[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

運用・管理/システム


  - ログイン
  - 再起動
  - システム時計の設定
  - システム名の設定
  - HTTPサーバー(サポート対象外)の無効化
  - システムチェック


基本的なシステム管理コマンドについて説明します。

 

ログイン

本製品に対する設定は、コンソールポート(非同期シリアルポート)に接続したコンソールターミナル、または、ネットワーク上のTelnetクライアントから行います。

Note - Telnetを使用するには、あらかじめコンソールターミナルからログインし、本製品にIPアドレス等を設定しておく必要があります。IPの設定については「IP」の章をご覧ください。

コンソールターミナルを接続するかTelnetで接続すると、「login: 」というログインプロンプトが表示されます。コンソールターミナルを接続してもログインプロンプトが表示されない場合は、「Enter」を何回か押してみてください。

ご購入時の状態では、Manager(管理者)レベルのユーザー「manager」だけが登録されています。初期パスワードは「friend」です。「login:」に対してユーザー名「manager」を、「Password:」に対してパスワード「friend」を入力してください。ログインに成功すると、コマンドプロンプトが表示されます。


Note - デフォルトのパスワードを使い続けることはセキュリティー上好ましくありませんので、初回ログイン時に変更することをお勧めします。詳細は「運用・管理」/「ユーザー認証データベース」をご覧ください。

Note - Telnet接続の場合、ログインプロンプトが表示されてから1分以内にログインしないと、Telnetセッションが切断されます。

Note - 既定回数(デフォルトは5回)連続してログインに失敗すると、コンソールターミナルでは一定時間(デフォルトは10分)ログインプロンプトが表示されなくなります。また、Telnet接続の場合はセッションが切断され、該当クライアントからのTelnet接続要求が同じ期間拒否されるようになります。これらの設定は、SET USERコマンドのLOGINFAIL、LOCKOUTPDパラメーターで変更できます。

 

再起動

システムを再起動するにはRESTARTコマンドを使います。

Note - 再起動を実行する前に、現在の設定内容をファイルに保存したかどうかをご確認ください。設定の保存については、「運用・管理」/「コンフィグレーション」をご覧ください。

■ コールドスタート(ハードウェアリセット)を実行するにはREBOOTオプションを使います。


コールドスタートでは、ハードウェア的にリセットをかけ、自己診断テストの実行、ソフトウェアのロードを行った後、起動スクリプトを読み込んで起動します。

■ ウォームスタート(ソフトウェアリセット)を実行するにはROUTERオプションを使います。


ウォームスタートでは、起動スクリプトだけを読み直して設定を初期化します。起動スクリプトはSET CONFIGコマンドで指定します。現在の起動スクリプトはSHOW CONFIGコマンドで確認できます。

Note - SNMPトラップの送信を有効にしている場合、RESTARTコマンド実行時は、REBOOTオプション(ハードウェアリセット)、ROUTERオプション(ソフトウェアリセット)のどちらを指定した場合でも、coldStartトラップが送信されます。warmStartトラップは、RESET IPコマンドを実行したときに送信されます。

■ ウォームスタート時には、読み込みなおす設定ファイルをCONFIGパラメーターで指定することもできます。CONFIGパラメーターで指定した設定ファイルは一回だけ有効です。次に再起動するときは、(CONFIGパラメーターで再度指定しない限り)SET CONFIGコマンドで設定した起動スクリプトが読み込まれます。


 

システム時計の設定

内蔵時計の日付と時刻をあわせるにはSET TIMEコマンドを使います。

日付は「日-月-年」、時刻は「時:分:秒」の形式で指定します。月は英語月名の先頭3文字で指定します。大文字小文字の区別はありません。

表 1
1月(January) Jan
2月(February) Feb
3月(March) Mar
4月(April) Apr
5月(May) May
6月(June) Jun
7月(July) Jul
8月(August) Aug
9月(September) Sep
10月(October) Oct
11月(November) Nov
12月(December) Dec


■ 日付と時刻を設定するには次のようにします。ここでは2001年8月9日19時に設定します。


■ 時刻だけを修正します。


■ 日付だけを修正します。


■ 現在の日付と時刻を確認するにはSHOW TIMEコマンドを実行します。

■ NTP(Network Time Protocol)に準拠した時刻サーバーを利用して、時刻を正確に保つこともできます。詳細は「運用・管理」/「NTP」をご覧ください。

 

システム名の設定

システム名(MIB-IIオブジェクトsysName)を設定すると、コマンドプロンプトにシステム名が表示されるようになります。SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用しない場合であっても、複数のシステムを管理しているときは、各システムに異なる名前を設定しておくと、どのシステムにログインしているのかがわかりやすくなり便利です。

■ システム名(sysName)を設定するにはSET SYSTEM NAMEコマンドを使います。


sysNameにホスト名を含む完全なドメイン名を設定しておくと、DNS使用時にドメイン名の補完が行われます。たとえば、sysNameに「gw.example.com」を設定した場合、TELNETコマンドを「TELNET bulbul」のように実行すると、短いホスト名「bulbul」のあとに「example.com」(sysNameに設定したフルドメインから先頭要素を取り除いたもの)が補われ、「bulbul.example.com」に対してDNS検索が行われます。

また、DHCPクライアント機能を使用する場合には、DHCP Discover/RequestメッセージのHostNameフィールドにシステム名がセットされます。DHCPでIPアドレスを配布するISP(インターネットサービスプロバイダー)の中には、HostNameフィールドを使ってクライアントの識別/認証を行っているところがあります。そのような場合は、システム名としてISPから指定されたホスト名を設定してください。

なお、SNMPの設定については「運用・管理」/「SNMP」をご覧ください。また、IPの名前解決については、「IP」/「名前解決」をご覧ください。

 

HTTPサーバー(サポート対象外)の無効化

本製品はデフォルトでHTTPサーバー(サポート対象外)が有効になっているため、IP有効時はTCPポート80番がオープンしています。セキュリティーを重視する場合は、DISABLE HTTP SERVERコマンドを実行して、HTTPサーバーを無効にしてください。

Note - HTTPサーバーはデフォルトで有効になっていますが、サポート対象外です。

■ HTTPサーバー(サポート対象外)を無効にします。


■ HTTPサーバーの状態はSHOW HTTP SERVERコマンドで確認できます。


 

システムチェック

システムの基本情報を確認するための各種コマンドを紹介します。

■ システムの全般的な情報はSHOW SYSTEMコマンドで確認できます。

■ システムログはSHOW LOGコマンドで確認できます。詳細については「運用・管理」/「ログ」をご覧ください。

■ 前回起動時の自己診断テストの結果はSHOW STARTUPコマンドで確認できます。

■ 例外状況の発生ログはSHOW EXCEPTIONコマンドで確認します。

■ システムの詳細な情報を確認するにはSHOW DEBUGコマンドを実行します。

■ メモリーに関する情報はSHOW BUFFERコマンドで確認します。

■ CPUの使用率はSHOW CPUコマンドで確認します。







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