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AT-TQ3600/2450 リファレンスマニュアル 2.0
設定例/4 クラスター機能を使ってアクセスポイントを増設する
- コンピュータールームの本製品のクラスターを有効にする
- 増設する本製品のクラスターを有効にする
- 増設する本製品のイーサネット設定をする
- クラスターの登録を確認する
- 増設する本製品のSSID「Student」を有効にする
- 増設した本製品を無線クライアントで確認する
コンピュータールームに設置した無線LANネットワーク、これを一般教室にも拡張します。同じ設定をすべての本製品に実施すれば良いのですが、当然手間がかかります。また、セキュリティー設定やMACアドレスフィルタリングの設定を間違えてしまったり、一部の設定を忘れたりすると、正常に接続できないばかりか、セキュリティーホールとなってしまいます。本製品に搭載されている「クラスター」機能を使うと、設定やセキュリティー管理の手間を省き、設定忘れなどを防ぐことができます。
コンピュータールームの本製品の設定を、3B教室に増設した本製品に引き継ぐ例を示します。ここでは、下記の構成を仮定します。おおよその作業の流れは、次のとおりです。
まず、コンピュータールームの本製品のクラスター機能を有効にします。
続いて、増設する本製品のクラスター機能を有効にします。これで必要な設定のかなりの部分がコンピュータールームの本製品と同一になります(同期します)。後は、同一にならない部分を設定します。
Note
- クラスターを設定しておくと、設定の変更が自動的に全アクセスポイントに適用されます。設定間違いや、設定忘れの防止に有効です。また、管理の手間も省けます。

コンピュータールームの本製品のクラスターを有効にする |
- 先生用ネットワークのコンピューターから本製品の設定画面にアクセスします。
- 「クラスター」/「アクセスポイント」画面を開きます。
- 「ロケーション」に設置場所の情報として、分かりやすい名前を入力します。例では「computer room」とします。
Note
- 「ロケーション」は、「基本設定」画面の「設置場所」とは別のものです。
- 「クラスター名」にクラスターの名前を設定します。例では「Allied-E-School」とします。クラスター名の同じ本製品が同一グループとなり、設定が同期します。
- 「適用」ボタンをクリックします。

- 「クラスターの開始」をクリックします。

- クラスターが開始されました。

- 「クラスター」/「チャンネル自動管理」画面を開きます。
- 「開始」ボタンをクリックします。
Note
- 「チャンネル」はこの機能によって管理されるようになるため、「チャンネル」が「Auto」に設定されていた場合は、この機能によって選択されたチャンネル番号に変わります。

- 「チャンネルの状態を確認する間隔」を「12時間」に設定し「適用」をクリックします。

一般教室に設置する本製品の設定を行います。必要な設定項目は、「クラスターの有効化」と「イーサネット設定」です。まずは設定用コンピューターを用意して本製品に接続し、クラスターの設定を行います。
- 本製品と設定用コンピューターをUTPケーブルで接続します。

- Internet Explorerを使用して「192.168.1.230」にアクセスします。
- User Name「manager」、Password「friend」でログインします。
- 「基本設定」画面が開きます。
- 「クラスター」/「アクセスポイント」画面を開きます。
- 「ロケーション」に設置場所の情報を入力します。例では「3B」とします。
- 「クラスター名」にクラスターの名前を設定します。コンピュータールームと同じ「Allied-E-School」を入力します。
- 「適用」ボタンをクリックします。

- 「クラスターの開始」をクリックします。

- クラスターが開始されました。

- 「クラスター」/「チャンネル自動管理」画面を開きます。
- 「開始」ボタンをクリックします。

- 「チャンネルの状態を確認する間隔」を「12時間」に設定し「適用」をクリックします。

クラスター設定に引き続き、イーサネット設定を行います。イーサネット設定は同期しないので、設置する本製品それぞれに設定する必要があります。
- 「詳細設定」/「イーサネット設定」画面を開きます。
- 「IPアドレスの取得」を「スタティックIP」にします。「スタティックIPアドレス」を他の機器と同じにならないように設定します。「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」を正しく入力します。
- 「管理VLAN ID」に「10」を入力し、「タグなしVLAN」を「無効」にします。これにより、先生用ネットワークから設定画面にアクセスできるようになります。
- 「適用」ボタンをクリックし、設定を保存します。

- 「OK」ボタンをクリックしてください。設定画面との接続が切断されます。30秒そのまま待った後、本製品の電源を切ります。

- 職員室のVLAN対応スイッチのタグつきポートに接続して、実際の設置場所に設置し、本製品の電源をオンにします。
Note
- この時点で、増設した本製品の設定が、コンピュータールームの本製品の設定に同期します。
Note
- IPアドレスを変更すると、ナビゲーションと言語が「dropdown menu」と「English」に戻ります。変更後のIPアドレスでナビゲーションと言語を再設定してください。詳しくは、「設定画面へのアクセス」/「ナビゲーションと言語」を参照してください。
- 先生用ネットワークに接続されている有線のコンピューター、またはSSID「Teacher」の無線クライアントを使って、本製品の設定画面に接続します。設定画面へのアクセスに使用する管理者ユーザー名とパスワードは、コンピュータールームの本製品に設定したものとなります。
- 「クラスター」/「アクセスポイント」画面を開きます。
- ステータス表に2台のアクセスポイントが登録されていることを確認します。

- 「詳細設定」/「MACフィルタリング」画面を開くと、コンピュータールームで設定したMACアドレスのリストが登録されています。

増設する本製品のSSID「Student」を有効にする |
- 「詳細設定」/「VAP」画面を開きます。
- 「無線」で「1」(2.4GHz帯)を選択します。
- 「VAP1」の「有効」にチェックを入れます。
Note
- クラスターを有効にしても、VAPの有効/無効は同期しません。

- 「適用」ボタンをクリックします。

- 「OK」ボタンをクリックしてください。

- 「無線」で「2」(5GHz帯)を選択します。
- 「VAP1」の「有効」にチェックを入れます。

- 「適用」ボタンをクリックします。

- 「OK」ボタンをクリックしてください。

「2 VAPとVLANを使ってネットワークを分ける」で設定した先生用または生徒用の無線クライアント(コンピューター)を3B教室にもってくれば、そのまま3B教室に増設した本製品に接続することができます。
- 3B教室で本製品を検索してみましょう。3B教室で無線クライアント(コンピューター)を起動します。
- 下記は、Windows 7の例です。2つのSSID「Teacher」「Student」が表示されており「Teacher」に接続しています。

下記は、コレガCG-WL USB300AGNの例です。同一のSSID「Student」が4つ表示されています。「Teacher」も同様です。これは弱いながらもコンピュータールームの本製品の電波が、3B教室にも届いているためです。
Note
- ご使用のコンピューターや無線LANアダプターによっては、これらが区別されず「Student」「Teacher」がひとつずつ表示されるものもあります。

- 「クラスター」/「セッション」画面のMACアドレスで無線クライアントが、クラスターのどのアクセスポイントに接続しているか確認することができます。

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