SwimAdminCentral: ユーザーズガイド
3.2.4 「操作」定義
「操作」定義は、対象機器にどのような操作を行うかを定義するものです。SACは機器を操作するためのアプリケーションですので、これがもっとも中心的な定義と言えます。
他の定義は、本定義で指定した操作の詳細を規定するなど、本定義の補助的な役割を果たします。

「操作」定義
可能な処理は以下のとおりです。これらはおもにチェックマークで実行する・しないを指定します。各処理に必要な、より詳細な情報(たとえば転送するファイル名など)は、チェックボックスの近くにあるエディットボックスや関連する他の定義で指定します。
各処理は下記項目の順序(上から下の順)で実行されます。
- 接続確認方法 / 接続を確認する
- 対象機器にPingまたはTelnetを実行し、応答があるかどうか確認します。
- 事前ログ取得
- SHOW xxxコマンドを使って機器の情報を取得します。
どのような情報を取得するかは機種によって異なります。「設定」→「ログ収集項目」で取得する情報を設定することができます。詳しくは「5.6.3 ログ収集項目」をご覧ください。
- バージョン確認
- 現在使用しているファームウェアのバージョンを取得し、「ファイル情報」定義で指定されたファームウェアのバージョンと比較します。比較の結果、バージョンが同じなら失敗(NG)、異なっているなら成功(OK)となります。これは、同一バージョンのファームウェアが既に動作しているのであれば、転送の必要はないと考えられるためです。
- フラッシュ上ファイルの削除
- 「ファイル情報」定義で「ファームウェア(*.rez、*.img、*.pkg、*.bin、*.tgz)」、「パッチファイル(*.paz)」、「ヘルプファイル(*.hlp)」のいずれかを指定している場合、フラッシュファイルシステム上に存在する同一拡張子のファイルをすべて削除します。
- コンパクションの実行
- フラッシュファイルシステムのコンパクション(ゴミ削除)を行います。
- コンフィグファイルのバックアップの実行
- 現在使用している設定ファイルを機器から吸い上げ、既定のディレクトリに保存します。
機器から吸い上げたファイルは、「タスク情報」タブで設定されたディレクトリに保存されます。保存先のサブディレクトリ名やファイル名は、「タスク情報」タブで設定します。詳しくは「タスク情報」をご覧ください。
また、設定ファイルは、以前に取得したファイルとの差分が確認され、差分のあるもののみ指定されたディレクトリに保存されます。
- 転送処理の実行
- 「ファイル情報」定義で指定したファイルを機器に転送します。
- 転送後サイズの確認
- ファイル転送後に、機器上のファイルサイズを確認します。このとき、「ファイル情報」定義で指定されたファイルサイズと比較します。
Note
本項目は、「転送処理の実行」にチェックを付けたときだけ選択できます。
- ライセンスの付与
- 「ファイル情報」定義で指定したファームウェア(リリースファイル)を有効にします。
- FeatureライセンスおよびSBのリリースライセンスを付与する
- フィーチャーライセンス(追加機能ライセンス)を有効にします。本項目にチェックを付けると、ファイル名を指定するフィールドが現れるので、ライセンス情報が記述されたテキストファイルを指定してください。詳しくは次項「フィーチャーライセンスの付与」をご覧ください。
Note
本項目は、「ライセンスの付与」にチェックを付けたときだけ選択できます。
Note
本項目は、SwitchBlade 4000にリリースライセンスを付与するときにも使用できます。
- 再起動処理
- 機器を再起動します。再起動の方法は「再起動」定義で指定してください。
Note
本項目は、「フラッシュ上ファイルの削除」にチェックを付けているにもかかわらず、「転送処理の実行」にチェックを付けていない場合は選択できません。
- 事後ログ取得
- SHOW xxxコマンドを使って機器の情報を取得します。
取得する情報と使用するコマンドは「事前ログ取得」と同じです。
- ログの比較を実行
- 事前ログと事後ログを比較します。比較結果は、差異がある場合に成功(OK)、ない場合に失敗(NG)となります。これは、「転送処理の実行」により、事前ログと事後ログの内容が異なるであろうと仮定しているためです。
Note
本項目は、「事前ログ取得」と「事後ログ取得」の両方にチェックを付けたときだけ選択できます。
- 失敗したら処理を中断する
- 「操作」定義でチェックを付けた処理項目のどれか1つでも失敗した場合(結果がNGになった場合)、対象機器への処理を中断して次の機器に処理を移します。
失敗した項目を再実行したいときは、「タスクリスト」タブの「定義リスト」タブで該当機器を選択した上で、「NG再実行」ボタンをクリックしてください。
3.2.4.1 フィーチャーライセンスの付与
「操作」定義で「FeatureライセンスおよびSBのリリースライセンスを付与する」にチェックを付けた場合は、ライセンス情報が記述されたテキストファイルを指定する必要があります。
このファイルの書式は次のとおりです。
- 半角英数字と半角記号だけを使用したプレーンテキストファイル
- 改行コードは「CR+LF」、「LF」のどちらか
- 1行1レコード
- 1つのレコードは、対象機器のシリアル番号とライセンス有効化コマンド(ENABLE FEATUREまたはENABLE RELEASE)で構成される。
- 「//」(スラッシュ2個)で始まる行はコメントとみなされる
- 行の前後に空白など無効な文字が入っている場合、そのレコードはエラーとして無視される
次にライセンス情報ファイルの例を示します。
// License information
12345678,enable feature=AT-FL-02 password=0123456789abcdef
23456789,enable feature=AT-FL-02 password=123456789abcdef0
34567890,enable feature=AT-FL-03 password=23456789abcdef01
45678901,enable release=sb-262.rez number=2.131078 password=3456789abcdef012
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