付録/デバイス/OpenFlowスイッチのホワイトリストの作成


OpenFlowスイッチのホワイトリストの作成
OpenFlowスイッチ一覧のCSVファイルのエクスポート
テキストエディターによるCSVファイルの編集
CSVファイルのインポート
デバイスのホワイトリストの作成
未認証グループによる対象デバイスの絞り込み・検出
デバイス一覧のCSVファイルのエクスポート
テキストエディターによるCSVファイルの編集
CSVファイルのインポート


既設のネットワークにAT-SESCを導入する場合、多数のOpenFlowスイッチやデバイスをAT-SESCに登録する必要があります。
デバイスやOpenFlowスイッチの一覧をCSVファイルにエクスポートし、CSVファイルを編集して、AT-SESCにインポートすることで、新規導入時の機器の登録作業を大幅に軽減することができます。

ここでは、「デバイス」/「接続中 デバイス一覧」画面や「OpenFlow スイッチ」/「接続中 OpenFlow スイッチ一覧」画面から出力したCSVファイルから、AT-SESCの認証データとしてインポート可能なホワイトリストを作成するための手順を説明します。

Note
接続中のデバイスとOpenFlowスイッチの両方について、ホワイトリストを作成、インポートする必要がある場合は、OpenFlowスイッチからホワイトリストの作成、インポートを行うことをおすすめします。
OpenFlowスイッチから登録し、続いてOpenFlowスイッチのロケーションを設定しておくことで、デバイスが接続されたOpenFlowスイッチによって登録するデバイスを切り分けることができます。


OpenFlowスイッチのホワイトリストの作成

多数のOpenFlowスイッチが接続されており、これらを一括してAT-SESCに登録する場合は、以下の流れで行います。

  1. OpenFlowスイッチ一覧のCSVファイルのエクスポート
  2. テキストエディターによるCSVファイルの編集
  3. CSVファイルのインポート

OpenFlowスイッチ一覧のCSVファイルのエクスポート

接続中のOpenFlowスイッチの一覧を、CSVファイルに書き出します。
  1. OpenFlow スイッチ」/「接続中 OpenFlow スイッチ一覧」画面を表示します。

  2. 画面右上の「CSV のエクスポート」ボタンをクリックし、CSVファイルをダウンロードします。
    エクスポート時のファイル名は、デフォルトではchannel.csvです。

テキストエディターによるCSVファイルの編集

ダウンロードしたOpenFlowスイッチ一覧のCSVファイルを、テキストエディターで編集します。
Note
必要に応じて、ファイルのバックアップを作成してください。

  1. 文字コード「UTF-8」を取り扱いできるテキストエディターで、ダウンロードしたCSVファイルを開きます。
    今回は、CSVファイルの内容は次のとおりであるとします。
    Note
    以下の例では画面表示による折り返しと実際のデータの改行を区別するため、行末に矢印( ↓)を表示していますが、実際にエクスポートされるCSVファイルでは、行末に矢印は含まれません。
    カンマの前後や行末など、二重引用符("")の外に文字や記号を含むCSVファイルをインポートするとエラーになります。


  2. 1行目はコメント行です。
    コメント行の内容は無視されるため、修正する必要はありません。また、不要な場合は削除しても構いません。
    ここでは、簡便のため、コメント行は削除します。


  3. 7番目のフィールド("%status")以降はスイッチ認証データには不要なため、記述は無視されます。また、不要な場合は削除しても構いません。
    ここでは、簡便のため、直前のカンマから削除します。


  4. 2番目のフィールドを「"channel"」から「"switch"」に書き換えます。


  5. 3番目のフィールドに、既にAT-SESCに登録されているものと重複しないスイッチID(例:「AT-TQ4600-1」、「AT-TQ4600-2」)を入力します。


  6. 4番目のフィールドに備考を入力します。
    ここでは、備考に「20XX/11 ホワイトリストによる登録」を入力します。


  7. 以上で、基本的なスイッチ認証データの記述は完了です。
    ファイルを文字コード「UTF-8」で保存します。

CSVファイルのインポート

編集したCSVファイルをAT-SESCにインポートします。
  1. システム設定」/「メンテナンス」画面を開きます。

  2. 「認証データ」の「認証データをインポートします。」の行の「参照...」ボタンをクリックし、先ほど編集したCSVファイルを選択します。

  3. 「認証データをインポートします。」の行の「インポート」ボタンをクリックします。
認証データの各フィールドが正しく記述されており、AT-SESCの既存の認証データとの整合性が確認できると、AT-SESCのデータベースに新しいOpenFlowスイッチとして登録されます。


デバイスのホワイトリストの作成

多数のデバイスが接続され、その中から正規にネットワークに接続可能なデバイスを一括してAT-SESCに登録する場合は、以下の流れで行います。

  1. 未認証グループによる対象機器の絞り込み・検出
  2. 検出デバイス一覧のCSVファイルのエクスポート
  3. テキストエディターによるCSVファイルの編集
  4. CSVファイルのインポート

未認証グループによる対象デバイスの絞り込み・検出

グループ」/「未認証グループ追加」画面から、ホワイトリストの対象とするデバイスを、未認証グループとして検出します。
これにより、多数のデバイスから、ロケーションまたはスケジュールによって、対象とするデバイスを絞り込むことができます。
ロケーションの登録や未認証グループの作成の詳細な手順は、クイックツアー「手動によるデバイスの追加」/「ロケーションの登録」、および、クイックツアー「一覧からのデバイス登録」/「未認証グループによるデバイスの検出」をご覧ください。

