外観/パッケージについて
Q.1
  製品パッケージに付属している添付品を教えてください。  
A.1
  CentreCOM AR300 V2/AR300L V2 のパッケージには以下のものを同梱しております。 (下記以外に資料などが添付されることがございます。)

CentreCOM AR300 V2/AR300L V2 本体
電源ケーブル
ISDN接続ケーブル
コンソールケーブル
マニュアル類
 取扱説明書
 CD-ROM
 製品保証書
 シリアル番号シール
 リリースノート

※内容物は変更されることがあります。最新の情報については、付属のパッキングリスト、リリースノートをご覧ください。
 
Q.2
  どのような外観で、どのようなポート・スイッチ・ LED(ランプ)を持っているのでしょうか。  
A.2
  データシート及び取扱説明書をご覧ください。  
Q.3
  付属品を無くしてしまいました。購入できますか。  
A.3
  可能です。在庫の有無がございますので下記電話番号にてお問い合わせください。

アライドテレシス株式会社 テレマーケティング
電話番号:0120-860-442(月〜金/9:00〜17:30)
FAX番号:0120-860-572(24時間受付)
 
Q.4
  電源の入力電圧を教えてください。  
A.4
  電源アダプターの定格入力電圧はAC100-240Vです。 ただし、同梱の電源ケーブルはAC100V用ですので他の電源電圧で使用しないでください。  
Q.5
  CONFIGスイッチ(コンフィギュレーションスイッチ)について教えてください。  
A.5
  スイッチ 2 をオン/オフに設定して遠隔操作が可能になります。 通常は、すべてのスイッチをオフに設定してご使用ください。他スイッチの使用は弊社サポートセンターから 指示があった場合にのみご使用ください。遠隔操作については取扱説明書の「機能」をご覧ください。  
 オプションについて
Q.6
  暗号/圧縮カードは自分で取り付け出来ますか。  
A.6
  暗号/圧縮カード(オプションカード)は、本製品に装着した状態でのみ販売しております。 オプションカードを単体で購入し、お客様によるオプションカードの装着はできません。  
Q.7
  どの暗号/圧縮ボードが利用可能ですか。  
A.7
  AR010(暗号ボード)のみ利用可能です。  
Q.8
  暗号ボードが装着されているかが分かりません。  
A.8
  「SHOW SYSTEM」コマンドにて確認することができます。暗号ボードは「MAC」として認識されていることを確認できます。

Manager > sh system

Router System Status Time 18:48:33 Date 15-Apr-2004.
Board ID Bay Board Name Rev Serial number
---------------------------------------------------------------
Base 51 AR300L(S) M7-0 46613656
MAC (※) 66 AR010 EMAC M1-0 11758903
---------------------------------------------------------------
Memory - DRAM : 8192 kB FLASH : 2048 kB
---------------------------------------------------------------


また、「SHOW ENCO」コマンドにより、オプションカードの状態を表示することができます。 Hardwareにて、暗号/圧縮ハードウェアの有無を確認できます。AR010装着時は「MAC」と表示されます。

Manager > show enco

ENCO Module Configuration
※Hardware ............................... MAC
 Lowest valid channel ................... 1
 Highest valid channel .................. 511
 Compression Statistics Enabled ......... FALSE
 Diffie Hellman Priority ................ HIGH
 
 ライセンスについて
Q.9
  ARルーター製品の機能追加ライセンスにはどんな種類があるのですか。  
A.9
 
AT-FL-01 3DES ライセンス より安全性を高めた3DESが利用可能
AT-FL-04 SMTP Proxy ライセンス Spamメールや踏み台の攻撃からの防御が可能
AT-FL-05 HTTP Proxy ライセンス URLフィルターやCookieの防御が可能
AT-FL-06 PKI ライセンス 電子証明書を用いたIPsec通信が可能
AT-FL-07 IPv6 ライセンス IPv6ネイティブ/IPv6デュアルスタック/IPv6 over IPv4トンネリング
AT-FL-08 BGP-4 ライセンス BGP-4でのルーティングが可能
AT-FL-12 3DES/AES ライセンス 3DES/AESにより一層ハイレベルな安全性を確保したVPNが構築可能
 
Q.10
  AR300 V2/AR300L V2が対応しているライセンスを教えてください。  
A.10
  AR300 V2/AR300L V2が対応している機能追加ライセンスは以下の通りです。
AT-FL-06 PKI ライセンス  電子証明書を用いたIPsec通信が可能。
 
 仕様/機能について
Q.11
  AR300 V2/AR300L V2 の主な特長・仕様を教えてください。  
A.11
  主な特長・仕様は こちらをご覧ください。
ハードウェア仕様は こちら をご覧ください。
ソフトウェア仕様は こちら をご覧ください。
 
Q.12
  AR300 V2/AR300L V2 の設定を行う前には何が必要ですか。  
A.12
  AR300 V2/AR300L V2 の設定を始める前に用意するものは、以下の通りです。
・非同期のRS-232インターフェイスを持つ VT 端末(設定用)+ターミナルソフト(Windows のハイパーターミナル等)
・TCP/IPが動作するOSをインストールしたパソコン
・LANアダプター
・10BASE-Tケーブル(ストレート結線でカテゴリー 3 以上)
・外付けDSU 、テレホンコード
 
Q.13
  推奨接続台数は何台ですか。  
A.13
  推奨接続台数は、約100台までとなっております。  
Q.14
  DSUは内蔵されていますか。  
A.14
  内蔵しておりません。外付けDSUを別途ご用意して頂く必要があります。  
Q.15
  アナログ電話やG3FAXを接続することはできますか。  
A.15
  AR300 V2には、アナログポートがございますので接続することが可能です。 AR300L V2にはアナログポートがございませんので接続することはできません。  
Q.16
  デジタル通信機器を接続できますか。  
A.16
  できません。  
Q.17
  UPSの機能はありますか。  
A.17
  ございません。  
 仕様/機能:WAN/LANポートについて
Q.18
  出荷時にIPアドレスは設定されておりますか。  
A.18
  出荷時にIPアドレスは設定されておりません。コンソールにてIPアドレスを設定する必要があります。  
Q.19
  10BASE-Tポートについて教えてください。  
A.19
  LAN(イーサネット)との接続に使用するポートです。 10BASE-Tポートに10BASE-Tケーブルを挿入し、ハブやパソコンのLANボードと接続します。 MDI/MDIX(切替スイッチ)を装備しており、添付の10BASE-Tケーブルでハブなどを接続する場合には、 MDI側(=HUB)に設定します。パソコンなどを接続する場合に、MDI-X側(XPC)に設定します。  
Q.20
  アナログポートについて教えてください。  
A.20
  CentreCOM AR300 V2 にはアナログポートが 2ポート装備されています。これはアナログ回線対応機器を 使用するためのポートです。アナログ回線対応の電話機、FAXなどをRJ11モジュラーケーブルで接続します。(RJ11モジュラーケーブルは同梱されておりません。) アナログポートの機能については取扱説明書の[アナログポート]をご覧ください。  
Q.21
  BRI(ISDN)ポートについて教えてください。  
A.21
  ISDN回線(INS64)、専用線(Iインターフェイス)またはフレームリレー網に接続するためのポートです。 添付のISDN接続ケーブル(8芯線)で DSU と接続します。  
Q.22
  終端抵抗スイッチについて教えてください。  
A.22
  ISDNポートの終端抵抗をON/OFFするのに使用します。 ISDNポートがローゼットを介せずDSUに直結している場合、「ON」で使用してください。 ISDNポートに複数の機器を接続したり、ローゼットを介してDSUに接続している場合、 状況によって「ON]または「OFF」で使用してください。デフォルトでは「ON」になっております。  
Q.23
  コンソールポートについて教えてください。  
A.23
  本製品設定用端末を接続するRS-232Cポート(D-sub 9 pinメス)です。CONSOLEポートに添付の コンソールケーブルを挿入し、設定用端末と接続します。  
 仕様/機能:IP-ROUTER機能について
Q.24
  IPルータとして設定することはできますか。  
A.24
  可能です。  
Q.25
  ブリッジ機能はありますか。  
A.25
  ございます。  
Q.26
  IPルータとブリッジを同時に設定し使用することはできますか。  
A.26
  可能です。  
Q.27
  ルーティング方式を教えてください。  
A.27
  スタティック、RIP、RIPv2、RIP(IPX)が利用可能です。  
Q.28
  スタティックルーティング情報(経路情報)は何件まで登録できますか。  
A.28
  本製品のメモリー容量に依存しますが、300件までを推奨しております。  
Q.29
  IP以外のプロトコルはルーティングできますか。  
A.29
  IP、IPX、Apple Talkルーティングが可能です。  
Q.30
  デフォルトでフィルタリングされているものはありますか。  
A.30
  ございません。全て透過の設定になっております。  
Q.31
  フィルター機能について教えてください。  
A.31
  ARルータではそれぞれのインターフェイスに対してIPフィルタを設定することが出来ます。 パラメータとして発信元アドレス、送信先アドレス、プロトコル、ポート番号、セッションの状態が指定できますので、 細かな設定が可能です。なお、本機能は設定内容を上から順にチェックしていきますので、フィルター設定の順番にはご注意ください。 また、片側インターフェイスのみにフィルターを設定したい場合には、必ずもう一方のインターフェイスにも「全透過」のフィルターを 設定するようご注意ください。(さもないと、反対側のインターフェイスで全てのパケットが破棄されてしまいます。)  
Q.32
  NATとは何ですか。  
A.32
  プライベート・アドレスを採用するLAN内の端末からインターネットにアクセスする際には、 接続の度にグローバル・アドレスをに変換する必要があります。NATとはプライベート・アドレスを グローバル・アドレスに変換する仕組みで、プライベート・アドレスとグローバル・アドレスを1対1に変換します。 一方、「IPマスカレード」は ポート番号を利用し、1対複数のアドレス変換が可能です。  
Q.33
  「IPマスカレード」「ENAT」「NAT+」「NAF」といわれている機能はもっていますか。  
A.33
  プライベート・アドレスを採用するLAN内の端末からインターネットにアクセスする際には、 接続の度にグローバル・アドレスをに変換する必要がありますが、IPマスカレードは、TCPやUDPのポート番号を利用し、 1個のグローバル・アドレスだけで複数の端末がインターネットにアクセス可能です。 IPマスカレードは「ENAT」「NAT+」「NAF」とも呼ばれます。 一方、アドレス変換の方式の一つである NAT(network address translator)は、プライベート・アドレスとグローバル・アドレスが1対1の変換となります。  
Q.34
  解決対象のドメインごとに問い合わせ先のDNSサーバーを指定することは出来ますか。  
A.34
  はい。F/W Ver.2.3.1 PL5 より対応しております。  
 仕様/機能:BRIDGE機能について
Q.35
  ブリッジとして使用することはできますか。  
A.35
  透過ブリッジング、IEEE802.1dをサポートしています。 ブリッジ機能使用時には、プロトコル番号、MACアドレスでのフィルタリングが可能です。  
Q.36
  MACアドレスはいくつ持つことができますか。  
A.36
  本製品のメインメモリ(8MB)の空き容量に依存します。  
Q.37
  MACアドレスを参照することはできますか。  
A.37
  以下コマンドで確認することが可能です。
show bridge station
 
