[index] CentreCOM 9924Ts コマンドリファレンス 3.1

運用・管理/認証サーバー


  - ユーザー認証処理の順序
  - RADIUSサーバー


本製品は、ユーザー認証機構として、本体内蔵のユーザー認証データベースに加え、外部のRADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)サーバーをサポートしています。

 

ユーザー認証処理の順序

ログイン名とパスワードを受け取った本製品は、最初にユーザー認証データベースを検索します。マッチするエントリーがあった場合はその時点で認証成功となります。マッチするエントリーがなかった場合はRADIUSサーバーに認証を要求します。RADIUSサーバーが登録されていない、RADIUSサーバーから応答がない、あるいはRADIUSサーバーからAccess-Rejectが返ってきた場合は認証失敗、RADIUSサーバーからAccess-Acceptが返ってきた場合は認証成功となります。

Note - RADIUSサーバーが複数登録されている場合は、登録された順序でサーバーに要求を送信します(最初のサーバーが無応答なら、次のサーバーに要求を送信)。なお、次のサーバーに移るのは、前のサーバーが無応答だったときだけである点に注意してください。いずれかのサーバーからAccess-Rejectが返ってきた場合は、その時点でRADIUS認証失敗となり、次のサーバーには要求を送信しません。

 

RADIUSサーバー

RADIUSサーバーは、通常のユーザー認証だけでなく、ポート認証でも使用されます。ポート認証については、「スイッチング」/「ポート認証」をご覧ください。

■ RADIUSサーバーを登録するには、ADD RADIUS SERVERコマンドを使用します。RADIUSサーバーのIPアドレスと共有パスワードを指定してください。


Note - RADIUSサーバーの登録は3台までにしてください(4台以上登録した場合の動作はサポート対象外となります)。

■ デフォルトでは、認証パケットのやり取りにはUDPポート1645番を、アカウンティングパケットには同1646番を使います。これらのポート番号を変更するには、PORTパラメーター(認証)とACCPORTパラメーター(アカウンティング)を指定してください。RFC2865では認証用ポートを1812番、RFC2866ではアカウンティング用ポートを1813番としています。RADIUSサーバーの設定を確認し、適切なポート番号を指定してください。


■ RADIUSサーバーとの通信に関するパラメーター(応答待ち時間、再送回数など)はSET RADIUSコマンドで変更できます。次の例では、応答待ち時間を10秒、再送回数を5回に設定しています。デフォルトはそれぞれ6秒と3回です。


■ RADIUSサーバーの登録を解除するには、DELETE RADIUS SERVERコマンドを使用します。


■ 登録されているRADIUSサーバーの一覧、RADIUSサーバーとの通信に関するパラメーターを表示するには、SHOW RADIUSコマンドを使用します。


■ RADIUSサーバーで管理するユーザーの権限(ユーザーレベル)は、各ユーザーのService-Type属性で指定できます。

表 1
Service-Type属性値
ユーザーレベル
Administrative(6) Security Officerレベル
NAS Prompt(7) Managerレベル
その他(指定なしを含む) Userレベル


■ RADIUSサーバーのクライアント情報ファイルとユーザー情報ファイルの例を示します。詳細はRADIUSサーバーのマニュアルをご覧ください。

[clients.conf]

[users]







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