機能:全般
Q.1
  コンソールポート接続用ケーブルは同梱されないとの事ですが、別途購入した方がよいのでしょうか。  
A.1
  本製品は初期状態でIPアドレス(192.168.1.1/24)が設定されて おりますが、設定ミスなどでtelnet接続が行えなくなった場合に 管理が難しくなりますので、Vt-Kit2 または VT-Kit2 plus を別途 ご購入されることをお勧め致します。  
Q.2
  出荷時にIPアドレスは設定されていますか。  
A.2
  はい。LAN側インターフェースに 192.168.1.1 が設定されています。  
 機能:DHCPサーバ
Q.3
  DHCPサーバ機能は、デフォルトで有効ですか。  
A.3
  はい、有効です。 IPアドレス 192.168.1.155〜192.168.1.254 の範囲を 割り当てるよう設定されています。  
 機能:VPN
Q.4
  同時VPNトンネル数はいくつですか。  
A.4
  100トンネルまでのご利用をお勧めします。  
 機能:ファイアウォール
Q.5
  Firewall/NATのセッション保持時間を教えてください。  
A.5
  初期値のセッション保持時間は以下の通りです。
access-list ip cache timer コマンドで変更いただくことも可能です。

TCP:300秒、UDP:30秒、ICMP:30秒、その他:60秒
 
Q.6
  Firewall/NATの推奨セッション数を教えてください。  
A.6
  10000セッションまでのご利用をお勧めします。  
Q.7
  ファイアウォールアクセスルールはいくつまで登録可能ですか。  
A.7
  500ルールまでのご利用をお勧めします。  
 設定:全般
Q.8
  AR400/AR500シリーズのコンフィングファイルを適用することはできますか。  
A.8
  残念ながら適用できません。ARX640Sにあらためて設定を行う必要がございます。  
Q.9
  AR260S V2のコンフィングファイルを適用することはできますか。  
A.9
  残念ながら適用できません。ARX640Sにあらためて設定を行う必要がございます。  
Q.10
  WANポート(gigabitEthernet0、1)やVLANがLinkUPしません。  
A.10
  vlan1以外のインターフェースは初期設定で無効化されています。 インターフェースモードで以下コマンドを実行いただき、インターフェースを有効化してご利用ください。

no shutdown
 
Q.11
  Ethernet接続で固定IPアドレスを使用する設定例はありますか。  
A.11
  こちらの 設定例を元に、以下の点を変更してご利用ください。

・手順1の「ip address dhcp」コマンドを次のように変更します。
ip address 固定IPアドレス/サブネットマスク

・手順1の後に、次のコマンドを追加します。
ip route default デフォルトゲートウェイのIPアドレス

・手順5に、次のコマンドを追加します。
proxydns server プリマリDNSサーバアドレス セカンダリDNSサーバアドレス

 
 設定:VPN
Q.12
  他のARシリーズ(AR415S、AR450S、AR550S、AR560S、AR570S、AR260S V2など)とIPsecVPNを行う際、設定で注意すべき点はありますか。  
A.12
  IKE SA、IPsec SAの有効期限にご注意ください。
ARX640Sは初期設定でIKE SA、IPsec SAの有効期限が対向ルータと 合致しないとVPN接続が行えないよう設定されております。対向ルーターとARX640SのIKE SA、IPsec SAの有効期限をあわせてご利用ください。

ARX640SのSA有効期限(初期値)は以下の通りです。

・IKE SA ・・・ 6時間
・IPsec SA ・・・ 1時間
 
 設定:ファイアウォール
Q.13
  VLAN間の通信を遮断する方法を教えてください。  
A.13
  VLAN間の通信を遮断するには、IPフィルターを使用します。
詳細は以下の構成例をご覧ください。

[構成]
・vlan10はIP:192.168.10.1/24で、ポート2〜3を使用
・vlan20はIP:192.168.20.1/24で、ポート4〜5を使用
・vlan10〜vlan20間の通信は遮断し、それ以外の通信は透過

[設定手順]
VLAN作成〜IPフィルタ適用までの設定手順は以下の通りです。
グローバルコンフィングモードから順次コマンドを実行します。

1.VLANデータベースにてvlan10とvlan20を作成します。
vlan database 
 vlan 10 
 vlan 20 
 exit 

2.ポート2〜3をvlan10に所属させます。
interface gigabitEthernet 2 
 switchport access vlan 10 
 no shutdown 
 exit 
interface gigabitEthernet 3 
 switchport access vlan 10 
 no shutdown 
 exit 

3.ポート4〜5をvlan20に所属させます。
interface gigabitEthernet 4 
 switchport access vlan 20 
 no shutdown 
 exit 
interface gigabitEthernet 5 
 switchport access vlan 20 
 no shutdown 
 exit 

