[index] CentreCOM 9600シリーズ コマンドリファレンス 2.7
カテゴリー:IP / 経路制御(BGP-4)
備考:フィーチャーライセンス AT-FL-08 が必要
ADD BGP PEER=ipadd REMOTEAS=1..65534 [CONNECTRETRY={DEFAULT|0..4294967295}] [DESCRIPTION[=string]] [EHOPS={DEFAULT|1..255}] [HOLDTIME={DEFAULT|0|3..65535}] [INFILTER={NONE|300..399}] [INPATHFILTER={NONE|1..99}] [INROUTEMAP[=routemap]] [KEEPALIVE={DEFAULT|1..21845}] [MAXPREFIX={OFF|1..4294967295}] [MAXPREFIXACTION={WARNING|TERMINATE}] [MINASORIGINATED={DEFAULT|0..3600}] [MINROUTEADVERT={DEFAULT|0..3600}] [NEXTHOPSELF={NO|YES}] [OUTFILTER={NONE|300..399}] [OUTPATHFILTER={NONE|1..99}] [OUTROUTEMAP[=routemap]] [SENDCOMMUNITY={NO|YES}] [DEFAULTORIGINATE={NO|YES}]
ipadd: IPアドレス
string: 文字列(1〜63文字)
routemap: ルートマップ名(0〜15文字。英数字とアンダースコアを使用可能。大文字小文字を区別する)
BGPピアを追加する。
ピアはIDLE状態(セッションを開始していない状態)で追加されるので、BGPセッションを開始するときはENABLE BGP PEERコマンドを使う。
パラメーター |
PEER: BGPピアのIPアドレス。
REMOTEAS: BGPピアが所属するAS番号。自AS番号と同じならI-BGP、違うならE-BGPピアとなる。自AS番号はSET IP AUTONOMOUSコマンドで設定する。
CONNECTRETRY: BGPコネクション確立の再試行間隔(秒)。デフォルトは120秒。0は再試行しない。
DESCRIPTION: BGPピアに関する覚え書き(メモ)。
EHOPS: E-BGPセッションにおけるBGPメッセージの初期TTL値。デフォルトは1。ルーターをまたいでE-BGPセッションを張るためには、EHOPSを2以上に設定する必要がある。
HOLDTIME: 該当ピアとのBGPセッションがダウンしたと認識するまでの時間(Hold Time)(秒)を設定する。実際のHold Timeはセッション開始時のネゴシエーションによって決まる。本パラメーターで設定するのはOPENメッセージで相手に提案する値。デフォルトは90秒。0はこちらからは提案しないことを意味する。
INFILTER: 該当ピアから受信した経路情報に適用するIPプレフィックスフィルターの番号。INFILTERを使用すると、プレフィックス(宛先ネットワークアドレス)によって経路の受け入れ・破棄を行うことができる。IPプレフィックスフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する(フィルター番号300〜399)。
INPATHFILTER: 該当ピアから受信した経路情報に適用するASパスリストの番号。INPATHFILTERを使用すると、AS_PATH属性の内容によって経路の受け入れ・破棄を行うことができる。ASパスリストはADD IP ASPATHLISTコマンドで作成する。
INROUTEMAP: 該当ピアから受信した経路情報に適用するルートマップ名。INROUTEMAPを使用すると、各種の基準に基づいて、経路情報をフィルタリングしたり、属性を変更したりできる。ルートマップはADD IP ROUTEMAPコマンドで作成する。
KEEPALIVE: KEEPALIVEメッセージの送信間隔。HOLDTIMEの1/3に設定する必要がある。実際の送信間隔はHOLDTIMEのネゴシエーションによって決まる。
MAXPREFIX: 該当ピアから受け入れ可能な最大プレフィックス数を設定する。OFFの場合は制限を設けない。デフォルトはOFF。
MAXPREFIXACTION: MAXPREFIXパラメーターの値を超えるプレフィックスを受信したときの動作。WARNINGはログに記録するだけ。TERMINATEはログに記録した上で該当ピアとのセッションをリセットする。デフォルトはWARNING。
MINASORIGINATED: 自AS起源の経路情報を含むUPDATEメッセージの最小連続送信間隔。デフォルトは15秒
MINROUTEADVERT: 他AS起源の経路情報を含むUPDATEメッセージの最小連続送信間隔。デフォルトは30秒
NEXTHOPSELF: 該当ピアに通知する経路のNEXT_HOPとして必ず自アドレスを使うかどうか。デフォルトはNO。
OUTFILTER: 該当ピアに経路情報を通知する前に適用するIPプレフィックスフィルターの番号。OUTFILTERを使用すると、プレフィックス(宛先ネットワークアドレス)によって経路の通知・破棄を行うことができる。IPプレフィックスフィルターはADD IP FILTERコマンドで作成する(フィルター番号300〜399)。
OUTPATHFILTER: 該当ピアに経路情報を通知する前に適用するASパスリストの番号。OUTPATHFILTERを使用すると、AS_PATH属性の内容によって経路の通知・破棄を行うことができる。ASパスリストはADD IP ASPATHLISTコマンドで作成する。
OUTROUTEMAP: 該当ピアに経路情報を通知する前に適用するルートマップ名。OUTROUTEMAPを使用すると、各種の基準に基づいて、経路情報をフィルタリングしたり、属性を変更したりできる。ルートマップはADD IP ROUTEMAPコマンドで作成する。
SENDCOMMUNITY: UPDATEメッセージにCOMMUNITIES属性を含めるかどうか。同属性の具体的内容はルートマップで設定する。デフォルトはNO。
DEFAULTORIGINATE: 該当ピアにデフォルト経路(0.0.0.0/0)を通知するかどうか。デフォルトはNO。デフォルト経路を通知するには、ENABLE BGP DEFAULTORIGINATEコマンドの設定が必要。
例 |
■ AS20のBGPルーター10.10.10.2をE-BGPピアとして登録する(自AS番号を10と仮定)。実際のBGPセッションはENABLE BGP PEERコマンドを実行するまで開始されない。
ADD BGP PEER=10.10.10.2 REMOTEAS=20
備考・注意事項 |
経路情報受信時のフィルタリングはINPATHFILTER、INFILTER、INROUTEMAPの順に行われる。また、経路情報送信時のフィルタリングはOUTPATHFILTER、OUTFILTER、OUTROUTEMAPの順に行われる。
BGP識別子(ルーターID)には、デフォルトではインターフェースに設定されたIPアドレスの中でもっとも大きなものが使われる。ただし、SET IP LOCALコマンドでデフォルトローカルIPインターフェース(LOCAL)のアドレスを指定している場合は、そのアドレスがルーターIDとして使われる。
関連コマンド |
ADD IP ASPATHLIST
ADD IP FILTER
ADD IP ROUTEMAP
DELETE BGP PEER
DISABLE BGP PEER
ENABLE BGP DEFAULTORIGINATE
ENABLE BGP PEER
RESET BGP PEER
SET BGP PEER
SET IP LOCAL
SHOW BGP PEER
参考 |
RFC1771, A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4)
RFC1772, Application of the Border Gateway Protocol in the Internet
RFC1930, Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)
RFC1997, BGP Communities Attribute
RFC3065, Autonomous System Confederations for BGP
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