デバイス一覧のCSVファイルのエクスポート

MACアドレス一覧を、CSVファイルに書き出します。
Note
画面上の検索や絞り込みは、出力されるCSVファイルの内容に影響しません。CSVのエクスポートの際は接続中のすべてのデバイスがエクスポートされます。
  1. デバイス」/「接続中 デバイス一覧」画面を表示します。

  2. 画面右上の「CSV のエクスポート」ボタンをクリックし、CSVファイルをダウンロードします。
    エクスポート時のファイル名は、デフォルトではclient.csvです。

テキストエディターによるCSVファイルの編集

ダウンロードしたMACアドレス一覧のCSVファイルを、テキストエディターで編集します。
Note
必要に応じて、ファイルのバックアップを作成してください。

  1. 文字コード「UTF-8」を取り扱いできるテキストエディターで、ダウンロードしたCSVファイルを開きます。
    今回は、CSVファイルの内容は次のとおりであるとします。
    Note
    以下の例では画面表示による折り返しと実際のデータの改行を区別するため、行末に矢印( ↓)を表示していますが、実際にエクスポートされるCSVファイルでは、行末に矢印は含まれません。
    カンマの前後や行末など、二重引用符("")の外に文字や記号を含むCSVファイルをインポートするとエラーになります。


  2. 1行目はコメント行です。
    コメント行の内容は無視されるため、修正する必要はありません。また、不要な場合は削除しても構いません。
    ここでは、簡便のため、コメント行は削除します。


  3. デバイス」/「接続中 デバイス一覧」画面上の検索や絞り込みは、出力されるCSVファイルの内容に影響しません。
    未認証グループによって検出されたデバイス以外に、接続済み、隔離、遮断、認証失敗のデバイスが存在するネットワークでは、出力されたCSVファイルには接続済み、隔離、遮断、認証失敗のMACアドレス情報も出力されます。これらのデバイスの状況は、CSVの12番目のフィールドに記述されます。
    12番目のフィールドが「検出」以外の行を削除します。

  4. 11番目のフィールド("%status")以降はデバイス認証データには不要なため、記述は無視されます。また、不要な場合は削除しても構いません。
    ここでは、簡便のため、直前のカンマから削除します。


  5. 2番目のフィールドを「"client"」から「"device"」に書き換えます。


  6. 3番目のフィールドに、既にAT-SESCに登録されているものと重複しないデバイスID(例:「device1」、「device2」、「device3」)を入力します。


  7. 必要に応じて、4番目のフィールドにデバイスの備考、5番目のフィールドにデバイスのタグを入力します。
    ここでは、備考に「20XX/11 ホワイトリストによる登録」を入力します。タグは空欄とします。


  8. 必要に応じて、9番目のフィールドにインターフェースの名称、10番目のフィールドにインターフェースの備考を入力します。
    ここでは、名称に「(デバイスID)-1」(例:device1-1)を入力します。備考は空欄とします。


  9. デバイスIDが、既にAT-SESCに登録されているもの、またはCSV内の他の行の記述されているものと重複する場合、最後に書かれた行の記述のみが有効になります。
    複数のMACアドレスを1つのデバイスに関連付ける場合は、7~10番目のフィールド("%port"、MACアドレス、インターフェース名称、インターフェース備考)を繰り返して記述します。
    例えば、上記の例のMACアドレス「00:00:5e:00:53:30」と「00:00:5e:00:53:31」をデバイスID「device1」に関連付ける場合は、次のように整形します。


  10. 以上で、基本的なデバイス認証データの記述は完了です。
    デバイスにセキュリティーポリシーを設定しない場合は、ファイルを文字コード「UTF-8」で保存して、以下の手順を省略し、CSVファイルのインポートに進みます。

  11. デバイスに対してセキュリティーポリシーを設定する場合は、「device」テーブルの各行に「rule」テーブルのCSV行を追加します。
    ここでは、例として、すべてのデバイスに対して、以下のセキュリティーポリシーを設定します。
    Note
    セキュリティーポリシーの各項目は、あらかじめAT-SESCに登録されている必要があります。セキュリティーポリシーに指定されたロケーションID、スケジュールID、ネットワークID、スイッチID、スイッチポートのうち、いずれか1つでもAT-SESCに登録されていないIDを記述した場合は、インポートに失敗し、デバイス認証データは更新されません。

    表 1:セキュリティーポリシー
    項目
    設定
    優先度 10
    OpenFlowスイッチ AT-TQ4600-1
    ネットワーク 営業部

    書式の詳細については、付録「CSVファイル」/「出力される項目」の「デバイス」をご覧ください。


  12. 以上で、セキュリティーポリシーを含むデバイス認証データの記述は完了です。
    ファイルを文字コード「UTF-8」で保存します。

CSVファイルのインポート

編集したCSVファイルをAT-SESCにインポートします。
  1. システム設定」/「メンテナンス」画面を開きます。

  2. 「認証データ」の「認証データをインポートします。」の行の「参照...」ボタンをクリックし、先ほど編集したCSVファイルを選択します。

  3. 「認証データをインポートします。」の行の「インポート」ボタンをクリックします。
認証データの各フィールドが正しく記述されており、AT-SESCの既存の認証データとの整合性が確認できると、AT-SESCのデータベースに新しいデバイスとして登録されます。



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