ssh server allow-users

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / Secure Shell


(config)# ssh server allow-users USERNAME-PATTERN [HOSTNAME-PATTERN]

(config)# no ssh server allow-users USERNAME-PATTERN [HOSTNAME-PATTERN]


指定したユーザーからSSHサーバーへのログインを許可する。
ユーザー名に加え、ログイン元のホスト名/IPアドレスに基づきアクセスを制限することもできる。
no形式で実行した場合は、指定したユーザー、ホストへのアクセス許可を取り消す。
初期設定では、どのユーザーにもSSHサーバーへのログインは許可されていない。

SSHサーバーへのログイン制御は、許可ユーザーリスト(本コマンド)と禁止ユーザーリスト(ssh server deny-usersコマンド)の2つで行われる。ログイン要求を受け取ったSSHサーバーは、最初に禁止リストをチェックし、該当ユーザーが禁止リストに入っていなかったときだけ許可リストを参照する。禁止リストに入っていたユーザーは、たとえ許可リストに入っていたとしてもログインできない。また、許可リストが空の場合は、禁止リストの内容にかかわらず、どのユーザーもログインできない。


パラメーター

USERNAME-PATTERN ユーザー名のパターン。大文字小文字を区別する。ワイルドカードとしてアスタリスク(任意の文字列を示す)を指定できる
HOSTNAME-PATTERN ホスト名/IPアドレスのパターン。大文字小文字を区別しない。ワイルドカードとしてアスタリスク(任意の文字列を示す)を指定できる。


使用例

■ 192.168.10.186からのみユーザー「zein」でのSSHログインを許可する。

awplus(config)# ssh server allow-users zein 192.168.10.186

■ すべてのユーザーにSSHログインを許可する。ログイン元のホストは制限しない。
awplus(config)# ssh server allow-users *


注意・補足事項

■ HOSTNAME-PATTERNをIPアドレスではなくホスト名で指定するためには、本コマンドだけでなく以下の設定も必要なので注意。


■ HOSTNAME-PATTERNにワイルドカードを指定したり、ホスト名を指定したりした場合に、「% Warning: ssh server resolve-hosts is not enabled.」(ログイン元ホスト名の逆引きが無効)という警告メッセージが表示されることがある。HOSTNAME-PATTERNとして1つでもホスト名を指定している場合は、警告にしたがってssh server resolve-hostsコマンドを実行し、逆引きを有効化すること(逆引きが無効の場合、ホスト名を含むエントリーには一切マッチしない)。なお、IPアドレスの範囲指定のみでホスト名を指定していない場合は警告を無視してよい。

■ USERNAME-PATTERN に @ を含むユーザー名を指定するときは、@ の代わりにワイルドカード * を指定すること。たとえば、userA@domain1 というユーザーを指定するときは、userA*domain1 と指定する必要がある。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ssh server allow-users(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

ip domain-lookup(グローバルコンフィグモード)
ip name-server(グローバルコンフィグモード)
service ssh(グローバルコンフィグモード)
show ssh server allow-users(非特権EXECモード)
show ssh server deny-users(非特権EXECモード)
ssh server deny-users(グローバルコンフィグモード)
ssh server resolve-hosts(グローバルコンフィグモード)
username(グローバルコンフィグモード)



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