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5.10 無線APでダイナミックVLANを使用するには

ダイナミックVLAN(Dynamic VLAN Assignment)を使用すると、認証サーバー(RADIUSサーバー)から受け取った認証情報に基づいて、ユーザーの所属VLANを動的に変更することができます。

ダイナミックVLANはWPA Enterprise認証でのみ使用可能となります。
ダイナミックVLANを使用する場合は、「共通設定の作成、編集、削除」をご覧いただき、WPA Enterpriseを設定し、RADIUSサーバーを指定してください。

Note
MAC認証またはWeb認証でダイナミックVLANを使用する場合はWPA Enterprise認証と併用してください。

Note
MAC認証またはWeb認証とWPA Enterprise認証を併用した場合は、「MAC認証」→「WPA-Enterprise認証」→「Web認証」の順で認証処理が行われます。

RADIUSサーバーの設定

無線APをRADIUSクライアントとして、RADIUSサーバーに登録します。

RADIUSクライアントのIPアドレス無線APのIPアドレス
 (例)192.168.1.230
シークレット無線APがRADIUSサーバーを認証するためのパスワード
 (例)"himitsu"

Note
認証処理は無線APが行いますので、認証を行う全ての無線APをRADIUSサーバーに登録する必要があります。

Note
認証サーバーの詳細な設定方法については、ご使用のサーバー製品のマニュアルをご参照ください。

ダイナミックVLANを使用する場合は、ユーザー名、パスワードに加えて、次のようなVLANに関連する属性を登録します。

属性名属性値備考
User-Nameユーザー名認証対象のユーザー名(例:"user1", "user2")
User-Passwordパスワード(PEAP(EAP-MSCHAPv2)、TTLS使用時)ユーザー名に対応するパスワード(例:"passwd1", "passwd2")。
EAP-TLS使用時は不要です(別途、ユーザー電子証明書の用意が必要です)
Tunnel-TypeVLAN(13)固定値。指定方法はサーバーに依存
Tunnel-Medium-TypeIEEE-802(6)固定値。指定方法はサーバーに依存
Tunnel-Private-Group-IDVLAN ID認証対象のユーザーや機器が認証をパスした後に所属させるVLAN ID(例:100, 200)

Note
無線クライアントのパケットが無線APのイーサネットポートで送受信される際に、RADIUSサーバーから与えられたVLAN IDが自動的に付加されます。

Note
MAC認証またはWeb認証と併用する場合はVLANに関する属性はWPA-Enterpriseで使用する認証情報に設定してください。
MAC認証またはWeb認証で使用する認証情報にVLANに関する属性が登録されていていてもこれらは無視されます。

Note
認証方式としてEAP-TLSを使う場合は、RADIUSサーバーの電子証明書と各ユーザーの電子証明書を用意し、各コンピューター上に適切にインストールしておく必要があります。認証方式としてEAP-PEAP、EAP-TTLSを使う場合は、RADIUSサーバーの電子証明書を用意し、各コンピューター上に適切にインストールしておく必要があります。詳細はRADIUSサーバーおよびSupplicant(OSや専用ソフトウェアなど)のマニュアルをご参照ください。

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