ここでは、マップの新規作成・編集から実際の運用まで、基本的な動作を一通り説明します。各メニューコマンドの詳細については、メニューコマンドをご覧ください。
マップの新規作成は、ビューアーから行います。
Note
ツールバーの「マップ表示」アイコンをクリックするか、ツリービューで該当ノードを右クリックし、「管理情報」→「マップ表示」と選択しても同じです。
Note
デバイスアイコンおよび VLAN 構成ツリー上のアイコンを選択してのマップ表示はできません。
「ネットワーク」を選択して起動した場合は空のマップが作成されます。あとから手動でマップ項目を追加してください。後述する「リンクシンボル」を作成して、各サブネットのマップへのリンクを張るとよいでしょう。
「サブネット」か「ポート」を選択して起動した場合は、サブネットまたはポート配下のデバイスが自動的にマップ上に配置されます。自動配置されたマップを変更する方法については、マップの編集をご覧ください。
Note
マップのツリービューには、マップビュー上に表示されているデバイスのみが表示されます。ビューアーのツリービューのように階層構造では表示されません。
異なるサブネットのデバイスを同じマップ上に配置したい場合は、最初にビューアーのツリーで「ネットワーク」アイコンを選択してマップを作成します。その後、Edit モードに移行し、「編集」→「追加」→「ネットワークシンボル」で「追加対象の選択」ダイアログを表示させて、目的のデバイスをマップに配置してください。「追加対象の選択」ダイアログには、「ネットワーク」配下のすべてのデバイスが表示されます(ネットワークシンボルの追加をご覧ください)。
作成したマップは自動的には保存されません。以下のいずれかの方法で保存してください。
なお、マップファイル(.smm)はネットワーク監視サーバーの maps ディレクトリ(インストールディレクトリ下の maps)に、下記の規則に従って保存してください。
「MyNetwork.smm」として保存
「192_168_1_0.smm」として保存
「192_168_1_1_1.smm」として保存
上記の命名規則に従って保存することにより、次回から、同じネットワーク/サブネット/ポートを選択してマップを起動したときに、保存したマップファイルが自動的に使用されます。
Note
上記の命名規則に従わなかった場合、あるいは maps ディレクトリ以外のディレクトリに保存した場合は、ビューアーのツリービューからマップを起動した場合に、保存したファイルを自動起動することができませんので、ご注意ください。
作成済みのマップを開くには、以下の操作を行います。
ビューアーのツリー上で「ネットワーク」、「サブネット」、「ポート」のいずれかを選択し、次のいずれかの操作を行います。
マップを終了するには、ウィンドウ右上の「×」ボタンをクリックするか、「ファイル」メニューの「閉じる」を選択してください。マップが変更されている場合は、次のようなダイアログが表示されるので、変更を保存したい場合は「はい」を選択してください。
マップの編集方法について説明します。
ネットワーク監視マップには、デバイス監視に使用する View モードと、マップ編集に使用する Edit モードの2つのモードがあります。マップの編集は、Edit モードでないと行えません。モードの切り替えは、次のいずれかの操作で行います。
Note
Edit モード中はデバイスの状態監視が行われないため、アイコンの色は変化しません。View モードに戻った時点で、最新の状態に応じた色になります(ただし、周期監視を停止していない場合)。また、View モード時にはグリッドは非表示となり、Edit モード時はグリッド表示となります。
マップにデバイスを追加するには、次の手順に従います。
Note
ドラッグ&ドロップは、デバイスアイコンに対してのみ有効です。サブネットアイコンをドラッグ&ドロップすることはできません。
「リンクシンボル」とは、他のマップ(例えば、他のサブネット)へのリンクを示すアイコンのことです。例えば、「ネットワーク全体」を示すマップに、配下のサブネットの数だけリンクシンボルを作成し、それぞれのリンクシンボルからは、各サブネットのマップへリンクを張る、といった使い方ができます。このようにして複数のマップを作成することにより、マップ上でネットワークの階層構造を定義できます。
リンクシンボルを追加するには、次のようにします。
リンク先は、ファイルパスまたは URL で指定できます。「テスト」ボタンでリンク先が正しいかどうかチェックできます。
