC
ENABLE ISAKMP
# LOGIN secoff
# ENABLE SYSTEM SECURITY_MODE





CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #89

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