Q.38
  MACアドレスでフィルタリングをかけることはできますか。  
A.38
  「add bridge filter」コマンドでフィルタリングが可能です。  
Q.39
  プロトコルでフィルタリングすることはできますか。  
A.39
  「add bridge filter」コマンドでプロトコル Number を指定しフィルタリングできます。  
Q.40
  スパニングツリープロトコル(STP)には対応していますか。  
A.40
  対応しております。以下コマンドにて有効になります。
enable bridge spannning
 
 仕様/機能:DHCP機能について
Q.41
  DHCPサーバの機能はサポートしていますか。  
A.41
  サポートしております。  
Q.42
  DHCPサーバとは何ですか。  
A.42
  RFC(request for comments)1541に記述されており、TCP/IPプロトコルの1つでBOOTPの拡張版といえます。 TCP/IPを利用して通信する場合には,それぞれのコンピュータにIPアドレスやデフォルト・ゲートウエイのアドレスなどを設定する 必要がありますが,DHCPサーバー上にIPアドレスやデフォルト・ゲートウエイのアドレスを登録しておき、クライアントが起動時に DHCPサーバーにリクエストをだし、IPアドレスを取得します。このように、1台1台に対して自動的にネットワーク情報を配信できます。 BOOTPの拡張版といわれますが、大きく次の3点が違います。
1.使用期限付きのアドレス設定
2.IPアドレス構築のためのすべてのパラメータを提供する
3.DHCPメッセージタイプを指定する
 
Q.43
  DHCPサーバ機能では何台のクライアントまでサポートできるのですか。  
A.43
  1セグメント(1range)本製品IPアドレスを含まず、254台です。リレーエージェント機能を持つルータを介して、 別セグメント(1range)のDHCPサーバーとして稼動させる事も可能です。 ただし、推奨接続台数は約100台までですので運用には十分ご注意ください。  
Q.44
  DHCPリレーエージェントはサポートしていますか。  
A.44
  サポートしています。クライアントからのDHCP/BOOTPリクエストをDHCP/BOOTPサーバに対して中継します。  
 仕様/機能:Firewall機能について
Q.45
  ファイアウォール機能はありますか。  
A.45
  ございます。 Stateful Inspection(ステートフル・インスペクション)タイプのファイアウォール機能を実装しています。 Firewall NAT 機能と併用する事で、インターネット接続時の不正侵入を強力にガードします。また、IPフィルターとの併用も可能です。  
Q.46
  ファイアウォール機能とIPフィルターを併用した場合、どのようにパケットが処理されるのですか。  
A.46
  ファイアウォール機能とIPフィルターを併用されますと、まずIPフィルターにてパケットの処理が行われます。 IPフィルターにて透過されたパケットは、次にファイアウォールにてパケットが処理されます。  
Q.47
  ファイアウォール機能について教えてください。  
A.47
  本機能を有効にすると、プライベートとパブリックに設定した各インターフェイス間にファイアウォールが設置されます。 デフォルト状態のファイアウォールは、プライベート側から開始されるパケットを全て透過し、パブリック側から開始されるパケットを全て遮断します。 ご利用いただくお客様の環境に合わせてポリシールールを追加してください。 (外部からのUDP/53(DNS)を透過、内部からのTCP&UDP/137-139を遮断など)  
Q.48
  NAT機能はありますか。  
A.48
  Firewall NAT機能で、グローバルとプライベートのアドレス/ポート変換が可能です。 変換の内容を特定するスタティックNATと動的に割り当てるダイナミック(エンハンスド)NATの設定が可能です。  
Q.49
  FirewallとIP NAT(レンジNAT)は併用出来ますか。  
A.49
  併用出来ません。Firewallを有効にした場合は必ずFirewall NATを利用してください。  
Q.50
  Firewallのセッション保持時間を教えてください。  
A.50
  デフォルトでTCPセッション は60分。UDPセッション は20分。TCP、UDP以外のセッション は20分です。 変更を行うには「SET FIREWALL POLICY」コマンドにて設定が可能です。  
 仕様/機能:VPN機能について
Q.51
  VPN機能はありますか。  
A.51
  ございます。パケットのカプセル化を行うトンネリングプロトコルとしてGREとL2TPとIPsecをサポートしております。
※IPsecに関しましては暗号ボード(AR010)が必要です。
 
Q.52
  VPN通信を行う際にオプションボードは必要ですか。  
A.52
  L2TPやGREに関しましては特に必要ございません。IPsecに関しましては暗号ボード(AR010)が必要です。  
Q.53
  PKI機能は利用可能ですか。  
A.53
  可能です。ただし、機能追加ライセンス『AT-FL-06』 が必要です。  
Q.54
  AT-VPN Clientとの接続は可能ですか。  
A.54
  可能です。設定につきましてはAT-VPN Clientのマニュアルをご覧ください。 また、CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集にも記載がございます。  
Q.55
  NAT機器をはさむ VPN接続は可能ですか。  
A.55
  ESPパケットをUDPでカプセル化するESP over UDP機能を使用することで可能となります。 その際は対向のROUTERでもESP over UDP機能を利用できることが必要です。 この機能は、F/W Ver.2.2.2 PL3 より対応しております。  
Q.56
  2拠点間接続の場合、片側のグローバルIPが不定でも接続できますか。  
A.56
  接続可能です。 ただし、グローバルIPが不定の拠点側から通信を開始する事が条件となります。 一度トンネルが張られれば相互に通信を行うことができます。 トンネルが切れた場合は、必ずグローバルIPが不定の拠点側から通信を始めなければなりません。  
Q.57
  全拠点のグローバルIPが不定の場合は通信が可能ですか。  
A.57
  グローバルIPが不定の場合、VPN通信のターゲットとなるIPアドレスを設定できませんのでサポートしておりません。  
Q.58
  L2TPとIPsecを併用することは可能ですか  
A.58
  L2TPを使って、インターネット経由でプライベートLAN同士を接続します。 さらにL2TPトンネルをトランスポートモードIPsec(ESP)で暗号化することが可能です。 この場合、IPsecを利用いたしますので暗号ボード(AR010)は必要です。  
Q.59
  暗号アルゴリズム DES は利用可能ですか。  
A.59
  可能です。  
Q.60
  暗号アルゴリズム 3DES は利用可能ですか。  
A.60
  利用できません。  
Q.61
  暗号アルゴリズム AES は利用可能ですか。  
A.61
  利用できません。  
Q.62
  IPsecの補助機能であるUDPハートビート、ISAKMPハートビート機能は利用できますか。  
A.62
  F/W Ver.2.2.2 PL3よりサポートいたしました。(ご利用には、暗号ボード「AR010」が必要です。)  
Q.63
  PPTPには対応しておりますか。  
A.63
  対応しておりません。  
Q.64
  ISAKMP SAの有効期限を教えてください。  
A.64
  ISAKMP SAの有効期限はデフォルトで86400秒(24時間)です。 CREATE ISAKMP POLICYのEXPIRYSECONDSパラメータ設定により有効期限を変更することが可能です。  
Q.65
  IPsec SAの有効期限(秒)を教えてください。  
A.65
  IPsec SAの有効期限(秒)はデフォルトで28800秒(8時間)です。 CREATE IPSEC BUNDLESPECIFICATIONのEXPIRYSECONDSパラメータ設定により有効期限を変更することが可能です。  
 仕様/機能:その他
Q.66
  SNMP には対応していますか。  
A.66
  SNMPv1 に対応しております。 MIB II に対応しており、弊社ネットワークマネージメントソフト CentreNET SwimView からインテリジェントHUBなどを含めて トータルにネットワークを管理することができます。また、RFC1315 フレームリレーMIBにも対応しています。  
Q.67
  ProxyARP はサポートしていますか。  
A.67
  サポートしております。ProxyARP 機能を使用することで、遠隔地のLANを同一セグメントのように扱うことができます。 既存ネットワークの構成を変更せずに新しいネットワークを追加したいときなどに有効です 。  
Q.68
  Priority based Routing 機能 とは何ですか。  
A.68
  指定したパケットを優先的に送信する機能です。プライオリティーフィルターで設定が可能です。

