[index] CentreCOM GS950シリーズ リファレンスマニュアル

Bridge(詳細設定)/QoS


  - CoS
  - Port Priority
  - DSCP
   - DiffServ(Differentiated Service)
   - DSCP
  - Scheduling Algorithm
  - IPv6 Traffic Class Priority Settings(サポート対象外)


QoS(Quality of Service)機能の設定を行います。

QoSは、アプリケーションデータを分類・グループ化し、IPヘッダー内の「DSCP(DiffServ Code Point)」やIEEE 802.1Qタグ内の「CoS(Class of Service)」を参照してグループごとの優先度に従い、データを転送します。

Note - QoSの設定をする前に、各ポートでJumboフレームを無効にする必要があります。Jumboフレームの設定については、「Physical Interface(ポート設定)」/「Physical Interface(ポート設定)」を参照してください。
Note - 「CoS Status」と「DSCP Mapping」どちらも有効にした場合は、DSCP値による送信キューの割り当てが優先されます。
 

CoS

CoS(Class of Service)値に対する送信キューの割り当ての設定を行います。
Note - CoSを無効にすると、すべての項目がデフォルト値に戻ります。
Note - タグなしフレームを受信した場合に、どの送信キューに割り当てるかを決めるには、ユーザープライオリティー値を設定する必要があります。ユーザープライオリティー値の設定は、「Bridge(詳細設定)」/「QoS」の「Port Priority」を参照してください。

表 1
CoS Status CoS(Class of Service)のEnabled/Disabled(有効/無効)を設定します。デフォルトは「Disabled」です。
Traffic Class CoS値(0〜7)です。
タグなしフレームの場合は、「Bridge(詳細設定)」/「QoS」の「Port Priority」でポートごとに設定したユーザープライオリティー値がCoS値と見なされます
Queue CoS値がセットされたパケットを受信した際に割り当てる送信キュー(Low/Medium/High/Highest)を選択します。
デフォルトは「Low」です。
Apply 設定を適用します。

 

Port Priority

各ポートのユーザープライオリティー値を設定します。

タグなしフレームを受信した場合に、ポートごとに、どのCoS値がセットされたフレームとして対応するかを設定します。
受信したタグなしフレームは、各ポートに割り当てられたユーザープライオリティー値をCoS値として、それぞれのCoS値に対応する送信キューに入ります。
また、該当フレームの転送先がタグ付きポートだった場合は、ユーザープライオリティー値をVLANタグ内のCoSフィールドにセットして送信します。

デフォルトでは、すべてのポートに、ユーザープライオリティー0が割り当てられています。
Note - ユーザープライオリティー値(CoS値)に対する送信キューの割り当ての設定は、「Bridge(詳細設定)」/「QoS」の「CoS」を参照してください。

表 2
Port ポート番号を示します。「All」の行では、すべてのポートに対して一括で設定を行うことができます。
「Ignore」を選択しているときには、Allの行の設定が適用されません。
User Priority スイッチポートのユーザープライオリティー値(0〜7)を指定します。デフォルトは「0」です。
Action 「Apply」をクリックすると、設定を適用します。

 

DSCP

DSCP(DiffServ Code Point)を設定します。
 

DiffServ(Differentiated Service)

DiffServ(Differentiated Service)は、ネットワーク境界(エッジ)で流入トラフィックをクラス分け・マーキングし、ネットワーク内部ではマーカーだけを見てQoSを適用できるようにする技術です。

DiffServでは、マーキング用にIPヘッダーのTOSオクテットを再定義しています。従来、TOSオクテットは3ビットの優先度フィールドと、3または4ビットのTOSフラグフィールド、および予約済みフィールドで構成されていましたが、DiffServでは先頭6ビットをDSCP(DiffServ Code Point)として定義しなおしています。DSCPフィールドは0〜63の値をとるマーカーフィールドであり、各値の意味は個々のネットワーク主体(DiffServドメイン)が独自に定義します。たとえば、DSCP=20は低遅延・狭帯域、DSCP=21は中遅延・広帯域などといった定義が可能です。
 

DSCP

DSCPとは、IPヘッダーのDiffServフィールド(TOSフィールドとも呼ばれる)内にある6ビットのフィールドです。0〜63の値をとります。パケットを受信する機器に対して、該当パケットのトラフィッククラスを示すために使われます。DSCP値の意味は各機器が独自に管理し、それに基づいてパケットを処理します。

パケットのDSCP値にしたがってQoSを制御するネットワーク上の領域をDiffServドメインと呼びます。DiffServドメインの入り口にあたる機器では、IPアドレスやプロトコル、ポート番号など、DSCP以外の条件をもとにパケットを分類し、DiffServドメイン内で規定されたDSCP値を付加します。これにより、DiffServドメイン内ではDSCP値による統一的なQoSの実施が可能になります。

表 3
DSCP Mapping DSCPマッピング機能のEnabled/Disabled(有効/無効)を設定します。デフォルトは「Disabled」です。
DSCP In DSCP値(0〜63)です。
Queue DSCP値がセットされたパケットを受信した際に割り当てる送信キュー(Low/Medium/High/Highest)を選択します。
デフォルトは「Low」です。
Apply 設定を適用します。
Reset to Default 工場出荷時の状態にリセットします。

 

Scheduling Algorithm

送信キューのスケジューリング方式を設定します。
本製品では、重み付けラウンドロビン(Weighted round robin priority)と、絶対優先(Strict priority)のどちらで行うかを選択できます。
デフォルトでは、絶対優先(Strict priority)が設定されています。

表 4
Scheduling Algorithm スケジューリング方式を選択します。
Strict Priority 絶対優先方式。
キューの優先度の高いものから優先的に送信します。
優先度の高いキューにパケットが残っている場合には、それより優先度の低いキューからのパケットは全く送信することができなくなります。
Weighted Round Robin 重み付きラウンドロビン方式。
それぞれのキューに指定されている最大送信パケット数に従って、各キューから順々に送信します。
優先度の低いキューからも一定数のパケットを送信できます。
最大送信パケット数は、Low=1、Medium=2、High=4、Highest=8です。
Apply 設定を適用します。

 

IPv6 Traffic Class Priority Settings(サポート対象外)

Note - 下記の画面はサポート対象外です。


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