[index] CentreCOM ARX640S コマンドリファレンス 5.1.5

encapsulation dot1q

モード: サブインターフェースモード --> 802.1Q VLANインターフェースモード
カテゴリー: VLAN / WAN側設定


(config-subif)# encapsulation dot1q <2-4094>

(config-subif)# no encapsulation dot1q


対象サブインターフェース上に802.1Q VLANインターフェースを作成し、該当802.1Q VLANインターフェースの設定を行う802.1Q VLANインターフェースモードに移行する。
no形式で実行した場合は802.1Q VLANインターフェースを削除する。

本コマンド実行後は、サブインターフェース名=802.1Q VLANインターフェース名となり、interface(subif)コマンドでサブインターフェース名を指定すると、直接802.1Q VLANインターフェースモードに移行するようになる。

802.1Q VLANインターフェースモードからグローバルコンフィグモードに戻るにはexitコマンド(空行でCtrl/Dを押しても同じ)を、特権EXECモードに戻るにはendコマンド(Ctrl/Zキー)を使う。


パラメーター

<2-4094> VLAN ID


使用例

■ WAN側Ethernetインターフェース0上のサブインターフェース1上にVLAN ID = 10の802.1Q VLANインターフェースを作成する。

*Router(config)# interface gigabitEthernet 0.1
*Router(config-subif)# encapsulation dot1q 10
*Router(config-dot1q-if)# exit
*Router(config)# interface gigabitEthernet 0.1
*Router(config-dot1q-if)# exit


上の例からもわかるように、いったんサブインターフェース上に802.1Q VLANインターフェースを作成すると、それ以降、グローバルコンフィグモードでinterface(subif)コマンドを実行したときに、サブインターフェースモードをスキップして、802.1Q VLANインターフェースモードに直行するようになる。また、802.1Q VLANインターフェースモードでexitコマンドを実行した場合も、サブインターフェースモードをスキップして、グローバルコンフィグモードに直帰するようになる。

■ 802.1Q VLANインターフェースを削除するには、本コマンドをno形式で実行する。これにより、該当サブインターフェースはカプセル化方式未指定の状態に戻る。

*Router(config)# interface gigabitEthernet 0.1
*Router(config-dot1q-if)# no dot1q encapsulation
*Router(config-subif)# 


注意・補足事項

■ 本コマンドはWAN側Ethernetインターフェース上のサブインターフェースに対してのみ有効。

■ 同一サブインターフェース上でPPPoEインターフェース(pppoe enableコマンド)と802.1Q VLANインターフェースを同時に使用することはできない。

■ ブリッジ機能のVLANタグ保持(bridge dot1q pass-throughコマンド)との併用は不可。

■ 本コマンドで設定するWAN側Ethernetインターフェース上のVLANと、switchport access vlanswitchport trunk allowed vlanswitchport trunk native vlanの各コマンドで設定するLAN側スイッチ上のVLANは完全に独立しているため、同じVLAN IDであってもブロードキャストドメインは異なる(レイヤー2の直接通信はできない)。

■ 下記「コマンドツリー」からもわかるように、802.1Q VLANインターフェースモード固有のコマンドはないが、同モードでは一般的なインターフェースモードのコマンドも実行できる。インターフェースモードのコマンドについては、interfaceコマンドのページを参照のこと。


コマンドツリー

interface(subif) (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- encapsulation dot1q(サブインターフェースモード)



(C) 2011 - 2014 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-001491 Rev.E