[index] CentreCOM 9424T コマンドリファレンス 2.11

運用・管理/コンフィグレーション


  - 設定の保存と復元


本製品では、コマンド入力によって設定した内容をテキスト形式のスクリプトファイルとして保存することができます。さまざまな設定を異なる名前のファイルとして保存しておき、必要に応じて切り替えて使うことが可能です。

 

設定の保存と復元

コンソールなどから設定した内容はランタイムメモリー上にあるため、システムを再起動すると消えてしまいます。次回以降も同じ設定を使いたい場合は、設定内容をスクリプトファイルに保存する必要があります。

■ 新規にファイルを作成し、メモリー上の設定内容を保存するには、CREATE CONFIGコマンドを使います。ファイルの拡張子は「.cfg」とします。たとえば、現在の設定内容を「mylan.cfg」に保存するには、次のようにします。指定したファイルが存在しない場合は新規に作成され、すでに存在していた場合は上書きされます。(ファイルが存在する場合は、確認のメッセージが表示されます。Yキーを押して、Yesを選択するとファイルは上書きされます。Nキーを押して、Noを選択するとファイルの上書きは行われません。)


作成したファイルには、設定内容がスクリプト形式で保存されます。ただし、スクリプトの内容は一定の基準にしたがった書式に変換されているため、コマンドラインで入力したものとまったく同じではありません(たとえば、長い行はADDとSETのように複数行に分けて保存されます)。しかし、保存されている情報は同じです。また、ログインパスワードは、MD5でハッシュ値に変換されて保存されます。

■ 設定をファイルに保存しただけでは、再起動時に自動復元されません。SET CONFIGコマンドを使って、保存した設定スクリプトが次回起動時に読み込まれるよう設定する必要があります。起動時に読み込まれる設定スクリプトのことを、「起動スクリプト」、「起動ファイル」、「起動時設定ファイル」などと呼びます。


■ 現在の起動スクリプトを確認するには、オプションなしでSHOW CONFIGコマンドを実行します。


■ 現在のメモリー上の設定内容を確認するには、SHOW CONFIGコマンドにDYNAMICオプションを付けて実行します。設定内容がスクリプト形式で表示されます。


■ 次回、空の設定で起動させたいときは、起動スクリプトを「なし」にします。これは、設定をいちからやりなおしたいときなどに便利です。SET CONFIGコマンドにNONEを指定してください。


■ 起動スクリプトを「なし」に設定しても、「boot.cfg」という名前のファイルが存在すると、起動時に自動実行されます。

■ 起動スクリプトの設定を変更せずに、一度だけ別の設定ファイルで再起動(コールドスタート)するには、RESTARTコマンドのCONFIGパラメーターに設定ファイル名を指定します。


■ 同様に、一度だけ空の設定で再起動したいときは、RESTARTコマンドのCONFIGパラメーターにNONEを指定します。このときはboot.cfgは実行されません。


■ 現在の起動時設定ファイルに、メモリー上の設定内容を保存するには、SAVE CONFIGURATIONコマンドを使います。


Note - 本コマンドを実行すると、SHOW CONFIGコマンドを実行して、「Boot configuration file」欄に表示されるファイルに、メモリー上の設定内容が保存されます。この欄に、「None」と表示されている場合は、SET CONFIGコマンドで起動スクリプトを設定し、本コマンドで設定内容を保存します。








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