例)
ネットワーク192.168.20.0/24側のSSHクライアントとSSHサーバー(192.168.10.5)の間のトラフィックを最優先(P0)で送信し、 その他のIPトラフィックは最低の優先度(P7)で送信するプライオリティーフィルターを設定するには次のようにします。

ADD IP FILT=200 SO=192.168.20.0 SMA=255.255.255.0 DEST=192.168.10.5 DMA=255.255.255.255 PROTO=TCP DPORT=22 PRIORITY=P0
ADD IP FILT=200 SO=192.168.20.0 SMA=255.255.255.0 PROTO=ANY PRIORITY=P7
SET IP INT=ppp0 PRIORITYFILTER=200
 
Q.69
  RSVP 機能に対応していますか。  
A.69
  対応しております。 RSVP とは Resource reSerVation Protocol の略で、データ送受信時の帯域予約を可能にし、通信品質を確保するために用いられるプロトコルです。 これには帯域を予約させたい機器同士が共に対応している必要があります。  
Q.70
  RSVP 対応端末が無くても RSVP 機能を利用することは可能ですか。  
A.70
  RSVP プロキシーエージェント機能を利用することにより可能となります。 この機能を使用すると、端末が RSVP に対応していなくても、あらかじめ指定した端末間のアプリケーショントラフィックが 発生したときにルーターが代理で RSVP メッセージを送受信し、該当トラフィックに QoS を付与することができます。 この機能を利用するには帯域を予約させたい機器同士が共に対応している必要があります。  
Q.71
  マルチホーミング機能とはなんですか。  
A.71
  LAN/WANの物理インターフェースに複数の論理インターフェースを設定する事が可能な機能です。  
Q.72
  マルチホーミングで設定できる論理インターフェースはいくつまでですか。  
A.72
  ひとつの物理インターフェース毎に最大で16個です。
eth0-0
eth0-1
 ・
 ・
eth0-15
上記のように登録することが可能です。
 
Q.73
  PIAFS に対応していますか。  
A.73
  対応しておりません。  
Q.74
  データ圧縮機能はありますか。  
A.74
  PPP標準の STAC LZS 圧縮方式、及び Predictor 圧縮方式をサポートしております。 また、同標準サポートの異機種間接続時もデータ圧縮が行えます。  
Q.75
  データの圧縮率はどの程度ですか。  
A.75
  使用するアプリケーション、扱うデータにもよりますが弊社での実測では、PPP 標準の STAC LZS 圧縮方式、Predictor 圧縮方式、 どちらの圧縮方式を用いた場合も最大 4:1、平均 2:1 程度の圧縮率が得られます。  
Q.76
  接続先ごとにデータ圧縮の設定有無をすることはできますか。  
A.76
  可能です。設定したPPPチャネル(WANインターフェース)ごとに設定可能です。  
Q.77
  UPNPに対応しておりますか。  
A.77
  対応しておりません。  
Q.78
  RAS機能はサポートしていますか。  
A.78
  Windows NTなどのMicrosoft社製サーバ機能ソフトが持つような RAS(Remote Access Service)には対応しておりませんが、TA等 からISDN回線経由での接続を受入れることはできます。
設定例はこちらをご参照下さい。
 
 設定について
Q.79
  Webブラウザ画面での設定は可能ですか。  
A.79
  Webブラウザでの設定は出来ません。コンソールにて接続しコマンドで設定をしてください。  
Q.80
  簡単に設定できるツールはありますか。  
A.80
  Windows 用設定ツール(Easy Configure)がございます。詳細はこちら をご覧ください。  
Q.81
  Easy Configureとは何ですか。  
A.81
  「Easy Configure」は、CentreCOM AR300 V2/AR300L V2 の基本的な設定を簡単に行うことの出来るソフトウェアです。 コマンドを入力する代わりに、ボタンでクリックしたり、入力欄に入力するだけで、ログイン、設定、再起動を実行します。 Windows 95またはWindowsNTでご使用いただくことができます。 最新の「Easy Configure」は、こちら からダウンロード出来ます。  
Q.82
  CentreCOM AR300 V2/AR300L V2を設定するには何が必要ですか。  
A.82
  非同期のRS-232 インタフェースを持つVT端末(パソコン)とターミナルソフト(Windows 95 のハイパーターミナル、 Windows 3.1 のターミナル、その他、ターミナルモードをサポートする通信ソフトウェアなど)が必要です。 工場出荷時ではIPアドレスが設定されておりませんので、TELNET による設定はできません。 コンソールからIPアドレスの設定を行った後、TELNET は可能になります。  
Q.83
  Telnet で設定できますか。  
A.83
  設定可能です。 ただし、工場出荷時にはIPアドレスが設定されておりませんので、事前にコンソールからログインし、 IPアドレスの設定を済ませておく必要がございます。  
Q.84
  Macintosh や iMac でルータの設定はできますか。  
A.84
  本製品は、工場出荷時にIPアドレスが設定されておりません。 そのため、初回設定時には必ず RS-232ポート経由での接続が必要となります。しかし、Macintosh や iMac には RS-232ポートがありませんので、工場出荷状態の本製品を設定することができません。 ただし、一度IPアドレスを設定した後であれば、Ethernet 経由でTelnetが可能になりますので、 Macintoshなどのパソコンでも設定の変更が可能になります。  
Q.85
  設定(変更)後にシステムの再起動は必要ですか。  
A.85
  設定方法により再起動が必要か否か異なります。
1. コンソールターミナルで直接設定した場合
コマンドを入力した時点で設定が反映されるため、再起動の必要はありません。 設定変更後に「CREATE CONFIG」コマンドで設定を保存する必要があります。
2. EDIT コマンドを利用して設定ファイル(CONFIG)を設定した場合
または設定ファイル(CONFIG)を製品にダウンロードして設定する場合 設定内容を反映させるためにシステムの再起動が必要です。
 
Q.86
  運用中に設定変更しても大丈夫でしょうか。  
A.86
  ターミナルからの設定変更は即時反映されます。 運用中に設定変更することも可能です。 ただし、リモート経由で設定変更する場合、設定内容によってセッションを切断する恐れがありますので、お勧めしておりません。 EDITコマンドを使用して設定を変更される場合、システムの再起動が必要になりますので運用中の設定変更は、お勧めしておりません。 運用中の設定変更はお客様のご判断で行って頂けますようお願い致します。  
Q.87
  現在の動作している設定(スクリプト)を確認したいのですが。  
A.87
  以下コマンドで現在ルータで有効であるスクリプト(.cfg)ファイルの内容を確認することができます。
show config dynamic
 
Q.88
  ファイルの内容を確認したいのですが。  
A.88
  以下コマンドで保存されているファイルの内容を確認することができます。

show file=ファイル名.拡張子
例) show file=test.cfg
 
Q.89
  ターミナルソフトの設定パラメータを教えてください。  
A.89
  VT端末でターミナルソフト使用時のパラメータは以下のように設定してください。

インターフェース速度 : 9600bps
データビット : 8
パリティ : なし
ストップビット : 1
フロー制御 : ハードウェア (RTS/CTS)
 
Q.90
  tftpサーバを使用した設定方法を教えてください。  
A.90
  テキストで作成したスクリプトを「.cfg」の拡張子をつけたファイルとして端末上に作成し、tftpサーバにおくことで、 本製品にダウンロードすることが可能です。 以下のネットワーク環境例での手順を記述します。
例)
Ethernetインターフェース
設定する本製品 192.168.10.1(255.255.255.0)
tftpサーバ 192.168.10.100(255.255.255.0)
ダウンロードするファイル名 easy.cfg


1.設定ファイル(.cfg)をテキストで作成し、tftpサーバに置きます。
2.本製品にmanagerでログインし、以下のコマンドを入力します。
enable ip
add ip int=eth0 ip=192.168.10.1 mask=255.255.255.0
load file=easy.cfg server=192.168.10.100 destination=flash
3.「File transfer successfully completed.」と表示されプロンプトが表示されれば、ダウンロードは完了です。
4.「show file」コマンドで「easy.cfg」ファイルがダウンロードされているか確認します。
5.「set config=easy.cfg」コマンドでeasy.cfgファイルが次回起動時に有効になります。
 
Q.91
  設定内容(スクリプト)を端末などに保存することはできますか。  
A.91
  ルーターに保存されているファイルは、以下の方法で端末へ転送することができます。

[ハイパーターミナルから ZMODEM で転送する]
アップロード手順(Windows 95のハイパーターミナルを使用した例)
  1. 本製品のコンソールポートとハイパーターミナルを起動する端末のシリアルポートを コンソールケーブルで接続し、ルーター本体の電源を入れます。
  2. ハイパーターミナルを起動し、ルーターにログインします。
  3. 以下のコマンドを入力します。
    upload file=転送するファイル名 method=zmodem asyn=0
  4. ハイパーターミナルがファイルを受信し、端末上にファイルが保存されます。ハイパー ターミナルの画面に「Operation Successful」と表示されればファイル転送は終了です。

