[index] AT-UWC リファレンスマニュアル 2.0

機能の概要 > アクセスポイント管理


  - アクセスポイントの設定
  - ディスカバリー
    - アクセスポイントにおける設定
    - 無線コントローラーにおける設定
    - L3/IPディスカバリーのリストのインポート
  - Wireless Network設定
   - 無線セキュリティー
   - MAC認証(MACフィルタリング)
    - Known Client Database
    - Known Client Databaseのインポート
    - MAC Authentication Mode
  - APプロファイル
  - APプロファイルのアクセスポイントへの割り当て
   - 未認証のアクセスポイント
   - APプロファイルの割り当て
    - Valid AP Databaseのインポート
  - アクセスポイントのリセット
  - アクセスポイントのファームウェア更新
  - 統計


無線コントローラー(AT-UWC)は、アクセスポイント(AT-TQ3600、AT-TQ2450)をシン・アクセスポイント(Thin AP)として自分の管理下に置きます。
 

アクセスポイントの設定

アクセスポイントは、次の2つのモードを持っています。無線コントローラーでアクセスポイントを管理するためには、「Managed APモード」を「有効」に設定する必要があります。デフォルトは「有効」です。
 

ディスカバリー

アクセスポイントを無線コントローラーの管理下に入れるためには、無線コントローラーにアクセスポイントを発見(ディスカバリー)させる必要があります。無線コントローラーにアクセスポイントを発見させるには、次の4つの方法のいずれかを設定します。
Note - ディスカバリーされたアクセスポイントは、未認証のアクセスポイントとして認識されます。未認証のアクセスポイントを管理するためにはValid AP DBへの登録が必要です。詳しくは、後述の「未認証のアクセスポイント」または「Valid AP Databaseのインポート」を参照してください。
 

アクセスポイントにおける設定

 

無線コントローラーにおける設定

 

L3/IPディスカバリーのリストのインポート

  1. Microsoft Office Excel 2003でIPアドレスのリストを作成し、CSVファイルとして保存します。必要であれば、IPアドレスの次にロケーションを記述しておくことができます(省略可)。

  2. 「Import」ボタンをクリックします。画面が「L3/IP Discovery List Importing」に変わります。
  3. 「参照」ボタンでCSVファイルを指定し、「Start File Transfer」ボタンをクリックしてください。
  4. インポートに成功すると、「Import is done successfully.」メッセージボックスが表示されます。
  5. 「Discovery」タブをクリックすると、最初の画面に戻ります。IP Listを確認してください。
 

Wireless Network設定

無線コントローラーで設定されているWireless Network設定は、WLAN > Advanced Configuration > Networks 画面の「Wireless Network Summary」に表示されます。
初期状態では、デフォルトの16個のWireless Network設定が定義されています。これらは、変更できますが削除はできません。
デフォルトのWireless Network設定を含めて、最大255個のWireless Network設定を作成することができます。
これらのWireless Network設定は、WLAN > Advanced Configuration > AP Profiles 画面の「VAP」サブタブを使用してAPプロファイルに関連づけます。

新たなWireless Network設定の作成は、「Wireless Network Summary」の一番下にあるフィールドにSSIDを入力して「Add」ボタンをクリックします。
ボタンをクリックすると、「Wireless Network Configuration」が表示されます。この画面の主な設定項目は次のとおりです。

 

無線セキュリティー

使用可能な無線セキュリティーは次のとおりです。
 

MAC認証(MACフィルタリング)

MAC認証を適用するか否かは、「MAC Authentication」の項で行います。次の設定が可能です。
 

Known Client Database

Known Client Databaseは、WLAN > Advanced Configuration > Known Client 画面で作成します。
「Known Client Summary」で登録するMACアドレスを入力し「Add」ボタンをクリックします。

「Known Client Configuration」が表示されます。
入力したMACアドレスに関して、「Name」「Authentication Action」を設定します。
「Authentication Action」は、下記が設定できます。デフォルトは「Global Action」です。

 

