AT-TQ5403・AT-TQm5403・AT-TQ5403e・AT-TQ1402・AT-TQm1402: リファレンスマニュアル
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6.5.1 バーチャルアクセスポイント

バーチャルアクセスポイント(VAP)は、本製品上に仮想的なアクセスポイントを作り出す機能です。VAPとVLANを組み合わせることにより、1台の本製品をあたかも複数の無線APが存在するかのように動作させることができます。VAPは、無線1、無線2ごとに8個まで作成することができます。

Note
VAPの数は、無線1、無線2ごとに5個以内にすることをおすすめいたします。

Note
VAPの有効、無効について:
VAP0はデフォルトで有効です。ステータス欄は「有効」のみ表示され無効は選択できません。
VAP1〜7を使用する場合は、ステータス欄で「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

設定/ VAP/セキュリティー

項目名説明
無線1、無線2タブ設定を行う無線(周波数帯)を選択します。
「無線1」は、2.4GHz帯の無線電波の設定を行います。
「無線2」は、5GHz帯 W52/W53/W56の無線電波の設定を行います。
VAP 0〜7 タブVAPの番号 0〜7 が表示されています。設定を行うVAPを選択します。
ステータス 該当のVAPを有効にするか否かの設定を行います。VAP0のデフォルトは「有効」、VAP1〜7のデフォルトは「無効」です。VAP0は常に有効で無効にできません。

Note
VAP0のモードで、「WDS親機」または「WDS子機」を設定した場合、VAP1〜7のステータスを「有効」にすることはできません。

モード

VAP0は、アクセスポイント、WDSの親機・子機の選択を行えます。VAP1〜7はアクセスポイントのみで変更できません。デフォルトは無線1が「アクセスポイント」、無線2が「シングルチャンネル方式」です。

WDS(Wireless Distribution System)を使用する場合は、「WDS親機」または「WDS子機」を選択し、WDS親機とWDS子機の無線、VAP、SSID、VAPのVLAN ID、セキュリティー、チャンネルを同じ設定にしてください。

シングルチャンネル方式は本設定欄では選択できません。シングルチャンネル方式(AWC-SCL)を使用する場合は「AWC-SCL設定」のステータスを「有効」に設定してください。なお、AWC-SCLの設定を行う場合はいくつかの制限がありますので、「AWC-SCL(AT-TQ1402対象)」をよくお読みの上、設定を行ってください。

Note
WDSでは1つのVLAN IDのみ透過できます。

Note
WDSはAT-TQ1000番台同士で接続可能です。AT-TQ5000番台とAT-TQ1000番台の接続はできません。
WDS親機1台に対してWDS子機は1台までです。多段接続はできません。

Note
・ WDSとダイナミックVLANの併用は未サポートです。
・ WDSを有効にしている無線AP上では無線クライアント接続用VAPにおいて、ダイナミックVLANを有効にしていても、ダイナミックVLANを使用することはできません。

SSID

該当のVAPが使用するSSID(ネットワーク名)を入力します。1〜32文字の半角英数記号で入力します。

各インターフェース、VAPのデフォルトSSID
インターフェースVAP番号SSID
無線10allied-XXXXXXXX
1〜7Virtual Access Point 1〜7
無線20allied-XXXXXXXX
1〜7Virtual Access Point 1〜7

※ 「XXXXXXXX」部分は自動で生成され、無線1と無線2で共通のSSIDとなります。

VLAN ID該当のVAPが使用するVLAN IDを1〜4094の数字で入力します。
VLAN ID 1を設定した場合の動作については、「設定」/「有線LAN」/「VLAN設定」も合わせてご覧ください。
SSID隠蔽該当のVAPでSSID(ネットワーク名)をブロードキャストするかを選択します。
「無効」にすると、ビーコン信号にSSIDを含みます。任意の無線クライアントの接続設定において、接続の候補として本製品のSSIDが自動的に表示されます。また、無線クライアントのANY接続を許可します。
「有効」にすると、ビーコン信号にSSIDを含みません。無線クライアントの接続設定で、本製品のSSIDは表示されません。無線クライアントを本製品に接続するためには、無線クライアントに本製品と同じSSIDを手入力しなければなりません。
デフォルトは「無効」です。

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