[ネットワーク上のTFTPサーバへ転送する]
TFTPサーバーのIPアドレスを192.168.10.100/24、本製品のIPアドレスを192.168.10.1/24と 仮定しています。
TFTPサーバーはeth0側ネットワークに存在するものとします。
  1. 本製品を起動し、コンソールかtelnetでログインします。
  2. 以下のコマンドを入力します。
    enable ip
    add ip int=eth0 ip=192.168.10.1 mask=255.255.255.0
    upload file=転送するファイル名 server=192.168.10.100
  3. 「・・・successfully compreted」というメッセージが表示されたら転送完了です。
 
Q.92
  外部端末に保存しておいた設定内容(スクリプト)を本体に読み込ませる方法を教えてください。  
A.92
  以下の2つの方法が可能です。
・tftpサーバに保存し、本製品にダウンロード
 Zmodemで端末(PC)に保存し、本製品にダウンロード
・tftpサーバに保存した場合
 → 「tftpサーバを使用した設定方法は」を参照ください。

  Zmodemで端末(PC)に保存して本製品にダウンロードさせる場合。(Windows 95 ハイパーターミナルを使用した例)
1. 本製品のコンソールポートと(ハイパーターミナルを起動する)端末のシリアルポートを添付のコンソールケーブルで接続し、本製品、端末の電源をONします。
2. コンソールケーブルを接続した端末に設定ファイル(.cfg)を作成、保存します。
3. ハイパーターミナルを起動してmanagerでログインします。
4. 以下のコマンドを入力します。
load method=zmodem port=0 destination=flash
5. ハイパーターミナルの画面に「・・B00000...」というような行が表示されたら、ハイパーターミナルのメニューバーから「転送」→「ファイルの送信」を選択し、ファイルを指定します。
6. 指定したファイルを再確認し、送信して良ければ[送信]ボタンをクリックします。
7. 画面に「Zmodem,session over」と表示されたらダウンロードは終わりです。 ルーターにきちんとダウンロードできたかは、「show file」コマンドを実行して確認します。
 
Q.93
  工場出荷時に戻す、設定をし直す方法を教えてください。  
A.93
  作成した設定ファイルを削除します。
1. 現在設定されているCONFIGを確認します。
コマンド: show config
表示結果: Boot configuration file: isp1.cfg (exists)
Current configuration: isp1.cfg
この場合、isp1.cfg が起動時に読み込まれています。
2. 設定ファイルは拡張子が「.cfg」になっていますので、該当するファイルを下記のコマンドで消去してください。
delete file=xxx.cfg
   (例)delete file=isp1.cfg
3. 起動時に読み込むCONFIGを初期状態に戻します。
set config=none
その後、ルータを再起動してください。
※セキュリティーモード の場合、「 DISABLE SYSTEM SECURITY_MODE 」コマンドでセキュリティーモード を解除してから行ってください。
 
Q.94
  コンソール画面よりPINGを発行する事はできますか。  
A.94
  可能です。ただし、IP機能が有効で、インターフェイスにIPが設定されている必要があります。  
Q.95
  コンソール画面よりTELNETを使用する事は可能ですか。  
A.95
  可能です。本製品の特徴として遠隔操作機能があります。 WAN等を経由しTELNETで相手(本製品)にログインし、設定を行うことができます。  
Q.96
  1行で入力できるコマンドの文字数は決まっていますか。  
A.96
  スペースを含み121 文字以下です。 1行が122文字以上になる場合には、コマンド名やパラメーターの省略形を使用したり、 ADD とSET またはCREATEとSET の組み合わせを使って、コマンドを分割します。 ただし、システム名が設定されている場合(SET SYSTEM NAME コマンドで設定)、入力可能な文字数は、システム名の文字数だけ短くなります。  
Q.97
  システム名を変更するコマンドを教えてください。  
A.97
  set system name コマンドにて可能です。
例)システム名をtestに変更
set system name=test
Info (1034003): Operation successful.(設定が成功しました)

Manager test>
と表示されます。
大文字、小文字を判別いたしますので、システム名をTESTで設定した場合、
Manager TEST>
と表示されます。
 
Q.98
  工場出荷時に設定されている PASSWORD を変更できますか。  
A.98
  可能です。
1. 下記のように入力します。
(表示されません)
Manager >SET PASSWORD
Old password: abcabc (現在のパスワードを入力。入力したパスワードは実際には表示されない)
New password: xyzxyz (新しいパスワードを入力)
Confirm: xyzxyz (確認のため、新しいパスワードをもう一度入力)
プロンプトが表示されないときはここで「Enter」を押す

設定後、
CREATE CONFIG=CONFIG名.cfg
SET CONFIG=CONFIG名.cfg
以上で完了です。ただし設定したPASSWORDを絶対に忘れないようにしてください。 忘れてしまった場合、製品を初期状態に戻すために、センドバック修理(有償)を行うことになります。
 
Q.99
  内部時計の時間を設定することは可能ですか。  
A.99
  SET TIME コマンドにて設定が可能です。
例)2003年7月7日 10時10分 に設定する
下記コマンドを入力
SET TIME=10:10:00 DATE=07-jul-2003
設定後、設定したシステム時間が表示されます。
System time is 10:10:00 on Monday 07-Jul-2003.
 
Q.100
  RESTART ROUTER と RESTART REBOOT でのリスタート時に動作は異なりますか。  
A.100
  異なります。 RESTART ROUTER はウォームスタート(ソフトウェアリセット)を実行しております。 RESTART REBOOT はコールドスタート(ハードウェアリセット)を実行しております。自己診断テストを実行します。Firmware を再度読み込みます。電源OFF/ONと同様です。  
Q.101
  パスワードを5回間違えて入力してロックアウトされました。どうすればよいですか。  
A.101
  10分(デフォルト)が経過するとロックアウトは解除され、再びログインできるようになります(電源のOFF/ONを実行すれば、即時にロックアウトは解除されます)。  
Q.102
  各コマンド/パラメータの意味について教えてください。  
A.102
  各コマンド/パラメータにつきましてはコマンドリファレンスをご用意しております。 こちらをご覧ください。  
Q.103
  どのような設定例がありますか。  
A.103
  様々な設定例をご用意しております。 こちらをご覧ください。  
 ファームウェアについて
Q.104
  使用しているファームウェアバージョンの確認方法を教えてください。  
A.104
  以下のコマンドで確認することができます。
show system
詳しくはこちらをご参考ください。
 
Q.105
  新しいファームウェアにして問題ありませんか。  
A.105
  基本的には過去の機能追加・修正事項が最新バージョンで包括されておりますので問題はございませんが、 新しいファームウェアの仕様が若干変更されている場合がございます。 変更点はリリースノートに記載しておりますのでよくお読みいただけますようお願いいたします。  
Q.106
  ファームウェアのファイルの拡張子を教えてください。  
A.106
  ファームウェアの拡張子とファイルタイプは以下のようになります。
拡張子 ファイルタイプ/機能
REZ 本製品が起動するとき、ロードされるファームウェアの圧縮形式のファイル
PAZ ファームウェアに対するパッチの圧縮形式のファイル。ソフトウェアのバージョンによってはインストールされていない場合もあります
 
 対応回線
Q.107
  インターネット・サービス・プロバイダに接続できますか。  
A.107
  端末型ダイアルアップ接続、 LAN 型ダイアルアップ接続、 64K / 128K ディジタル専用線 に 対応したサービスであればご利用いただけます。  
Q.108
  ADSL や CATV に対応していますか。  
A.108
  対応しておりません。  
Q.109
  ローカルルータとして使用できますか。  
A.109
  使用できません。  
 対応回線:ISDN
Q.110
  ISDN 適用認定番号はいくつですか。  
A.110
  AR300V2/AR300L V2の認定番号は下記のようになっています。
AR300 V2
・C00-0182JP
・L00-0051

AR300L V2
・C00-0183JP
・L00-0052
 
Q.111
  ISDNに接続する為に本製品以外に必要なものはありますか。  
A.111
  本製品はDSU内蔵しておりませんので、DSU (Digtal Service Unit)を別途ご用意頂く必要があります。  
Q.112
  ISDN (INSネット 64)に対応していますか。  
A.112
  はい、対応しております。 64K(1B)、128K(2B)のどちらにも対応しております。 INS ネット64回線交換サービスでご使用いただくことができます。64K(1B)、128K(2B)のどちらも対応しています。  
Q.113
  INS 1500 で使用することはできますか。  
A.113
  残念ですが、ご使用いただけません。  
Q.114
  NTTの「OCN」には対応していますか。  
A.114
  「OCNダイヤルアクセス(64Kbps ISDN)」、「OCNエコノミー(128Kbps 専用線)」でご利用いただけます。  
Q.115
  INS-P (パケット交換)で使用することはできますか。  
A.115
  残念ですが、ご使用いただけません。  
Q.116
  フレッツ ISDN に対応していますか。  
A.116
  対応しております。 フレッツISDNを使用される場合には、通常のプロバイダ設定に加えて以下の設定の追加が 必要な場合がございます。

