[index] CentreCOM 8316XL/8324XL コマンドリファレンス 2.7

IP/名前解決


  - ホストテーブル
  - DNS


ホスト名からIPアドレスを検索する名前解決の設定方法について解説します。本製品はIPの名前解決に、次の2つのメカニズムを使用します。


検索はホストテーブル、DNSの順に行われます。


 

ホストテーブル

ホストテーブルはホスト名とIPアドレスの対応付けをスタティックに登録したものです。ホストテーブルは本製品がローカルに保持するため、DNSサーバーがないような環境で使用すると便利です。登録したホスト名はTELNETコマンド、TRACEコマンド、PINGコマンドなどで使用できます。

■ ホストテーブルにホスト名を登録するにはADD IP HOSTコマンドを使います。次の例ではホスト名bulbulにIPアドレス192.168.1.1を対応付けています。


■ ホストテーブルからエントリーを削除するにはDELETE IP HOSTコマンドを使います。


■ ホスト名に対応するアドレスを変更するにはSET IP HOSTコマンドを使います。


■ ホストテーブルの内容を確認するにはSHOW IP HOSTコマンドを使います。


 

DNS

DNSとは、ホスト名からIPアドレスを検索するための分散データベースシステム(Domain Name System)、または、そのためのデータベースサーバー(Domain Name Server)を指します。DNSサーバーはTELNETコマンドで使用されます。

Note - PINGコマンドやTRACEコマンドはDNSを使用しません。


■ 本製品が使用するDNSサーバーは、ADD IP DNSコマンドで設定します。PRIMARYパラメーターでプライマリーサーバーを、SECONDARYパラメーターでセカンダリーサーバーを指定します。プライマリーDNSサーバーから20秒間応答がなかったときは、セカンダリーサーバーに問い合わせます。セカンダリーサーバーを運用していないときは、SECONDARYパラメーターは省略できます。



■ IPインターフェースの設定をDHCPで行う場合、DHCPサーバーからDNSサーバーアドレスを取得することもできます。ただし、DHCPサーバーがDNSサーバーアドレスを提供するよう設定されている必要があります。詳細は「IP」/「IPインターフェース」をご覧ください。

■ DNSサーバーは、問い合わせ先のドメインごとに個別に設定することもできます。この機能を使うと、Aドメインの問い合わせはサーバーAに、Bドメインの問い合わせはサーバーBに、その他の問い合わせはすべてサーバーCに送るよう設定することもできます。ドメインを指定するには、ADD IP DNSコマンドのDOMAINパラメーターを指定します。

次の例では、mikan.fruit.comドメインの問い合わせは172.20.10.1、172.20.10.2に、ringo.fruit.comドメインの問い合わせは172.20.20.1、172.20.20.2に、その他の問い合わせはすべて192.168.10.1に送ります。


Note - ドメイン指定でDNSサーバーを登録するには、あらかじめデフォルトのDNSサーバーを設定しておく必要があります。

■ DNSサーバーの設定はSHOW IP DNSコマンド、SHOW IPコマンドで確認できます。

■ システム名(sysName)にフル表記のホスト名を設定しておくと、DNS検索時に必要に応じてドメイン名が補完されます。たとえば、sysNameに「c8324.mydomain.com」を設定している場合(システム名はSET SYSTEM NAMEコマンドで設定します)、次のようにTELNETコマンドを実行すると、bulbulのあとにドメイン名「mydomain.com」が補われ、「bulbul.mydomain.com」に対してDNSの検索が行われます。











Copyright (C) 2004-2010 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: J613-M0249-11 Rev.J