[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

switchport trunk allowed vlan

モード: インターフェースモード
カテゴリー: VLAN / LAN側設定


(config-if)# switchport trunk allowed vlan {all|none}

(config-if)# switchport trunk allowed vlan VLANRANGE

(config-if)# switchport trunk allowed vlan add VLANRANGE

(config-if)# switchport trunk allowed vlan remove VLANRANGE

(config-if)# switchport trunk allowed vlan except VLANRANGE

(config-if)# no switchport trunk allowed vlan


対象スイッチポートがタグ付きポート(トランクポート)に設定されているときに送受信可能なVLAN(所属先タグVLAN)を指定する。
no形式で実行した場合は初期設定に戻る。
初期設定では装置上に設定されているすべてのVLANが送受信可能。

対象スイッチポートで受信したタグ付きフレームは、本コマンドで指定したVLAN IDを持ち、なおかつ、該当IDのVLANが装置上に設定されている場合だけ受け入れ、それ以外は破棄する。
対象スイッチポートで受信したタグなしフレームは、switchport trunk native vlanコマンドで指定したVLAN(ネイティブVLAN)に所属するものとみなす。


パラメーター

all 装置上に設定されているすべてのVLAN IDを許可する。初期設定
none すべてのVLAN IDを拒否する
VLANRANGE 装置上に設定されているVLAN IDのうち、VLANRANGEに含まれるものだけを許可する。VLAN IDは1〜4085の範囲から選択する。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能
except VLANRANGE 装置上に設定されているVLAN IDのうち、VLANRANGEに含まれないものだけを受け入れる。VLAN IDは1〜4085の範囲から選択する。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能
add VLANRANGE 許可対象のVLAN IDにVLANRANGEを追加する。VLAN IDは1〜4085の範囲から選択する。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能
remove VLANRANGE 許可対象のVLAN IDからVLANRANGEを削除する。VLAN IDは1〜4085の範囲から選択する。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能


使用例

■ gigabitEthernet 2をタグ付きポート(mode trunk)に設定し、vlan 2とvlan 3のタグ付きフレームだけを送受信するよう設定する。タグなしフレームはvlan 1所属と見なす(初期設定)。

*Router(config)# interface gigabitEthernet 2
*Router(config-if)# switchport mode trunk
*Router(config-if)# switchport trunk allowed vlan 2,3


■ gigabitEthernet 3をタグ付きポート(mode trunk)に設定し、vlan 10、vlan 20、vlan 30のタグ付きフレームだけを送受信するよう設定する。タグなしフレームはvlan 10所属と見なす。

*Router(config)# interface gigabitEthernet 3
*Router(config-if)# switchport mode trunk
*Router(config-if)# switchport trunk allowed vlan 10,20,30
*Router(config-if)# switchport trunk native vlan 10



注意・補足事項

■ 本コマンドはLAN側スイッチポート(gigabitEthernet 2〜5)に対してのみ有効。

■ VLAN ID 4086〜4094はシステムが予約済みのため使用できない。

■ 本コマンドで設定するLAN側スイッチ上のVLANと、encapsulation dot1qコマンドで設定するWAN側Ethernetインターフェース上のVLANは完全に独立しているため、同じVLAN IDであってもブロードキャストドメインは異なる(レイヤー2の直接通信はできない)。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- switchport trunk allowed vlan(インターフェースモード)


関連コマンド

show interface switchport(非特権EXECモード)
show vlan-switch(非特権EXECモード)
switchport mode(インターフェースモード)
switchport trunk native vlan(インターフェースモード)
vlan(VLANモード)



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