電話番号通知コマンド (ご契約によっては不要の場合もあります。)
set isdn call=コール名 callingnumber=自分の契約電話番号 outcli=calling

NTT西日本様管轄でご利用の場合

set ppp=0 bap=off
set ppp=0 over=isdn-コール名 lqr=on

create config=xxx.cfg (お客様の設定されたファイル名)
restart router
で上書き保存後、再起動をかけてください。
 
Q.117
  フレッツグループアクセスは利用できますか。  
A.117
  利用可能です。 IPアドレスが1つだけ割り当てられる場合はLAN内の1台だけをポートフォワーディング機能にて グループアクセス経由でアクセスすることが可能です。 ネットワークアドレスごと割り当てられる場合はNATを利用せずに割り当てられたIPアドレスを設定しているLOCAL内のPC全てが、 グループアクセス経由でアクセス可能です。  
Q.118
  ISDN 最大Call定義数を教えてください。  
A.118
  ISDN 回線ご利用の際、32 件まで登録することができますが、同時接続は 2 箇所までです。  
Q.119
  ダイアルオンデマンドに対応していますか。  
A.119
  対応しています。  
Q.120
  ダイアルオンデマンドとは何ですか。  
A.120
  LAN側インターフェースからWAN側に送出すべきデータが発生した時に登録された宛先に自動発呼します。 またデータ転送終了から一定時間(デフォルト60秒)後に自動切断します。  
Q.121
  手動で接続/切断できますか。  
A.121
  可能です。
idle=off にして自動発呼しない場合、下記コマンドにて接続/切断が可能です。
接続:
ACTIVATE ISDN CALL=コール名

切断:
DEACTIVATE ISDN CALL=コール名
 
Q.122
  ISDNのサブアドレスを使用することはできますか。  
A.122
  バス配線での接続を行うときなどのサブアドレスを設定することが可能です。  
Q.123
  WANの通信プロトコルにPPP(Point to Point Protocol)は使用できますか。  
A.123
  PPP(RFC1331)に対応しておりますのでご使用いただけます。  
Q.124
  PPPの認証であるPAP/CHAPには対応していますか。  
A.124
  PAP/CHAP 共に対応しております。ご使用時には接続相手と同じ認証方式を設定してください。  
Q.125
  PAP/CHAP 以外の認証方式はありますか。  
A.125
  はい。 回線レベルの認証方式として、着信した電話番号を用いて接続の許可/不許可を判断する「発ID認証機能」があります。 ただし、この場合には使用されている回線、接続先の回線共に番号通知のサービスが付加されていること、また接続先の通信機器に発番号を通知する設定がされていることが必要です。  
Q.126
  PAP/CHAP 以外にセキュリティ機能はありますか。  
A.126
  回線レベルのセキュリティ機能としては、着信した電話番号で認識し、接続の許可/不許可を判断する「発信ID認証機能」を 持っています。ただし、ご使用の回線、接続先の回線が番号通知のサービスを付加してあることが必要です。 また、AR300 V2/AR300L V2はTACACS、RADIUSをサポートしているので、ルータへのアクセスに対して、 認証サーバに問い合わせを行いユーザが正しいパスワードを入力したかユーザ認証をを行うことも可能です。  
Q.127
  ISDN用の終端抵抗の設定はできますか。  
A.127
  可能です。 本製品には、TERMスイッチ(終端抵抗スイッチ)がございます。終端を使用する場合は、ON(押し込んだ位置) 終端を使用しない場合はOFF(飛び出した位置)に設定してください。  
Q.128
  コールバック機能はありますか。  
A.128
  RFC1570に準拠したPPPコールバック機能と、弊社独自機能のISDNコールバック機能をサポートしています。 設定方法につきましては設定例集をご覧ください。  
Q.129
  コールバック機能とは何ですか。  
A.129
  本製品では、「ISDNコールバック」と「PPPコールバック」の2通りのコールバック方法をサポートしています。 「ISDNコールバック」は、ISDNのDチャネルのレベルで認証を行うことができますます。Bチャネルまで接続されていないため、 先にダイアルアップしたルータ側にも課金されません。この機能は弊社独自機能ですので弊社製品同士の接続時にのみ有効です。 「PPPコールバック」はPPPでCHAPまたはPAPで認証を行うため(設定すれば、ISDNのDチャネルレベルでの認証も併用可)、 先にダイアルアップしたルータ側にも通話料金はかかります。PPPコールバック機能はRFC1570に準拠していますので、 同様に準拠したルータを対向に接続した場合、課金対象となるルータを設定できます。一方からダイアルアップを行い、 もう一方がそれを設定した相手先ルータと認識すると、一旦回線を切断しそのルータのに対して、発呼します。  
Q.130
  ISDN と ディジタル専用線を同時に使用することはできますか。  
A.130
  ISDN と ディジタル専用線を本製品1台で同時に使用することはできません。  
Q.131
  ISDNの1BをCentreCOM AR300 V2、もう一方の1BをTAやG4FAXで使用することはできますか。  
A.131
  可能です。ただし、同じ番号のままバス接続を行うとどちらの機器が受信を行うかはその接続機器に 依存されます。バス配線での構成時はサブアドレスを使用しての構成をお勧めします。  
Q.132
  ISDNの2Bチャネルを1B づつ別々の場所へ接続することは可能ですか。  
A.132
  2本のBチャネルをそれぞれ64Kbpsづつ、同時に異なる場所との通信が可能です。(MP設定時には使用できません)  
Q.133
  ISDN の 2B チャネルを同時に使用して 128Kbps で通信することはできますか。  
A.133
  標準 PPPマルチリンクプロトコル(The PPP Multilink Protocol(MP):RFC1990)を使用して、同一相手と128Kbpsで通信することが可能です。 ただし、相手ルータやアクセスポイントが対応している必要があります。 常に 2B で使用するか、通信トラフィックに応じて自動的に調整するかを選択できます。 ただし、2B を同時使用される場合、1B のみ使用時の 2 倍の料金が課金されます。  
Q.134
  マルチリンクプロトコル(MP)とは何ですか。  
A.134
  INSネット64は、1契約者回線で、2B+D (2本のBチャネル(データチャネル)と1本のDチャネル(制御チャネル))を同時に使用することができます。 Bチャネル1本は64kbit/s、Dチャネル1本は16kbit/sです。本製品は、流れるデータ量が多い場合には Bチャネル2本分、 つまり128kbit/s分使用して通信することもできます。これを、MP機能と言います。 また、AR300 V2/AR300L V2は 標準 PPP マルチリンクプロトコル(RFC1990)を採用しておりますので、 相手先ルータが 同様の標準 PPPマルチリンクプロコルをサポートしているものであれば、128Kbpsの通信を行うことが可能です。  
Q.135
  MP 設定した時の課金はどうなるのでしょうか。  
A.135
  MPにより 2B を同時使用することになるので、1B のみ使用時の2倍の料金が課金されます。  
Q.136
  必要な時だけ MP を使用したり、まったく使用しない(常に64Kbpsで通信)ことはできますか。  
A.136
  可能です。 MPを使用する条件を設定する場合は、 以下のオプションを追加します。[0...100]は回線負荷率をパーセント(%)で設定します。 デフォルトは 80% です。
・[UPRATE]は上限を[DOWNRATE]は下限を設定します。設定した 閾値を境に 使用チャネルを自動的に選択します。
set ppp=0 over=isdn-isp type=demand [UPRATE=0...100] [DOWNRATE=0...100] ・MP を使用しない時には スクリプト作成時に「type=demand」を入力しません。
 
Q.137
  AR300 V2/AR300L V2 にアクセスしてきたTA/ルータに対してIPアドレスを動的に割り当てることが出来ますか。  
A.137
  IPアドレスプール機能により可能です。 ユーザごとにIPアドレスを固定しておく必要が無い場合、この機能を有効に利用することが出来ます。 この機能はPPPテンプレート機能を利用し、AR300 V2/AR300L V2への着呼時に動的にPPPインタフェースを生成します。  
Q.138
  ISDNが切断された際の切断コードについて教えてください。  
A.138
  切断コードにつきましては以下、ISDN切断理由コード一覧をご参照ください。
理由表示情報要素番号一覧

番号:理由
1: 欠番
6: チャネル利用不可
16: 正常切断
17: 着ユーザビジー
18: 着ユーザレスポンスなし
21: 通信拒否
22: 相手加入者電話番号変更
26: 選択されなかったユーザの切断復旧
27: 相手端末故障中
28: 無効番号フォーマット
29: ファシリティ拒否
30: 状態問合せへの応答
31: その他の正常クラス
34: 利用可回線/チャネルなし
38: 網障害
41: 一時的障害
42: 交換機輻輳
43: アクセス情報廃棄
44: 要求回線/チャネル利用不可
47: その他のリソース利用不可クラス
50: 要求ファシリティ未契約
57: 伝達能力不許可
58: 現在利用不可伝達能力
63: その他のサービスまたはオプションの利用不可クラス
65: 未提供伝達能力指定
66: 未提供チャネル種別指定
70: 制限デジタル情報伝達能力
79: その他のサービスまたはオプションの未提供クラス
81: 無効呼番号使用
82: 無効チャネル番号使用
83: 指定された中断呼識別番号未使用
84: 中断呼識別番号使用中
85: 中断呼なし
86: 指定中断呼切断復旧済
87: ユーザはCUG メンバーではない
88: 端末属性不一致
91: 無効中断網選択
95: その他の無効メッセージクラス
96: 必須情報要素不足
97: メッセージ種別未定義または未提供
98: 呼状態とメッセージ不一致またはメッセージ種別未定義
99: 情報要素未定義
100: 情報要素内容無効
101: 呼状態とメッセージ不一致
102: タイマ満了による復旧
111: その他の手順誤りクラス
127: その他のインターワーキングクラス


