[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

インターフェース / トンネルインターフェース


基本設定
注意事項
EtherIPトンネルインターフェース
IP over IPトンネルインターフェース
IPsecトンネルインターフェース


トンネルインターフェースは、IPv4/IPv6ネットワーク上に構築される仮想的なインターフェースです。

トンネリングに使う仮想インターフェースをトンネルインターフェースと呼び、インターフェース名として「tunnel X」を使います(X = 0〜1023)。

サポートしているトンネリング方式は次のとおりです。

EtherIPトンネルインターフェースはブリッジング用、IP over IPとIPsecトンネルインターフェースはIPv4、IPv6のルーティング用インターフェースとして使用します。

基本設定

ここでは、トンネルインターフェースの作成方法についてだけ説明します。

EtherIPトンネルインターフェースの具体的な使用方法については、「ブリッジング」の「一般設定」をご覧ください。

IP over IPトンネルインターフェースは、通常のIP、IPv6インターフェースと同様の扱い方ができます。IPインターフェースについては「IPルーティング」の「IPインターフェース」を、IPv6インターフェースについては「IPv6ルーティング」の「IPv6インターフェース」をご覧ください。

IPsecトンネルインターフェースの具体的な使用方法については、「IPsec」の「一般設定」をご覧ください。

注意事項

トンネルインターフェースの設定に当たっては、次の点にご注意ください。

EtherIPトンネルインターフェース

■ EtherIP over IPv4トンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式としてetherip ip(EtherIP over IPv4)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode etherip ip
    


  3. トンネル両端のIPv4アドレスを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel source 10.1.1.1
    *Router(config-if-tunnel)# tunnel destination 10.2.2.2
    


  4. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

Note - トンネルインターフェースに関連する設定がすべて終わったら、設定内容をスタートアップコンフィグに保存して再起動してください。設定を保存して再起動しないと、トンネルインターフェースがリンクアップしない場合があります。

■ EtherIP over IPv6トンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式としてetherip ipv6(EtherIP over IPv6)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode etherip ipv6
    


  3. トンネル両端のIPv6アドレスを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel source 2001:1:1:1::1
    *Router(config-if-tunnel)# tunnel destination 2001:2:2:2::1
    


  4. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

Note - トンネルインターフェースに関連する設定がすべて終わったら、設定内容をスタートアップコンフィグに保存して再起動してください。設定を保存して再起動しないと、トンネルインターフェースがリンクアップしない場合があります。

■ EtherIP over IPsecトンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式としてetherip ipsec(EtherIP over IPsec)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode etherip ipsec
    


  3. トンネルインターフェースに適用するIPsecポリシーを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel policy ethervpn
    


  4. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

Note - トンネルインターフェースに関連する設定がすべて終わったら、設定内容をスタートアップコンフィグに保存して再起動してください。設定を保存して再起動しないと、トンネルインターフェースがリンクアップしない場合があります。

IPsecポリシーの設定については、「IPsec」の「一般設定」をご覧ください。

IP over IPトンネルインターフェース

■ IPv4 over IPv4トンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式として4over4(IPv4 over IPv4)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode 4over4
    


  3. トンネル両端のIPv4アドレスを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel source 10.1.1.1
    *Router(config-if-tunnel)# tunnel destination 10.2.2.2
    


  4. トンネルインターフェースをUnnumbered IPインターフェースに設定します。これには、ip unnumberedコマンドを使います。

    *Router(config-if-tunnel)# ip unnumbered vlan 1
    


  5. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

Note - トンネルインターフェースに関連する設定がすべて終わったら、設定内容をスタートアップコンフィグに保存して再起動してください。設定を保存して再起動しないと、トンネルインターフェースがリンクアップしない場合があります。

■ IPv4 over IPv6トンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式として4over6(IPv4 over IPv6)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode 4over6
    


  3. トンネル両端のIPv6アドレスを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel source 2001:1:1:1::1
    *Router(config-if-tunnel)# tunnel destination 2001:2:2:2::1
    


  4. トンネルインターフェースをUnnumbered IPインターフェースに設定します。これには、ip unnumberedコマンドを使います。

    *Router(config-if-tunnel)# ip unnumbered vlan 1
    


  5. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

Note - トンネルインターフェースに関連する設定がすべて終わったら、設定内容をスタートアップコンフィグに保存して再起動してください。設定を保存して再起動しないと、トンネルインターフェースがリンクアップしない場合があります。

■ IPv6 over IPv4トンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式として6over4(IPv6 over IPv4)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode 6over4
    


  3. トンネル両端のIPv4アドレスを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel source 10.1.1.1
    *Router(config-if-tunnel)# tunnel destination 10.2.2.2
    


  4. トンネルインターフェースをUnnumbered IPv6インターフェースに設定します。これには、ipv6 unnumberedコマンドを使います。

    *Router(config-if-tunnel)# ipv6 unnumbered vlan 1
    


  5. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

Note - トンネルインターフェースに関連する設定がすべて終わったら、設定内容をスタートアップコンフィグに保存して再起動してください。設定を保存して再起動しないと、トンネルインターフェースがリンクアップしない場合があります。

■ IPv6 over IPv6トンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式として6over6(IPv6 over IPv6)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode 6over6
    


  3. トンネル両端のIPv6アドレスを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel source 2001:1:1:1::1
    *Router(config-if-tunnel)# tunnel destination 2001:2:2:2::1
    


  4. トンネルインターフェースをUnnumbered IPv6インターフェースに設定します。これには、ipv6 unnumberedコマンドを使います。

    *Router(config-if-tunnel)# ipv6 unnumbered vlan 1
    


  5. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

Note - トンネルインターフェースに関連する設定がすべて終わったら、設定内容をスタートアップコンフィグに保存して再起動してください。設定を保存して再起動しないと、トンネルインターフェースがリンクアップしない場合があります。

IPsecトンネルインターフェース

■ IPsecトンネルインターフェースを作成するには、次の手順にしたがいます。
  1. トンネルインターフェースを作成します。

    *Router(config)# interface tunnel 0
    


  2. トンネリング方式としてipsec(IPsec)を指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel mode ipsec
    


  3. トンネルインターフェースに適用するIPsecポリシーを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# tunnel policy ipsecvpn
    


  4. トンネルインターフェースをUnnumbered IPインターフェースに設定します。これには、ip unnumberedコマンドを使います。

    *Router(config-if-tunnel)# ip unnumbered vlan 1
    


  5. IPsecトンネルインターフェースでは、通過するTCPパケットのMSS値を自動的に書き換えるよう設定してください。これには、ip tcp mssコマンドでautoを指定します。

    *Router(config-if-tunnel)# ip tcp mss auto
    


  6. トンネルインターフェースを有効にします。

    *Router(config-if-tunnel)# no shutdown
    

IPsecポリシーの設定については、「IPsec」の「一般設定」をご覧ください。


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PN: 613-001491 Rev.E