Known Client Databaseのインポート

Known Client Databaseは、インポートできます。手順は次のとおりです。
  1. Microsoft Office Excel 2003でKnown Clientのリストを作成し、CSVファイルとして保存します。
    ひとつのエントリーに次の3つを記述します。
    「MACアドレス」「Name」「Authentication Action」

  2. 「Import」ボタンをクリックします。画面が「Known Client Database Importing」に変わります。
  3. 「参照」ボタンでCSVファイルを指定し、「Start File Transfer」ボタンをクリックしてください。
  4. インポートに成功すると、「Import is done successfully.」メッセージボックスが表示されます。
  5. ナビゲーションメニューの「Known Client」タブをクリックすると、最初の画面に戻ります。インポートされた内容を確認してください。
 

MAC Authentication Mode

「Global Action」を選択すると、WLAN > Advanced Configuration > Global 画面の「MAC Authentication Mode」で設定したアクションを適用します。
「MAC Authentication Mode」は、Known Client Databaseの運用ポリシー、すなわち登録するMACアドレスはデフォルトが許可なのか拒否なのかを決定します。
次の2つのうちいずれかを設定できます。
Note - MAC認証にRADIUSサーバーが使われる場合、無線クライアントの最初のアソシエーションは常に拒否されます。
Note - MAC認証にRADIUSサーバーが使われる場合、無線コントローラーは15分ごとにそれのローカルキャッシュを作成します。そのため、RADIUSサーバーのMACアドレスエントリーの変更は15分後に有効となります。
Note - MAC認証では、ダイナミックVLANは使用できません。

 

APプロファイル

APプロファイルは、アクセスポイントの動作を決定するプロファイルです。
APプロファイルは、WLAN > Advanced Configuration > AP Profiles 画面で作成します。各々のAPプロファイルには、次の4つのサブタブがあります。
アクセスポイントの設置場所や運用などに合わせてプロファイルを作成し、それをアクセスポイントに適用することによりアクセスポイントの設定管理の手間を省くことができます。

 

APプロファイルのアクセスポイントへの割り当て

 

未認証のアクセスポイント

無線コントローラーによってディスカバリーされたアクセスポイントは、最初未認証のアクセスポイントとして認識され、WLAN > Intrusion Detection > AP Authentication Failures 画面に表示されます。未認証(No Database Entry)のアクセスポイントを無線コントローラーの管理下に置くには、該当のアクセスポイントにチェックを入れ「Manage」ボタンをクリックします。該当のアクセスポイントはこの画面から消え、WLAN > Basic Setup 画面の「Valid AP」タブに表示されます。

 

APプロファイルの割り当て

WLAN > Basic Setup 画面の「Valid AP」タブには無線コントローラーの管理下にあるアクセスポイントのリスト(Valid APデータベース)が表示されます。

リストのMACアドレスをクリックすると、そのアクセスポイントに前述のAPプロファイルを割り当てることができます。
Note - 画面中のChannel、Powerの説明は「機能の概要」/「無線電波の管理」を参照してください。
Note - WLAN > Intrusion Detection > AP Authentication Failures 画面の「Manage」ボタンを使用して管理下に置いたアクセスポイントは、デフォルトのAPプロファイル「1-Default」が割り当てられています。

Wireless Network設定の作成から、APプロファイルの割り当てまでの操作を模式図で示すと次のようになります。
Note - 図は、「設定例」/「WPA Personal」からの転載です。詳細は、「設定例」/「WPA Personal」を参照してください。

 

Valid AP Databaseのインポート

WLAN > Basic Setup 画面の「Valid AP」タブの「Import」ボタンを使用すると、Valid AP Databaseをインポートできます。
手順は次のとおりです。
  1. Microsoft Office Excel 2003でValid APのリストを作成し、CSVファイルとして保存します。
    ひとつのエントリーに次の4つを記述します。
    「MACアドレス」「AP Mode」「ロケーション」「APプロファイル」
    「AP Mode」は、「Managed」「Standalone」「Rogue」を記述できます。大文字小文字は無視されます。
    「ロケーション」は、32文字までの半角英数字、スペース、アンダースコア、ハイフンです(省略可)。
    同一のMACアドレスが存在する場合は、後に記述したエントリーでオーバーライドされます。