基本的な理由表示情報要素番号と説明

番号: 内容: 説明
1: 欠番: 存在しない電話番号に発呼した。PBX使用時は、外線番号の前にアクセスコードが必要な場合があります。
16: 正常切断: 呼が正常に切断されました。U16 は自分側での切断、N16 は網または相手側端末による切断。
17: 着ユーザビジー: 発呼先の電話番号は使用中です。
21: 通信拒否: 相手側が着信を拒否しました。呼のパラメータが正しくない可能性があります。
27: 相手端末故障中: 相手側に反応がありません。ISDN回線の障害または相手端末の電源が落ちている可能性があります。
34: 利用可回線/チャネルなし: 発呼に使用するBチャネルが空いてません。確立している呼の数を確認してください。
42: 交換機輻輳: 網の障害やサービスの停止などが原因で発呼できません。
79: サービス/オプション未提供: サービス、オプションが提供されてません。ご利用のサービスに利用できる環境にない可能性があります。(例:フレッツ接続での設定不備、回線未工事など)
88: 端末属性不一致: 端末属性の一致しない相手に発信されました。(例:データ専用機器に対する音声通話など)
 
 対応回線:専用線
Q.139
  専用線で使用することはできますか。  
A.139
  本製品はディジタル専用線の通信速度 64K、128Kbps に対応しております。  
Q.140
  専用線接続で拠点間認証を行わない設定は可能ですか。  
A.140
  可能です。
例) 拠点A (192.168.10.0/24)と、拠点B (192.168.20.0/24)の接続例 (回線はOCNエコノミーを利用)

## ROUTER-A (拠点A)
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=TOOS INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-TOOS
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.20.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXTHOP=192.168.100.2

## ROUTER-B (拠点B)
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=TOOS INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-TOOS
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1 IP=192.168.20.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=192.168.100.2 MASK=255.255.255.0
ADD IP ROUTE=192.168.10.0 MASK=255.255.255.0 INT=ppp0 NEXTHOP=192.168.100.1
 
Q.141
  LQR(Link Quality Report)は利用可能ですか。  
A.141
  PPP の設定を行うことによって利用可能です。デフォルトでは ON になっております。 対向機器が LQR に対応していない場合は OFF にしてご利用ください。  
 対応回線:フレームリレー
Q.142
  フレームリレーで使用することはできますか。  
A.142
  可能です。64Kbpsまたは128Kbpsにてご使用になることができます。  
Q.143
  準拠する規格、標準は何ですか。  
A.143
  以下のとおりです。
・RFC1293
・RFC1315
・RFC1490
・JT-Q922
・JT-Q933
・JT-I233
・JT-I370
 
Q.144
  輻輳状態を通知する機能には、どのようなものがありますか。BECN、CLLM、FECNに対応していますか。  
A.144
  BECN、CLLM に対応しております。FECNには対応しておりません。

BECN … Backward Explicit Congestion Notification
輻輳時、網は輻輳が発生している個所を通過するフレームのうち、輻輳の原因となっているトラフィックとは 逆方向に流れるフレームのBECNビットを立てます。これにより輻輳の原因となっているトラフィックの発生元 に対し、輻輳発生を通知します。 本機器はBECNビットが立っている最初のフレームを受信した時点で網が軽輻輳状態にあると判断します。 BECNビットが立ったフレームを限界値(設定変更可能)以上連続して受信した場合に本機器は網が重輻輳状態に あると判断します。

CLLM … Consolidated Link Layer Management
輻輳時、網から10秒間隔で送信されてくるメッセージ。このメッセージには輻輳の原因や度合の情報が含まれます。 本機器はこの情報に合わせて輻輳の制御を行います。輻輳状態でない時には、輻輳の情報を含むCLLMメッセージは 送られません。11秒以上経過してもCLLMメッセージが受信されない場合、本機器は網が輻輳から回復したと判断します。
 
Q.145
  DLCはいくつまでサポートしていますか。  
A.145
  32(スタティックルートのみ使用可能)までサポートしています。  
Q.146
  エンキャプセレーションは何をサポートしていますか。  
A.146
  RFC1490とCisco独自の2種類のエンキャプセレーションをサポートしています。  
Q.147
  LMI(PVC状態確認手順)は何をサポートしていますか。  
A.147
  以下4種類をサポートしています。
・ITU-TQ933a(AnnexA)
・ANSIT1617D(AnnexD)
・ANSIT1617B(AnnexB)
・フレームリレーベンダー標準(LMIRev.1)
 
Q.148
  データ圧縮は何をサポートしていますか。  
A.148
  FRF.9をサポートしています。  
Q.149
  InverseARPはサポートしていますか。  
A.149
  サポートしています(RFC1293準拠)。  
Q.150
  BACPをサポートしていますか。  
A.150
  サポートしております。  
 アナログポート(AR300 V2のみサポート)
Q.151
  対応している ISDN 付加サービスを教えてください。  
A.151
  AR300 V2 では以下のサービスがご利用いただけます。
「INS ダイヤルインサービス」
 
Q.152
  iナンバーに対応していますか。  
A.152
  対応しておりません。  
Q.153
  ナンバーディスプレイに対応していますか。  
A.153
  対応しておりません。  
Q.154
  アナログポートの極性反転機能は対応していますか。  
A.154
  対応しておりません。 この機能を使用する電話機や FAX などをアナログポートに接続すると、誤動作することがあります。 (電話機、 FAX の仕様については、各メーカーへお問合せください。)  
Q.155
  優先着信設定は出来ますか。  
A.155
  出来ません。  
Q.156
  アナログポートの電圧はいくつですか。  
A.156
  −23Vです。  
Q.157
  アナログ機器使用中にかかってきた電話に話中通知をする方法を教えてください。  
A.157
  下記の設定を追加することで、アナログポート1 使用中にアナログポート2 へかかってきた電話に対して話中通知を行うことができます。
set pbx extension=1 divert=immediate num=0
 
Q.158
  ひとつのアナログポートに変換器をつけてふたつ以上通信させたいのですが可能ですか。  
A.158
  残念ですが、できません。ひとつのアナログポートにはひとつのアナログ通信機器をご接続ください。  
Q.159
  パルス方式のみの機器は使用できますか。  
A.159
  対応しておりません。AR300 V2はトーン(プッシュ)方式のみ対応しております。  
Q.160
  アナログポートに接続可能な機器の種類を教えてください。  
A.160
  電話機(PB信号(DTMF))、G3FAXが接続可能です。  
Q.161
  PBX やビジネスフォン、ボタン電話を接続できますか。  
A.161
  AR300 V2 自身が PBX 機能を搭載しているため、アナログポートに PBX を接続しないでください。 AR300 V2 は PBX をサポートしておりません。  
Q.162
  ACR 機能(αLCR 機能)は使用できますか。  
A.162
  ACR 機能そのものはお使いいただけますが、料金表示がされないことがあります。  
Q.163
  その他に AR300 V2 自身が持っているアナログ機能は何ですか。  
A.163
  リダイヤル機能
保留機能
ピックアップ機能
転送機能
短縮ダイヤル機能
制限ダイヤル機能
ホットライン機能

詳細/設定方法につきましては、 取扱説明書の『11 アナログ機器を使う』をご覧ください。
 
Q.164
  電話をかける際の「0」発信、「#」発信を省略したいのですが。  
A.164
  可能です。 通常の接続スクリプトに PBX コマンドを追記してください。以下にコマンド例とパラメータの説明を示します。

set pbx extension=0 autodial=0 terminate=5
※このコマンドはコンソールから実行する必要がございます。

extension:対象となるアナログポートの番号
autodial=0:受話器を取ると同時に「0」をオートダイアル
terminate:外線発信時における自動発呼までの待ち時間(秒)
 
Q.165
  電話の受電/FAXの受信はできますが、電話の発信/FAXの送信ができません。  
A.165
  電話の発信/FAXを送信される際、0をダイヤルした後、通話先/送信先の電話/FAX番号を押し、最後に電話/FAX番号入力後に入力完了を示す 「#」をダイヤルする必要があります。 以下の設定にて「0」「#」を省略することが可能です。

例)
set pbx extension=0 autodial=0 terminate=5
※このコマンドはコンソールから実行する必要がございます。

extension:対象となるアナログポートの番号
autodial=0:受話器を取ると同時に「0」をオートダイアル
terminate:外線発信時における自動発呼までの待ち時間(秒)
 
Q.166
  電話をかける際の「0」と「#」の省略するコマンドを追加した設定ファイルを本製品にダウンロードし、 起動ファイルに指定して再起動したところ、起動時に以下のようなエラーが表示されました。
The given extension does not exist.
 
