[index] CentreCOM IA810M コマンドリファレンス 2.3.2
- クラシファイアの構成 - 基本設定 - クラシファイアの使用
ヘッダー情報に基づいてパケットを分類するクラシファイア(汎用パケットフィルター)について説明します。クラシファイアは単体で使用するのではなく、ポリシーベースQoS機能やハードウェアパケットフィルター機能と組み合わせて使用します。
クラシファイアの仕様は、次のとおりです。
クラシファイアの構成 |
MACDADDR | 宛先MACアドレスフィールド |
MACSADDR | 送信元MACアドレスフィールド |
ETHFORMAT | (Ethernet)フレームフォーマット |
PROTOCOL | (Ethernet)プロトコル |
PRIORITY | (Ethernet)802.1pプライオリティー値 |
VLAN | 入力VLAN(VLAN名またはVIDで指定) |
IPSADDR | (IPヘッダー)始点アドレス/マスク長 |
IPDADDR | (IPヘッダー)終点アドレス/マスク長 |
IPDSCP | (IPヘッダー)DSCP(DiffServ Code Point)(IPTOSとの併用不可) |
IPTOS | (IPヘッダー)TOS優先度(precedence)(IPDSCPとの併用不可) |
IPPROTOCOL | (IPヘッダー)プロトコルタイプ(レイヤー4プロトコルタイプ) |
TCPSPORT | (TCPヘッダー)始点ポート |
TCPDPORT | (TCPヘッダー)終点ポート |
UDPSPORT | (UDPヘッダー)始点ポート |
UDPDPORT | (UDPヘッダー)終点ポート |
TCPFLAGS | (TCPヘッダー)制御フラグ(URG,ACK,PSH,RST,SYN,FINのいずれかをサポート)(SYN+ACKなどの組み合わせは未サポート)。 |
基本設定 |
CREATE CLASSIFIER=10 IPDADDR=192.168.10.0/24 ↓
Note - MACDADDRパラメーターに01:80:C2:00:00:00〜01:80:C2:00:00:FFを指定することはできません。
Note - クラシファイアをパラメーター無しで作成することで、全パケット(BPDUパケット、EAPパケットは除く)を対象にすることができます。ハードウェアパケットフィルターでACTION=denyを指定した場合、ARPパケットも破棄されますが、ARPパケットを許可する条件を作成することで回避できます。
SET CLASSIFIER=10 IPDADDR=192.168.10.0/16 ↓
Note - MACDADDRパラメーターに01:80:C2:00:00:00〜01:80:C2:00:00:FFを指定することはできません。
DESTROY CLASSIFIER=1 ↓
DESTROY CLASSIFIER=10-15 ↓
DESTROY CLASSIFIER=23,25-27 ↓
DESTROY CLASSIFIER=ALL ↓
SHOW CLASSIFIER ↓
SHOW CLASSIFIER=1 ↓
SHOW CLASSIFIER=ALL ↓
クラシファイアの使用 |
ADD QOS FLOWGROUP=10 CLASSIFIERLIST=1-5 ↓
CREATE ACL=1 ACTION=DENY CLASSIFIERLIST=10-12 PORTLIST=1-4 ↓
Note - ハードウェアパケットフィルターでのACLのエントリーにクラシファイアを割り当てた後、または、ポリシーベースQoSでQoSポリシーをスイッチポートに割り当てた後では、クラシファイアの設定を変更することはできません。クラシファイアの設定を変更するには、それぞれの設定を解除してから変更してください。
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