アイコンには、Windows ビットマップ(.bmp)、アイコン(.ico)、DIB(.dib)を指定できます。入力したファイルパスを確認するには、左側のアイコンをクリックします。
マップビューでは、背景の色を変更したり、背景にビットマップ画像(例えば日本地図など)を配置したりすることができます。
背景の編集は次の手順で行います。
背景色を変更するには、「背景色」ドロップダウンリストから任意の色を選択します。
背景に画像を配置したい場合は、「背景画像」チェックボックスにチェックを入れ、Windows ビットマップ形式(.bmp)の画像ファイルを指定します。
選択が終わったら「OK」ボタンをクリックします。
ネットワークシンボルやリンクシンボルは、Edit モードでドラッグすることにより、自由に移動できます。
マップビューでは、2つのシンボル間に「シンボル間リンク」と呼ばれる線を引くことができます。シンボル間リンクを張るには、Edit モードでリンク描画ボタン( のいずれか)を選択し、リンクを張りたい2つのアイコンを順にクリックします。
マップビューでは、各シンボルの詳しい描画属性(描画色や文字など)を編集することができます。
描画属性の編集は次の手順で行います。
ここでは、シンボルの描画色や文字などの属性を設定することができます。設定できる情報は、シンボルの種類によって異なります。
設定が終わったら「OK」ボタンをクリックします。
以下の操作は基本的に View モードを想定しています。
マップビュー上のネットワークシンボルをダブルクリックすると、ツリー上の該当ノードが選択された状態になります(ネットワークシンボルをご覧ください)。
Note
本機能はビューアーからマップを起動したときのみ有効です。
リンクシンボル等からマップを起動した場合は動作しません。
マップビュー上のリンクシンボルをダブルクリックすると、別の IE ウィンドウにリンク先のファイルが開かれます(リンクシンボルをご覧ください)。
マップビュー上のデバイスを検索するには、次の手順に従います。検索は View/Edit のどちらのモードでも実行できます。
検索したいデバイスを選択し、「移動」をクリックすると、マップビュー上の該当デバイスに移動します。
デバイスを選択して「削除」をクリックすると、該当デバイスが削除されます。
マップのツリービューには、マップビュー上のデバイスがツリー形式で一覧表示されます。外見はビューアーのツリービューと似ていますが、以下のような特長と違いがあります。
マップの全般的な環境設定方法について説明します。
マップの表示フォントを変更するには、次のようにします。
なお、シンボルまたはシンボルのラベルを選択した状態で本メニューを実行した場合は、該当ラベルのフォントだけが変更されます。
また、シンボルを選択していない状態で本メニューを実行した場合は、マップ全体(デフォルト)のフォント設定が変更されます。ただし、マップ全体のフォント設定は、変更後に新しく作成したシンボルに対してのみ有効で、既存シンボルのフォントは変更されません。
Note
「シンボルを選択していない状態」にするには、マップ上のシンボル以外の場所をクリックしてください。
Note
マップ全体のフォントを修正した場合、フォント名とサイズをマップファイルに保存できます。保存していない場合は、マップ終了時に問い合わせが表示されます。
マップ上のシンボルの、アイコンやラベルの枠線色を変更するには、次のようにします。
なお、シンボルを選択していない状態で本メニューを実行した場合は、マップ全体(デフォルト)の枠線色設定が変更されます。ただし、マップ全体の枠線色設定は、変更後に新しく作成したシンボルに対してのみ有効で、既存シンボルの枠線色は変更されません。
また、マップ全体(デフォルト)の枠線色設定画面で「デフォルト」をクリックすると、初期値(灰色)が設定されます。
Note
「シンボルを選択していない状態」にするには、マップ上のシンボル以外の場所をクリックしてください。
Note
枠線色をデフォルトから変更した場合、枠線色設定をマップファイルに保存できます。保存していない場合は、マップ終了時に問い合わせが表示されます。
マップビューの表示領域(キャンバス)サイズを変更するには、次のようにします。
ツリービュー上のデバイスをダブルクリックしたり、「検索」機能で選択したデバイスに「移動」したりしたときの、移動先シンボルの点滅間隔を変更するには、次の手順に従います。