[index] CentreCOM 9600/8600シリーズ コマンドリファレンス 2.2

運用・管理/SNMP

対象機種:8624、9606


  - 基本設定
  - その他


 

基本設定

ここでは、SNMP機能を利用するために必要な最小限の設定を紹介します。以下の例では、IPの設定は終わっているものとします。

表 1
SNMPコミュニティー viewers(読み出しのみ)
SNMP管理ホストのIPアドレス 192.168.10.5
SNMPトラップホストのIPアドレス 192.168.10.5


  1. SNMPエージェントを有効にします。また、認証トラップをオンにして、不正なSNMPアクセスに対してトラップを発生するよう設定します。


  2. SNMPコミュニティーを作成します。ここでは、読み出しのみが可能なコミュニティー「viewers」を作成しています。


    Note - コミュニティー名は大文字と小文字を区別するのでご注意ください。

    Note - コミュニティー名はSNMPにおいてパスワードのような役割を果たします。よく考えた上で命名してください。特に、書き込み権限のあるコミュニティー名の設定には注意が必要です。不用意に書き込み権限のあるコミュニティーを作成すると、スイッチの設定を外部から変更されてしまう可能性がありますのでご注意ください。

    Note - 多くのネットワーク機器やSNMPマネージャーソフトには、慣例として読み出し権限のみのコミュニティーとして「public」が、書き込み権限ありのコミュニティーとして「private」がデフォルトで設定されています。

  3. SNMPコミュニティー「viewers」に管理ホストとトラップホストを追加します。エージェントは、ここで指定した管理ホストからのSNMP要求にだけ応答します。またトラップは、ここで指定したトラップホストにのみ送信されます。


  4. 「viewers」コミュニティー所属のトラップホストに対するトラップの送信を有効にします。


    Note - 本コマンドを実行しないとトラップが送信されません。

基本設定は以上です。

これにより、SNMPマネージャー(192.168.10.5)から本製品のMIB情報を取得できるようになります。また、本製品からのSNMPトラップがマネージャーに送信されるようになります。


 

その他

■ 管理ホストやトラップホストを追加するには、ADD SNMP COMMUNITYコマンドを使います。次の例では、コミュニティー「viewers」に管理ホスト「192.168.10.10」、トラップホスト「192.168.10.10」を追加しています。


■ 書き込み権限のあるコミュニティーを作成するには、CREATE SNMP COMMUNITYコマンドのACCESSパラメーターに「WRITE」を指定します(ACCESSパラメーター省略時の権限は読み込みのみ(READ)です)。


■ 本製品のSNMPエージェントは、デフォルトでは管理ホストとして登録されたコンピューター以外からのSNMP要求には応答しません。この制限をなくすには、コミュニティーのOPEN(open access)パラメーターをYESにします。次に具体例を挙げます。


■ SNMPの設定を確認するには、SHOW SNMPコマンド、SHOW SNMP COMMUNITYコマンドを使います。


■ リンクアップ/リンクダウントラップは、デフォルトではオフになっています。リンクトラップを有効にするには、ENABLE INTERFACE LINKTRAPコマンドを使います。スイッチポートは「portx」(xはポート番号)の形式で指定します。


■ VLANインターフェース単位でリンクトラップを有効にするには次のようにします。ENABLE INTERFACE LINKTRAPコマンドでは、VLAN名を使った「vlan-white」のような指定はできませんのでご注意ください。


Note - VLANインターフェースは、所属ポートがすべてリンクダウンして初めて「リンクダウン」状態になります。一方、VLAN所属ポートが1ポートでもリンクアップすれば、該当VLANインターフェースは「リンクアップ」状態になります。スイッチポート、VLANインターフェースのリンクステータスは、SHOW INTERFACEコマンドで確認できます。

■ リンクトラップの設定を確認するにはSHOW INTERFACEコマンドを使います。「ifLinkUpDownTrapEnable」欄が「Enabled」ならリンクトラップが有効です。


■ 本製品のシステム名(system.sysName.0)を設定するにはSET SYSTEM NAMEコマンドを使います。


システム名にフルドメイン名を設定しておくと、DNS使用時にドメイン名の補完が補完が行われます。たとえば、システム名に「c8624.mydomain.com」を設定した場合、TELNETコマンドを「TELNET bulbul」のように実行すると、短いホスト名「bulbul」のあとに「mydomain.com」が補われ、「bulbul.mydomain.com」に対してDNS検索が行われます。

■ 本製品の設置場所(system.sysLocation.0)を設定するにはSET SYSTEM LOCATIONコマンドを使います。


■ 本製品の管理責任者(system.sysContact.0)を設定するにはSET SYSTEM CONTACTコマンドを使います。








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