A.166
  設定ファイルをダウンロードされる場合や、EDITにて設定ファイルを直接編集する場合は以下のように記述します。

create pbx exten=0 po=0 gro="default" nam="Extension 0" term=5
set pbx exten=0 auto=0
 
Q.167
  アナログポートの片方又は両ポートを着信しないようにしたい。  
A.167
  既にお取扱説明書にて「0」「#」発信を省略するコマンドを設定済みの場合は下記の(注)の操作をされてから設定にお進みください。

<アナログポート 1 を着信不可にする場合>
set pbx gro=default exten=0 numa=off
create pbx gro=no1 exten=1 numa=all
create pbx gro=no2 exten=2 numa=off
create pbx exten=1 po=0 gro=no1 nam=Extension1 autodial=0 term=5
create pbx exten=2 po=1 gro=no2 nam=Extension2 autodial=0 term=5
create config=xxx.cfg (お客様の設定ファイル名)
restart router

<アナログポート 0 のみ着信不可にする場合>
上記例の 2 、3 行目の numa=all と off を入れ替えます。

<両ポート着信不可にする場合>
上記例の 1 、2 、3 行目の numa=all を全て off にします。

※アナログポート自体を使用不可能、発信不能にする設定は出来ません。
※「0」「#」を省略するコマンドも付加されています。

(注) 既存のアナログポートの設定をクリアします。
destroy pbx exten=0
destroy pbx exten=1
create config=xxx.cfg (お客様の設定ファイル名)
restart router
 
Q.168
  取扱説明書通りダイヤルインの設定を行うと通信中別の着信があると別のポートで着信してしまう。  
A.168
  以下で回避できます。
<環境例>
アナログ 0 に 045xxx1111 (主契約)
アナログ 1 に 045xxx2222 (ダイヤルイン追加契約)
・各ポート鳴り分け
・電話番号通知を各々の番号で通知する
・外線発信時「0」「#」を入れなくても発信できるようにする
・通信中別の着信があると、相手は話中になる

<グローバル着信ありの場合>
最初に既存の設定をクリアします。
destroy pbx exten=0
destroy pbx exten=1
create config=xxx.cfg (有効になっているファイル名)
restart router
(ログイン)
新しく設定を登録します。
set pbx gro=default exten=0 numa=notpresent
create pbx gro=Daedalus1 exten=1 numa=notpresent
create pbx gro=Daedalus2 exten=2 numa=2222
create pbx exten=1 po=0 gro=Daedalus1 nam=Extension1 autodial=0 term=5
set pbx exten=1 cal=045xxx1111
create pbx exten=2 po=1 gro=Daedalus2 nam=Extension2 autodial=0 term=5
set pbx exten=2 cal=045xxx2222
create config=xxx.cfg (有効になっているファイル名)
restart router

<グローバル着信なしの場合>
最初に既存の設定をクリアします。
destroy pbx exten=0
destroy pbx exten=1
create config=xxx.cfg (有効になっているファイル名)
restart router
(ログイン)
新しく設定を登録します。
set pbx gro=default exten=0 numa=off
create pbx gro=Daedalus1 exten=1 numa=1111
create pbx gro=Daedalus2 exten=2 numa=2222
create pbx exten=1 po=0 gro=Daedalus1 nam=Extension1 autodial=0 term=5
set pbx exten=1 cal=045xxx1111
create pbx exten=2 po=1 gro=Daedalus2 nam=Extension2 autodial=0 term=5
set pbx exten=2 cal=045xxx2222
create config=xxx.cfg (有効になっているファイル名)
restart router
 
 トラブルシューティング:設定編
Q.169
  起動時に「LOGIN:」と表示されません。  
A.169
  以下をご確認ください。
・リターンキーを数回押してみてください。
・本製品の電源ケーブルが正しく接続されていますか。
・コンソールケーブルが正しく接続されていますか。
 
Q.170
  コンソールで文字化けして表示されます。  
A.170
  以下をご確認ください。
・ターミナルソフトの通信速度が9,600bpsに設定されていますか。
・別のフォントに変更し改善されますか。
 
Q.171
  EDIT機能を利用すると、矢印キーが使用できません。  
A.171
  ターミナルソフトによっては使用することができません。
ターミナルソフトの仕様ですが、ショットカットキーでカーソルを動作させることが可能です。
取扱説明書のテキストエディターの項目を参照ください。

取扱説明書より抜粋:





カーソル移動
キー 機能
Ctrl/Z 1 行上に、移動する。
Ctrl/X 1 行下に、移動する。
Ctrl/B ファイルの先頭に、移動する。
Ctrl/D ファイルの最後に、移動する。
Ctrl/A 行頭に、移動する。
Ctrl/E 行末に、移動する。
Ctrl/U 1 画面前に、移動する(スクロールダウン)。
Ctrl/V 1 画面後に、移動する(スクロールアップ)。
Ctrl/F ワード右に移動する。
※ Ctrl/D を入力するとTelnet セッションが切断されることがありますのでご注意ください。
モードの切り替え
キー 機能
Ctrl/O 上書きモード
Ctrl/I 挿入モード
消去
キー 機能
Ctrl/T カーソル右の1 ワードを消去する。
Ctrl/Y 行全体を消去する。
BackSpace、Delete カーソル右の1 文字を消去する。
※ ハイパーターミナルをご使用の場合、「ファイル」→「プロパティ」→「設定」→「Backspace キーの送信方法」を「Delete」に設定してください。
ブロック操作
キー 機能
Ctrl/K, Ctrl/B ブロックマークを開始する。
Ctrl/K, Ctrl/C ブロックでコピーする。
Ctrl/K, Ctrl/D ブロックマークを終了する。
Ctrl/K, Ctrl/P ブロックでペースト(貼りつけ)する。
Ctrl/K, Ctrl/U ブロックでカットする。
Ctrl/K, Ctrl/Y ブロックで消去する。
Ctrl/F ワード右に移動する。
検索
キー 機能
Ctrl/K, Ctrl/X 上書き保存し、エディターを終了する。
Ctrl/C 変更を破棄するか問い合わせを表示してエディターを終了する
その他
キー 機能
Ctrl/W 画面をリフレッシュ(再表示)する。
Ctrl/K, Ctrl/O 別のファイルを開く。
Ctrl/K, Ctrl/H エディターのオンラインヘルプを表示する。
 
Q.172
  パスワードを忘れてしまいLOGINすることが出来ません。  
A.172
  大変申し訳ございませんが、パスワード忘却は無償保証の対象外とさせていただいております。 有償にて製品を初期化いたしますので、弊社サポートセンターまでご連絡お願いいたします。 詳細は こちらをご覧ください。  
Q.173
  ユーザー追加するコマンドを入力したところ、Passwordを聞かれました。なにを入力すればいいのでしょうか。
Manager > add user=aaa password=aaapass login=no
This is a security command, enter your password at the prompt
Password:
 
A.173
  ユーザー作成コマンドはセキュリティーコマンドになりますので、ログインしてから時間が経過していると、 Passwordを聞かれる場合があります。その場合には、設定画面にログインしたPasswordを入力してください。 設定が正常に反映されると以下のように出力されます。
Manager > add user=aaa password=aaapass login=no

This is a security command, enter your password at the prompt
Password:

User Authentication Database
------------------------------------------------------------
Username: aaa ()
Status: enabled Privilege: user Telnet: no Login: no
Logins: 0 Fails: 0 Sent: 0 Rcvd: 0
Authentications: 0 Fails: 0
------------------------------------------------------------
 
Q.174
  Easy Configureを使用し、設定したところ、エラーが表示されました。  
A.174
  ファームウエア Ver2.2.2 pl3 以上がインストールされている AR300 V2/AR300L V2 に対して、 このアプリケーションを使用して作成した設定をシリアルポート経由で送信した場合に、[設定状況]ダイアログ内に、 以下のようなエラーが表示されることがあります。 Error (3045303): ADD USER, login setting must be specified for a userwith user privilege. 回避方法につきましては、 こちらをご覧ください。  
Q.175
  コマンド入力したところ、Parameter "xxxxxxxx" not recognised. となり設定ができません。  
A.175
  " "(ダブルコーテーション)で囲われたパラメータが正しいか確認ください。 また、ご使用のファームウエアのバージョンを確認ください。 新たに追加された機能を、古いバージョンで動作している装置で使用しようとする と上記メッセージが表示されることがあります。 ファームウエアのバージョンが古い場合は、バージョンアップしてみてください。  
Q.176
  コンソール接続にてファイルを転送(ZMODEM利用)するがファイルが上書きされません。  
A.176
  ファイルを転送した場合、既存ファイルに同名のファイルが存在すると上書きされません。別名のファイルにて転送を行うか、 既存のファイルを削除してから転送してください。 削除のコマンドは下記の通りです。
DELETE FILE=ファイル名.拡張子
 
Q.177
  設定中に下記のようなメッセージが表示されます。
Info (1031260): Flash compacting...
DO NOT restart the router until compaction is completed.
 
A.177
  フラッシュメモリーのコンパクション(ガベッジの除去)を自動的に本製品が行っております。 下記のメッセージが表示されるまでお待ちください。電源のOFF/ONやコマンドは入力しないでください。
Info (1031261): Flash compaction successfully completed.
 
Q.178
  自動的にフラッシュメモリーのコンパクションを実行するには設定が必要ですか。  
A.178
  本製品は自動的にコンパクションを行いガベッジの除去を行います。設定は特に必要ございません。  
Q.179
  手動でフラッシュメモリーのコンパクション(ガベッジの除去)を実行することは可能ですか。  
A.179
  可能です。

ACTIVATE FLASH COMPACTION

コマンドにてフラッシュメモリーのコンパクションが出来ます。 実行後、
Info (1031260): Flash compacting...
DO NOT restart the router until compaction is completed.

