[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

self-auth

モード: ISAKMPポリシーモード
カテゴリー: IPsec / ISAKMP基本設定


(config-isakmp-policy)# self-auth rsa

(config-isakmp-policy)# self-auth eap-md5 USERNAME [8] PASSWORD

(config-isakmp-policy)# no self-auth


IKEv2で事前共有鍵以外の認証方式(非対称認証)を使う場合に、自装置の認証方式(対向装置から認証を受けるときの方式)を指定する。対向装置の認証方式はpeer-authコマンドで指定する。
no形式で実行した場合は、自装置の認証方式を未指定に戻す。

IKEv2の非対称認証において、自装置が始動者(Initiator)になるときはeap-md5を、受動者(Responder)になるときはrsaを指定する。

なお、IKEv2で事前共有鍵認証を使う場合は、本コマンドではなくauth preshared keyコマンドを使用すること。


パラメーター

rsa RSAデジタル署名認証。自装置が応答者のときに使う
eap-md5 EAP-MD5認証。自装置が始動者のときに使う
USERNAME EAP-MD5認証を受けるときの自装置のユーザー名。最大64文字。大文字小文字を区別する
8 後続のPASSWORDがすでに暗号化されたパスワードであることを示す。これは通常コンフィグファイル中で使用されるもので、コマンドラインから使うものではない
PASSWORD EAP-MD5認証を受けるときの自装置のパスワード。最大32文字。大文字小文字を区別する


注意・補足事項

■ 本コマンドはIKEv2で事前共有鍵以外の認証方式(非対称認証)を使うときだけ有効。IKEv2で事前共有鍵を使う場合は、本コマンドでなくauth preshared keyコマンドを使うこと(auth preshared keyコマンドと本コマンドが同時に設定されている場合、本コマンドが優先されるので注意)。また、本コマンドはIKEv1(ISAKMP)使用時には無視される。

■ RSAデジタル署名認証を使う場合は、certificateコマンドで自装置の証明書と秘密鍵を指定しておく必要がある。

■ パスワード暗号化サービス(service password-encryptionコマンド)が有効になっている場合、本コマンドで設定したパスワードは暗号化された形式でコンフィグに保存される。このとき、後続の文字列が暗号化されたパスワードであることを示すキーワード「8」が自動的に付加される。

■ ユーザー名、パスワードに使用可能な文字は、「運用・管理」/「コマンドラインインターフェース(CLI)」の「使用できる文字」を参照。


コマンドツリー

isakmp policy (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- self-auth(ISAKMPポリシーモード)


関連コマンド

auth preshared key(ISAKMPポリシーモード)
certificate(ISAKMPポリシーモード)
mode(ISAKMPポリシーモード)
peer-auth(ISAKMPポリシーモード)
service password-encryption(グローバルコンフィグモード)



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