4.vlan10とvlan20にIPアドレスを設定します。
interface vlan 10 
 ip address 192.168.10.1/24 
 no shutdown 
interface vlan 20 
 ip address 192.168.20.1/24 
 no shutdown 

5.vlan10に適用するIPフィルター vlan10-in/out を設定します。
 192.168.10.0/24から192.168.20.0/24へのパケットを破棄し、
 それ以外は透過するよう記述します。
access-list ip extended vlan10-in 
 deny ip 192.168.10.0/24 192.168.20.0/24 
 dynamic permit ip any any 
 exit 
access-list ip extended vlan10-out 
 dynamic permit ip any any 
 exit 

6.vlan20に適用するIPフィルター vlan20-in/out を設定します。
 192.168.20.0/24から192.168.10.0/24へのパケットを破棄し、
 それ以外は透過するよう記述します。
access-list ip extended vlan20-in 
 deny ip 192.168.20.0/24 192.168.10.0/24 
 dynamic permit ip any any 
 exit 
access-list ip extended vlan20-out 
 dynamic permit ip any any 
 exit 

7.vlan10にIPフィルター vlan10-in/out を適用します。
 それぞれ、in は vlan10 で受信したパケット、out は vlan10 から
 送信するパケットに対してフィルタが実行されます。
interface vlan 10 
 ip traffic-filter vlan10-in in 
 ip traffic-filter vlan10-out out 
 exit 

8.vlan20にIPフィルター vlan20-in/out を適用します。
 それぞれ、in は vlan20 で受信したパケット、out は vlan20 から
 送信するパケットに対してフィルタが実行されます。
interface vlan 20 
 ip traffic-filter vlan20-in in 
 ip traffic-filter vlan20-out out 
 exit 

手順は以上です。
 
Q.14
  インターネット側からARX640S宛のPINGを許可する方法を教えてください。  
A.14
  インターネット側からARX640S宛のPINGを許可するには、WANインターフェースに適用
している in 方向のアクセスリストに「ARX640S宛のICMPを許可するエントリー」の追加が
必要です。

一例としまして、こちらの設定例#2 PPPoEによる端末型インターネット接続 をご利用の
場合は、ARX640Sに以下コマンドを追加します。

access-list ip extended pppoe0-in
dynamic permit icmp any interface gigabitEthernet 0.1 icmp-option message echo
 
 MIB
Q.15
  プライベートMIB はどこでから入手できますか?  
A.15
  こちら から入手いただけます。  
Q.16
  プライベートMIBのコンパイル方法を教えてください。  
A.16
  MIBのコンパイル方法はご使用のネットワークマネージメントソフトウエアのマニュアルをご覧ください。  
Q.17
  サポートしている TRAPについて教えてください。  
A.17
  こちらをご覧ください。  
 トラブルシューティング
Q.18
  付属品を無くしてしまいました。購入できますか。  
A.18
  はい。以下窓口までお問い合わせください。
また、アライドダイレクトでも取扱っております。

アライドテレシス株式会社 テレマーケティング
 電話番号:0120-860-442(月〜金/9:00〜17:30)
 FAX番号 :0120-860572(24時間受付)
 
Q.19
  サポートセンターへ問い合わせる際に必要な情報はありますか。  
A.19
  以下手順でログを採取いただき、発生している問題の詳細とあわせてサポートセンターまでご連絡ください。

1. ご利用のターミナルソフト上でログ採取を開始します。
   ログ採取を開始する方法の一例はこちらをご覧ください。

2. ルーターへログインします。

3. 「enable」コマンドを実行し、特権EXECモードへ移行します。

4. 「sh tech」コマンドを実行します。

5. 「terminal length 0」コマンドを実行したのち
   「sh log」「sh log old」コマンドを実行します。

6. ターミナルソフト上でログ採取を停止します。

7. 「terminal no length」コマンドを実行します。

ログ採取手順は以上です。
 
 故障について
Q.20
  故障した場合の問い合わせ窓口を教えてください。  
A.20
  修理/故障等につきましてはこちらをご覧ください。  
Q.21
  パスワードを忘れてしまいLOGIN出来なくなってしまいました。  
A.21
  INITスイッチによる初期化を無効に設定(no boot init-switch enable)していなければ、本体背面のリセットスイッチによって初期化する事が可能です。

初期化方法につきましては、こちらの取扱説明書より「A.2 ご購入時設定への初期化」からもご確認頂けます。
 
Q.22
  本体の保証期間はどれくらいですか。  
A.22
  ご購入日から1年または5年です。
(2014年10月2日以降に出荷された製品は、保証期間が5年に延長されています)
 
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