  2. 「Import」ボタンをクリックします。画面が「Valid Access Point Database Importing」に変わります。
  3. 「参照」ボタンでCSVファイルを指定し、「Start File Transfer」ボタンをクリックしてください。
  4. インポートに成功すると、「Import is done successfully.」メッセージボックスが表示されます。
  5. 「Valid AP」タブをクリックすると、最初の画面に戻ります。インポートされた内容を確認してください。
 

アクセスポイントのリセット

各々のアクセスポイントに割り当てられているAPプロファイルをアクセスポイントにロードし、アクセスポイントを再起動させます。APプロファイルをアクセスポイントに割り当てただけではアクセスポイントにAPプロファイルの実体は適用されません。
Note - 無線コントローラーが再起動するときも、無線コントローラーは管理下のアクセスポイントにAPプロファイルをロードしアクセスポイントを再起動させます。
アクセスポイントのリセットは、WLAN > AP Management > Reset 画面で行います。複数の任意のアクセスポイントを指定してリセットできます。

クラスターコントローラーは、クラスターに属す任意のアクセスポイントをリセットできます。クラスターに属すクラスターコントローラーではない無線コントローラーは、その配下のアクセスポイントに対してだけリセットが可能です。
Note - クラスターに関しては、「機能の概要」/「無線コントローラーのクラスタリング」を参照してください。

APプロファイルやAPプロファイルに割り当てられたWireless Network設定に変更を加えた場合は、WLAN > Advanced Configuration > AP Profiles 画面の「Summary」タブの「Access Point Profile List」で該当のAPプロファイルにチェックを入れ、「Apply」ボタンをクリックしてください。このプロファイルが割り当てられているアクセスポイントすべてに対して変更されたAPプロファイルを適用し、アクセスポイントを再起動させます。
Note - APプロファイルやWireless Network設定を変更した場合は、Save All Applied Changes画面で無線コントローラーの設定を保存することも忘れないでください。

 

アクセスポイントのファームウェア更新

WLAN > AP Management > Software Download 画面で複数のアクセスポイントのファームウェアを一括更新することができます。
この機能を使用するためには、別途TFTPサーバーが必要です。TFTPサーバーにファームウェアを置き、ファームウェアをダウンロードしたいアクセスポイントを選択して「Start」ボタンをクリックします。
選択されたアクセスポイントは直接TFTPサーバーからファームウェアをダウンロードします。
ファームウェアの更新状況はWeb設定画面に表示されます。

多数のアクセスポイントの更新を行う場合「Group size」パラメーターを設定すると、同時にダウンロードするアクセスポイントの数を制限し、TFTPサーバーが過負荷になるのを防ぐことができます。例えば、10を設定するとアクセスポイントを10台ずつまとめてファームウェア更新を行います。
Note - 「File Name」は半角英数字のみが使用可能です。

 

統計

無線コントローラーの管理下のアクセスポイントは自分の統計情報をその無線コントローラーに送ります。無線コントローラーの管理下のアクセスポイントは、Web設定画面やSNMPエージェントは無効となっています。
クラスターコントローラーではない無線コントローラーは、自分の配下にいるアクセスポイントの統計情報と一緒に自分の統計情報をクラスターコントローラーに送ります。統計情報はUDPで送信されます。
Note - ネットワークに無線コントローラーが1台しか存在しない場合は自分自身がクラスターコントローラーとなります。
Note - 「機能の概要」/「無線コントローラーのクラスタリング」を参照してください。
統計情報の集積間隔はクラスターコントローラーによって動的に決定されます。最小の間隔は5秒です。

管理者は、無線コントローラー上に集積された統計情報のカウンターの参照とクリアができます。クラスターコントローラーは、ピアグループの各々の機器に関する広域的な統計を表示できます。

統計情報は、WLAN Status/Statisticsの各々のメニュー項目で表示できます。


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