Swim Manager: インストールガイド
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11 Windows XP Service Pack 2以降、Windows Server 2003 Service Pack 1以降、それ以降のOSへの対応

Windows XP Service Pack 2以降、Windows Server 2003 Service Pack 1以降、およびそれ以降のOSでは、大幅にセキュリティ機能が強化されています。(以下、まとめてSP2と記載しています。)これによって影響するSwim Manager の機能は以下の通りです。

11.1 サーバの起動

11.1.1 自動探索

SP2ではWindows ファイアウォールの機能強化によって、ICMPダイレクトブロードキャストに対する応答がドロップされます。このため、Swim Manager で「ダイレクトブロードキャストアドレスを使用」した自動探索を利用することができません。

この方法で自動探索を実行するには、Windows ファイアウォールに関する以下の設定が必要です。

Note
Windows Vistaなど一部のOSでは、ユーザーごとにWindows ファイアウォールの設定が保持されているため、ファイアウォールの設定は、Swim Manager を利用する各ユーザーに対して必要になります。

11.1.1.1 Windows XP Service Pack 2、Windows Server 2003 Service Pack 1の場合

  1. スタートメニューの「設定」から「コントロールパネル」を起動し、「Windows ファイアウォール」を選択します。

  2. 「Windows ファイアウォール」ダイアログの「全般」タブより「無効」を選択します。

  3. 「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

なお、探索条件に「個別のアドレスをシーケンシャルに使用」、または「PING の代わりにシードファイルを使用」を選択した場合、本設定を行う必要はありません。

11.1.1.2 Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 の場合

  1. スタートメニューの「コントロールパネル」を起動し、「システムとセキュリティ」または「システムとメンテナンス」の「管理ツール」から「セキュリティが強化されたWindows ファイアウォール」を起動します。

  2. 「受信の規則」を選択し、「操作」の「新規の規則...」を選択します。

  3. 「新規の受信の規則ウィザード」ダイアログで、「規則の種類」に「カスタム」を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. 「プログラム」ステップで「このプログラムのパス」を選択し、「<Swim Manager インストールディレクトリ>\bin\SwimManager.exe」を指定します。

  5. 「サービス」の「カスタマイズ」をクリックして、「すべてのプログラムとサービスに適用する」が選択されていることを確認します。「OK」ボタンをクリックし、「次へ」をクリックします。

  6. 「プロトコルおよびポート」ステップにおいて、「プロトコルの種類」に「ICMPv4」を指定し、「カスタマイズ」をクリックします。

  7. 「ICMP設定のカスタマイズ」ダイアログで、「特定の種類のICMP」を選択し、「この種類のICMP」の「種類」に「0」、コードに「任意」を選択して「追加」をクリックします。追加された種類がチェックされているのを確認して「OK」ボタンをクリックし、「プロトコルおよびポート」に戻り、「次へ」をクリックします。

  8. 「操作」ステップで、「接続を許可する」を選択して、「次へ」をクリックします。

  9. 「プロファイル」ステップで、必要な適用先を選択します。(Swim Manager 以外で必要がない場合は「ドメイン」「プライベート」のみを選択します。)「次へ」をクリックします。

    Note
    「ネットワークの場所」が「パブリックネットワーク」になっている場合は、「パブリック」を選択しないと通信ができません。

  10. 「名前」ステップで、任意の名前を入力します。「完了」をクリックすると設定が完了します。

11.1.2 トラップ受信

Windows ファイアウォールが有効になっている場合、デフォルトの状態ではトラップを受信できません。トラップを受信するには、以下の設定を行ってください。

Windows Server 2008 の場合

Windows 7 の場合

11.2 ビューワの起動

SP2でビューワを起動するためには、以下の設定を行う必要があります。

なお、ローカル接続で使用する場合とリモート接続で使用する場合で設定内容が異なります。

11.2.1 ビューワの起動(ローカル/リモート接続 共通設定)

SP2に付属しているIEでは、デフォルトの設定でアクティブコンテンツの実行が許可されていません。

Swim Manager のビューワはアクティブコンテンツを含んでいるため、デフォルトの設定のままでは、毎回起動時に“情報バー”が表示され、実行の許可を行わなければなりません。

起動時の許可設定を不要にするためには、以下の設定を行ってください。

  1. IEの「ツール」メニューの「インターネットオプション」を選択します。

  2. 「インターネットオプション」ダイアログにて「詳細設定」タブの 「マイコンピュータのファイルでのアクティブコンテンツの実行を許可する」 にチェックを入れます。

  3. 「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

IE 6.0 以降の場合は、以下の設定を行ってください。

  1. IEの「ツール」メニューの「インターネットオプション」を選択します。

  2. 「インターネットオプション」ダイアログにて、「セキュリティ」タブの「ローカルイントラネット」(リモート接続の場合は「信頼済みサイト」)を選択して、「レベルのカスタマイズ」ボタンをクリックします。

  3. 「セキュリティ設定」ダイアログで、以下の設定を行います。

  4. 「OK」ボタンをクリックして、「このゾーンの設定を保存しますか?」と表示されたら「はい(Y)」をクリックします。

  5. 「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

11.2.2 ビューワの起動(リモート接続のみ)

SP2に付属しているIEのデフォルトの設定では、Swim Manager のビューワに必要なモジュールをリモートPCからダウンロードすることができないため、ビューワが正常に起動できません。

リモートPCからSwim Manager のビューワをダウンロード、起動するためには、「ビューワ環境の設定」を行ったうえで、以下の設定を行ってください。

  1. 以下の手順で、グループ ポリシーの「Windows ファイアウォール: ローカル ポートの例外を許可する」設定が有効になっていることを確認します。

  2. 以下の手順で、DCOMポート(TCP:135)を開くように設定します。

    「Windows ファイアウォール」の場合

    「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の場合

  3. Windows ファイアウォールの例外リストにビューワを追加します。

  4. ビューワの再起動を行います。

11.3 リモート監視

サーバとビューワを別PCで動作させるリモート監視を行う場合、SP2のデフォルト設定では正常に監視を行うことができません。 リモート監視を行う場合は、ビューワ側とサーバ側で以下の設定を行ってください。

Note
Windows Vista など一部のOSでは、ユーザーごとにWindows ファイアウォールの設定が保持されているため、ファイアウォールの設定は、Swim Manager を利用する各ユーザーに対して必要になります。

11.3.1 サーバ側の設定

  1. WMIの設定を行います。

  2. スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」から、「gpedit.msc」を入力し、 「グループ・ポリシーオブジェクトエディタ」を起動します。

    Windows XP / Windows 2003 の場合

    Windows Vista / Windows 2008 / Windows 7 の場合

    Note
    上記「グループ・ポリシーオブジェクトエディタ」での設定は、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行することでも可能です。
    netsh firewall set service RemoteAdmin

  3. 「ファイル名を指定して実行...」 にて、「dcomcnfg.exe」 を 起動します。

  4. Windows Vista / Windows 2008 / Windows 7 の場合は以下の設定を確認します。

11.3.2 ビューワ側の設定

  1. 上記「サーバ側の設定」2番目の設定を行います。

  2. トラブルシューティング「リモートPCと接続できない」 の、[対処法] 4番目を設定します。

  3. WMI コントロールの設定を行います。

  4. 「ファイル名を指定して実行...」 にて、「dcomcnfg.exe」 を 起動します。

  5. Windows ファイアウォールの例外リストにビューワを追加します。

  6. ビューワの再起動を行います。

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