と表示されます。コンパクションが完了するまでしばらくお待ちください。電源のOFF/ONやコマンドは入力しないでください。
下記のメッセージが表示されるまでお待ちください。
Info (1031261): Flash compaction successfully completed.
 
Q.180
  設定を保存しようとしたところ、以下のようなエラーが表示され設定を保存できません。
Manager > create conf=test.cfg
Info (149003): Operation successful.
Error (356265): file test.cfg not created, insufficient device space or write error.
 
A.180
  (FLASH)メモリーの残量不足、または(ファイルの)書き込みエラーによって、test.cfgという ファイルは作成されませんでしたというエラーメッセージになります。 create configコマンドを連続して行ったり、EDIT を繰り返すと、メモリーのガベッジが増え、 同現象が起こることがあります。
ACTIVATE FLASH COMPACTION
にて、フラッシュメモリーのコンパクションを実行し、再度設定を保存してください。
※コンパクションが完了するまでしばらくお待ちください。電源のOFF/ONやコマンドは入力しないでください。
下記のメッセージが表示されるまでお待ちください。
Info (1031261): Flash compaction successfully completed.
 
Q.181
  テキストエディターにて、設定を変更しようとしたところ、以下のようなエラーが表示され設定を変更できません。
Manager > edit test.cfg
Error (3036289): Insufficient storage space to edit this file.
 
A.181
  (FLASH)メモリーの残量不足のため、ファイルを編集できませんというエラーメッセージになります。 create configコマンドを連続して行ったり、EDIT を繰り返すと、メモリーのガベッジが増え、 同現象が起こることがあります。
ACTIVATE FLASH COMPACTION
にて、フラッシュメモリーのコンパクションを実行し、再度設定を変更してください。 ※コンパクションが完了するまでしばらくお待ちください。電源のOFF/ONやコマンドは入力しないでください。 下記のメッセージが表示されるまでお待ちください。
Info (1031261): Flash compaction successfully completed.
 
 トラブルシューティング:ISDN/専用線/フレームリレー
Q.182
  通信が終了したのにしばらく待たないと回線が切断されません。  
A.182
  ダイアルオンデマンドを設定している場合、自動切断機能はデータ送受信終了から 60 秒後に 切断されるようにデフォルト設定されます。  
Q.183
  通信終了後から回線切断までの時間を変更できますか。  
A.183
  デフォルトでは通信終了から回線切断まで 60 秒に設定されます。この時間を変更する場合は、 以下コマンドパラメータ「idle=xx」にて[秒]単位で設定します。

set ppp=0 over=isdn-toos idle=on (デフォルト設定 on=60秒)
例)set ppp=0 over=isdn-toos idle=30 (30秒に設定)
 
Q.184
  フレッツ ISDN でインターネット・サービス・プロバイダに接続できません。  
A.184
  下記の3点が考えられます。

・電話番号の通知をしていない。通知している電話番号が違う
電話番号通知コマンド
set isdn call=コール名 callingnumber=自分の契約電話番号 outcli=calling

・NTT西日本様管轄でご利用の場合
set ppp=0 bap=off

・LQR が網側と設定が異なる
set ppp=0 over=isdn-コール名 lqr=on (off)
on は有効、off は無効です。
 
Q.185
  LOG に LQR failure と表示され通信ができません。  
A.185
  SHOW LOG コマンドにて、LQR failure と表示されている場合、以下の理由により link downしていると考えられます。
・接続先の機器が LQR をサポートしていない。
・接続先機器が LQR をサポートしているが、on/offの設定が一致していない。
LQRとは、Link Quality Report の略で、接続している各ルータ間でLINKが確立していることを確認し合うために相互にやり取りするパケットです。 LQR の設定は、AR300 V2/AR300L V2の場合、デフォルトは on となっています。 そのため、対向先のルータが LQR に対応していない場合には LINKが確立していないものと判断され、AR300 V2/AR300L V2側により回線が切断されます。 lqr=off と設定するためには、PPP設定において、以下のようなコマンドを追加する必要があります。

<例> set ppp=0 over=tdm-toos lqr=off
 
Q.186
  PPPテンプレートとPPPインターフェイスを併用して利用することはできますか。  
A.186
  残念ですが出来ません。  
Q.187
  CallBack機能を設定しましたが、CallBackが上手くいきません。  
A.187
  以下の条件に当てはまる場合には、設定を追加して頂く必要があります。
[条件]
・常時2B接続設定時
・CallBackルータが1Bを既に使用している場合
・Call側ルータが1Bを既に使用している場合

[追加設定]
コール側ルータに以下パラメータの設定を追加してください。
set isdn call=call名 searchc=on rn1=2
RN1: リトライグループ内での再ダイヤル回数。デフォルトは0。 上記の設定("rn1=2"は、Retry回数を指定します)により、チャネルなしエラーなどのエラーを回避することができます。
 
 トラブルシューティング:VPN編
Q.188
  設定内容を変更/確認しようとしたところ、エラーが表示され変更/確認することができません。
Error (3049064): Router is in secure mode.
Command needs Security Officer privilege.
 
A.188
  このエラーが表示されるコマンドを実行するためには、セキュリティー権限でルータにログインし直す必要があります。 Security Officer権限にてログインし直し再度コマンドを実行してください。  
Q.189
  Security Officer権限にてログインしているにもかかわらず、設定を変更/確認しようとしたところ、エラーが表示され設定を変更/確認することができません。
Error (3005065): Security Officer privilege timed out on command (入力コマンド).
Please re-login.
 
A.189
  Security Officerレベルでログインすると、セキュリティータイマーがスタートします。 このタイマーはセキュリティー関連コマンドを実行するたびにリセットされます。 一定時間セキュリティーコマンドを実行しないとタイマーがタイムアウトし、ログインユーザーの権限は Managerレベルに格下げされます。格下げされた状態でセキュリティーコマンドを実行しようとすると、 あらためてSecurity Officerレベルのパスワードを要求する上記エラーが表示されます。 再度、Security Officer権限にてログインし直しコマンドを実行してください。  
Q.190
  設定を完了してROUTERを起動したところ「KEY not found.」とエラー表示されます。  
A.190
  ENCO KEYが設定されておりません。下記手順にてENCO KEYの設定をしてください。
SHOW ENCO KEYコマンドにて

Manager > show enco key

ID Type Length Digest Description Mod IP
-------------------------------------------------------

と表示される場合はENCO KEYを再設定する必要がございます。
再設定手順は
1.ENABLE SYSTEM SECURITY_MODEコマンドにてセキュリティモードにする(既に設定されている場合は必要ありません)。
2.Security Officer(SECURITYOFFICER) 権限でLOGINする。
3.CREATE ENCO KEYコマンドでENCO KEYを設定する。
4.再起動後に「KEY not found.」表示がされない事を確認する。

show enco key を確認すると

ID Type Length Digest Description Mod IP
-------------------------------------------------------
1 GENERAL 6 EE635A9D - - -

このようにENCO KEYが作成されていることが分かります。
 
Q.191
  セキュリティモードで動作しているかを確認するコマンドはありますか。  
A.191
  ございます。SHOW SYSTEMコマンドにて確認が可能です。
SHOW SYSTEMにてSecurity Modeと表示されている個所がございますのでご確認ください。

せキュリティモードで運用されていない場合
Security Mode : Disabled

セキュリティモードで運用されている場合
Security Mode : Enabled
 
 トラブルシューティング:マニュアル編
Q.192
  取扱説明書の『4.5 ISDNによる操作例』『5.3 ユーザーの登録と情報の変更』等を参照し、 ユーザーの設定を行ったところ、以下のエラーが出て、ユーザーの設定ができません。
Manager > add user=aaa password=aaapass
Error (3045303): ADD USER, login setting must be specified for a userwith user privilege.
 
A.192
  loginオプションを設定する必要があります。

設定例)
add user=aaa password=aaapass login=no

loginオプションはPPP認証のユーザ名でのログインを許可する/許可しないを設定するオプションです。 必要に応じて、yesまたは、noを指定してください。
※設定が正常に反映されると以下のように出力されます。

Manager > add user=aaa password=aaapass login=no
User Authentication Database
------------------------------------------------------------
Username: aaa ()
Status: enabled Privilege: user Telnet: no Login: no
Logins: 0 Fails: 0 Sent: 0 Rcvd: 0
Authentications: 0 Fails: 0
------------------------------------------------------------
 
 トラブルシューティング:その他
Q.193
  誤ってファームウェアを削除してしまいました。対処策はありますか。  
A.193
  再度、ファームウェアをインストールしてください。 ファームウェアモジュール、インストーラは こちらからダウンロードして頂けます。  
Q.194
  LOGINしましたが殆どのコマンドが入力エラーとなります。  
A.194
  下記をご確認ください。
・セキュリティモードで運用されている場合が考えられます。セキュリティユーザー権限でLOGINしてください。
・F/W のファイルを消去してしまった場合が考えられます。ファームウェアを再インストールしてください。
 
 故障
Q.195
  故障した場合の問い合わせ窓口を教えてください。  
A.195
  修理/故障等につきましては こちらをご覧ください。  
Q.196
  パスワードを忘れてしまいLOGIN出来なくなってしまいました。  
A.196
  弊社製ハードウエア製品パスワード忘却時の対応につきましては こちらをご覧ください。  
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