[index] AT-DC2552XS コマンドリファレンス 2.5.3.1

wrr-queue weight

モード: インターフェースモード
カテゴリー: トラフィック制御 / Quality of Service


(config-if)# wrr-queue weight <1-15> queues QUEUELIST


対象スイッチポートの指定した送信キューでWRR(重み付きラウンドロビン)スケジューリングを使用するよう設定する。

WRRを使用するよう設定されたキューの間では、各キューの重み付け(weight)に基づきラウンドロビンでパケットが送信される。ただし、WRRキューからの送信は、絶対優先キューがすべて空になっているときだけ行われる。


パラメーター

<1-15> WRRスケジューリングにおける送信キューの重み付け値。WRRを使う送信キュー間における該当キューからの送信比率(パケット数ではなくデータ量)を指定する。たとえば、WRRを利用する2つのキューがそれぞれweight 1、weight 4の重み付け値を持つ場合、前者から1単位のデータを送信する間に後者からは4単位のデータが送信される
QUEUELIST := {<0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7> & <0-7>}
送信キュー番号のリスト。スペース区切りで複数指定が可能


使用例

■ ポート1.0.13に対し、すべての送信キューでWRRスケジューリングを用いるよう設定する。ここでは、送信キュー7〜0(厳密にはUQ7+MQ3, UQ6, UQ5+MQ2, UQ4, UQ3+MQ1, UQ2, UQ1+MQ0, UQ0)からの送信比率を、10:10:5:5:2:2:1:1に設定している。

awplus(config)# interface port1.0.13
awplus(config-if)# wrr-queue weight 10 queues 7 6
awplus(config-if)# wrr-queue weight 5 queues 5 4
awplus(config-if)# wrr-queue weight 2 queues 3 2
awplus(config-if)# wrr-queue weight 1 queues 1 0


■ スケジューリング方式をWRRから絶対優先スケジューリングに変更するには、priority-queueコマンドを使う。たとえば、ポート1.0.14の送信キュー7(厳密にはUQ7+MQ3。以下同じ)を絶対優先スケジューリングに設定するには、次のようにする。これにより、送信キュー7に割り当てられたパケットは、他のキューに割り当てられたどのパケットよりも優先的に送信されるようになる。他のキューに格納されたパケットは、送信キュー7が空にならないかぎり送信されない。

awplus(config)# interface port1.0.14
awplus(config-if)# priority-queue 7


注意・補足事項

■ 本コマンドは、QoS機能が無効だと実行できない(初期設定は有効。有効・無効はmls qos enableコマンドで制御)。

■ 本コマンドで指定する送信キュー番号は、ユニキャストパケット用の送信キュー(UQ0〜UQ7)の番号。フラッディングパケット用の送信キュー(MQ0〜MQ3)を明示的に指定することはできないが、UQ1、UQ3、UQ5、UQ7の指定は、実際にはUQ1+MQ0、UQ3+MQ1、UQ5+MQ2、UQ7+MQ3に対する指定となる。詳細は「トラフィック制御」/「Quality of Service」を参照。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- wrr-queue weight(インターフェースモード)


関連コマンド

mls qos enable(グローバルコンフィグモード)
priority-queue(インターフェースモード)
show mls qos interface(特権EXECモード)



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