[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.3.1

enable password

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / コマンドラインインターフェース(CLI)


(config)# enable password [8] WORD

(config)# no enable password


非特権EXECモードから特権EXECモードに入るための特権パスワードを設定する。
no形式で実行した場合は特権パスワードを削除する。
初期設定では特権パスワードは設定されていない。

特権パスワードが適用されるのは権限レベル1のユーザー(一般ユーザー)。権限レベル15のユーザー(管理者ユーザー)には特権パスワードは適用されない(つねにパスワードなしで特権EXECモードに移行できる)。

本コマンドで特権パスワードを設定しているときは、権限レベル1のユーザーに対し、enableコマンド実行時にパスワードの入力を求めるプロンプトが表示される。この場合、特権パスワードを正しく入力しないと特権EXECモードに移行できない。

なお、初期状態のように特権パスワードを設定していないときは、権限レベルが1のユーザーはenableコマンドを実行しても特権EXECモードに移行できないが、特権パスワードを設定しているときは権限レベルが1のユーザーであっても特権パスワードを正しく入力すれば、特権EXECモードに移行できる。


パラメーター

8 後続のWORDがすでに暗号化されたパスワードであることを示す。これは通常コンフィグファイル中で使用されるもので、コマンドラインから使うものではない
WORD パスワード。最大16文字。使用可能な文字は半角の英数字と記号(スペース、?を除く)。大文字小文字を区別する


使用例

■ 権限レベル1のユーザーがenableコマンドを実行したときに特権パスワードの入力を求め、正しいパスワードを入力した場合は特権EXECモードへの移行を許可するよう設定する。

awplus(config)# enable password x8pgHUdn


■ 特権パスワードの設定を削除する。これにより、権限レベル1のユーザーは特権EXECモードに移行できなくなる。

awplus(config)# no enable password


注意・補足事項

■ パスワード暗号化サービス(service password-encryptionコマンド)が有効になっている場合、本コマンドで設定したパスワードは暗号化された形式でコンフィグに保存される。このとき、後続の文字列が暗号化されたパスワードであることを示すキーワード「8」が自動的に付加される。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- enable password(グローバルコンフィグモード)


関連コマンド

enable(非特権EXECモード)
service password-encryption(グローバルコンフィグモード)
username(グローバルコンフィグモード)



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