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AT-TQ2403 リファレンスマニュアル 3.4
設定例/4 クラスター機能を使ってアクセスポイントを増設する
- コンピュータールームの本製品のクラスターを有効にする
- 増設する本製品のクラスターを有効にする
- 増設する本製品のイーサネット設定をする
- クラスターの登録を確認する
- 増設する本製品のSSID「Student」を有効にする
- 増設した本製品を無線クライアントで確認する
コンピュータールームに設置した無線LANネットワーク、これを一般教室にも拡張します。同じ設定をすべての本製品に実施すれば良いのですが、当然手間がかかります。また、セキュリティー設定やMACアドレスフィルタリングの設定を間違えてしまったり、一部の設定を忘れたりすると、正常に接続できないばかりか、セキュリティーホールとなってしまいます。本製品に搭載されている「クラスター」機能を使うと、設定やセキュリティー管理の手間を省き、設定忘れなどを防ぐことができます。
コンピュータールームの本製品の設定を、3B教室に増設した本製品に引き継ぐ例を示します。ここでは、下記の構成を仮定します。おおよその作業の流れは、次のとおりです。
まず、コンピュータールームの本製品のクラスター機能を有効にします。
続いて、増設する本製品のクラスター機能を有効にします。これで必要な設定のかなりの部分がコンピュータールームの本製品と同一になります(同期します)。後は、同一にならない部分を設定します。
Note
- クラスターを設定しておくと、設定の変更が自動的に全アクセスポイントに適用されます。設定間違いや、設定忘れの防止に有効です。また、管理の手間も省けます。

コンピュータールームの本製品のクラスターを有効にする |
- 先生用ネットワークのコンピューターから本製品の設定画面にアクセスします。
- 「クラスター」/「アクセスポイント」画面を開き、「クラスターの開始」をクリックします。

- 「ロケーション」に設置場所の情報として、分かりやすい名前を入力します。例では「computer room」とします。
- 「クラスター名」にクラスターの名前を設定します。例では「Allied-E-School」とします。クラスター名の同じ本製品が同一グループとなり、設定が同期します。
- 「適用」ボタンをクリックし、設定を保存します。

- 「クラスター」/「チャンネル自動管理」画面を開き、「開始」ボタンをクリックします。

- 「チャンネルの状態を確認する間隔」を「12時間」に設定し「適用」をクリックします。

Note
- 一般教室に設置する本製品の設定を行います。
必要な設定項目は、「クラスターの有効化」と「イーサネット設定」です。
まずは設定用コンピューターを用意して本製品に接続し、クラスターの設定を行います。
- 本製品と設定用コンピューターをUTPケーブルで接続します。

- Internet Explorerを使用して「192.168.1.230」にアクセスします。
Note
- 1台の設定用コンピューターを使用して、複数台の本製品を連続して設定する場合、本製品の初期のIPアドレスがすべて同じであるため、設定用コンピューターに新たな本製品を接続した直後に、Web設定画面へのアクセスができなくなることがあります。その場合は、設定用コンピューターでコマンドプロンプトを開き「arp -d」を入力してARPキャッシュをクリアしてください。
- ユーザー名「manager」、初期パスワード「friend」でログインします。
- 「基本設定」画面が開きます。
- 「クラスター」/「アクセスポイント」画面を開きます。
- 「クラスターの開始」をクリックします。

- 「ロケーション」に設置場所の情報を記述します。例では「3B」とします。
- 「クラスター名」にクラスターの名前を設定します。この名前をコンピュータールームの本製品と同じにします。例では「Allied-E-School」とします。
- 「適用」ボタンをクリックし、設定を保存します。

- 「クラスター」/「チャンネル自動管理」画面を開き、「開始」ボタンをクリックします。

- 「チャンネルの状態を確認する間隔」を「12時間」に設定し「適用」をクリックします。

クラスター設定に引き続き、イーサネット設定を行います。イーサネット設定は同期しないので、設置する本製品それぞれに設定する必要があります。
- 「詳細設定」/「イーサネット設定」画面を開きます。
- 「バーチャル・ワイヤレス・ネットワーク」を有効にします。

- 「OK」をクリックします。

- 「VLAN ID」「管理VLAN ID」に先生用のVLANのIDを設定します。ここではコンピュータールームと同じ「10」とします。
- 「IPアドレスの取得」を「スタティックIP」にします。
「スタティックIPアドレス」を他の機器と同じにならないように設定します。
「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」を正しく入力します。
ここでは、それぞれ「192.168.1.80」「255.255.255.0」「192.168.1.10」を設定しています。
「適用」ボタンをクリックし、設定を保存します。

- 「OK」ボタンをクリックしてください。設定画面との接続が切断されます。30秒そのまま待った後、本製品の電源を切ります。

- VLAN対応スイッチのタグ付きポートに接続し、教室3Bに設置します。
- 先生用ネットワークに接続されている有線のコンピューター、またはSSID「Teacher」の無線クライアントを使って、本製品の設定画面に接続します。
Note
- 設定画面へのアクセスに使用する管理者パスワードは、コンピュータールームの本製品に設定した管理者パスワードになります。
- 「クラスター」/「アクセスポイント」画面を開き、ステータス表に2台のアクセスポイントが登録されていることを確認します。

- 「詳細設定」/「MACフィルタリング」画面を開き、コンピュータールームで設定したMACアドレスが登録されていることを確認します。

増設する本製品のSSID「Student」を有効にする |
- 「詳細設定」/「VWN」画面を開きます。
- VWN 1の項のSSIDは「Student」、セキュリティーは「WPAパーソナル」となっています。
VWN 1の「有効」にチェックを入れ、「VLAN ID」に「20」を入力します。
「適用」ボタンをクリックします。
Note
- クラスターを有効にしても、VWNの有効/無効とVLAN IDは同期しません。

コンピュータールームと同様に3B教室でも、無線クライアントが「Student」や「Teacher」に接続できることを確認します。
Note
- 設定手順は、「1 本製品を使ってみましょう」を参照してください(「無線クライアントの設定を行う」)。
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