SwimRadius: ユーザーズガイド
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6.3 正規表現の構文

認証情報編集ダイアログ」の設定では、正規表現を使用できます。(SwimRadiusでは、Javaの正規表現ライブラリーを使用しています。)

使用できる正規表現の構文を以下に示します。

文字
構文 説明
x 文字 x にマッチします。
\\ バックスラッシュ文字にマッチします。
\0n 8進数 0n を値に持つ文字にマッチします。(n: 0〜7)
\0nn 8進数 0nn を値に持つ文字にマッチします。(n: 0〜7)
\0mnn 8進数 0mnn を値に持つ文字にマッチします。(m: 0〜3、n: 0〜7)
\xhh 16進数 0xhh を値に持つ文字にマッチします。
\uhhhh 16進数 0xhhhh を値に持つ文字にマッチします。
\t タブ文字にマッチします。 ("\u0009"と同じです。)
\n 改行文字にマッチします。 ("\u000A"と同じです。)
\r キャリッジリターン文字にマッチします。 ("\u000D"と同じです。)
\f 用紙送り文字にマッチします。 ("\u000C"と同じです。)
\a 警告 (ベル) 文字にマッチします。 ("\u0007"と同じです。)
\e エスケープ文字にマッチします。 ("\u001B"と同じです。)
\cx x に対応する制御文字にマッチします。
文字クラス
構文 説明
[abc] a、b、または c にマッチします。(単純クラス)
[^abc] a、b、c 以外の文字にマッチします。(否定)
[a-zA-Z] a 〜 z または A 〜 Z にマッチします。(範囲)
[a-d[m-p]] a 〜 d、または m 〜 pにマッチします。(結合)("[a-dm-p]"と同じです。)
[a-z&&[def]] d、e、f にマッチします。(交差)
[a-z&&[^bc]] b と c を除く a 〜 z にマッチします。(減算)("[ad-z]"と同じです。)
[a-z&&[^m-p]] m 〜 p を除く a 〜 z にマッチします。(減算)("[a-lq-z]"と同じです。)
定義済みの文字クラス
構文 説明
. 任意の文字 (行末記号も対象)にマッチします。
\d 数字にマッチします。("[0-9]"と同じです。)
\D 数字以外にマッチします。("[^0-9]"と同じです。)
\s 空白文字にマッチします。("[ \t\n\x0B\f\r]"と同じです。)
\S 非空白文字にマッチします。("[^\s]"と同じです。)
\w 単語構成文字にマッチします。("[a-zA-Z_0-9]"と同じです。)
\W 非単語文字にマッチします。("[^\w]"と同じです。)
POSIX 文字クラス (US-ASCII のみ)
構文 説明
\p{Lower} 小文字の英字にマッチします。("[a-z]"と同じです。)
\p{Upper} 大文字の英字にマッチします。("[A-Z]"と同じです。)
\p{ASCII} すべての ASCII 文字にマッチします。("[\x00-\x7F]"と同じです。)
\p{Alpha} 英字にマッチします。("[\p{Lower}\p{Upper}]"と同じです。)
\p{Digit} 10 進数字にマッチします。("[0-9]"と同じです。)
\p{Alnum} 英数字にマッチします。("[\p{Alpha}\p{Digit}]"と同じです。)
\p{Punct} 句読文字(!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ のいずれか)にマッチします。
\p{Graph} 表示できる文字にマッチします。("[\p{Alnum}\p{Punct}]"と同じです。)
\p{Print} プリント可能文字にマッチします。("[\p{Graph}\x20]"と同じです。)
\p{Blank} 空白またはタブにマッチします。("[ \t]"と同じです。)
\p{Cntrl} 制御文字にマッチします。("[\x00-\x1F\x7F]"と同じです。)
\p{XDigit} 16 進数字にマッチします。("[0-9a-fA-F]"と同じです。)
\p{Space} 空白文字にマッチします。("[ \t\n\x0B\f\r]"と同じです。)
java.lang.Characterクラス (単純なjava文字タイプ)
構文 説明
\p{javaLowerCase} java.lang.Character.isLowerCase() の結果と同じ対象にマッチします。
\p{javaUpperCase} java.lang.Character.isUpperCase() の結果と同じ対象にマッチします。
\p{javaWhitespace} java.lang.Character.isWhitespace() の結果と同じ対象にマッチします。
\p{javaMirrored} java.lang.Character.isMirrored() の結果と同じ対象にマッチします。
Unicodeブロックとカテゴリのクラス
構文 説明
\p{InGreek} ギリシャ語ブロックの文字 (単純ブロック)にマッチします。
\p{Lu} 大文字 (単純カテゴリ)にマッチします。
\p{Sc} 通貨記号にマッチします。
\P{InGreek} ギリシャ語ブロック以外の文字 にマッチします。(否定)
[\p{L}&&[^\p{Lu}]] 大文字以外の文字にマッチします。(減算)
境界正規表現エンジン
構文 説明
^ 行の先頭にマッチします。
$ 行の末尾にマッチします。
\b 単語境界にマッチします。
\B 非単語境界にマッチします。
\A 入力の先頭にマッチします。
\G 前回のマッチの末尾にマッチします。
\Z 最後の行末記号がある場合は、それを除く入力の末尾にマッチします。
\z 入力の末尾にマッチします。
最長一致数量子
構文 説明
X? X の0回または1回の出現にマッチします。
X* X の0回以上の出現にマッチします。
X+ X の1回以上の出現にマッチします。
X{n} Xn 回の出現にマッチします。
X{n,} Xn 回以上の出現にマッチします。
X{n,m} Xn 回以上m 回以下の出現にマッチします。
最短一致数量子
構文 説明
X?? X の0回または1回の出現にマッチします。
X*? X の0回以上の出現にマッチします。
X+? X の1回以上の出現にマッチします。
X{n}? Xn 回の出現にマッチします。
X{n,}? Xn 回以上の出現にマッチします。
X{n,m}? Xn 回以上m 回以下の出現にマッチします。
強欲な数量子
構文 説明
X?+ X の0回または1回の出現にマッチします。
X*+ X の0回以上の出現にマッチします。
X++ X の1回以上の出現にマッチします。
X{n}+ Xn 回の出現にマッチします。
X{n,}+ Xn 回以上の出現にマッチします。
X{n,m}+ Xn 回以上m 回以下の出現にマッチします。
論理演算子
構文 説明
XY X の直後にY がある場合にマッチします。
X|Y X またはY にマッチします。
(X) X にマッチし、この部分を前方参照することができます。(正規表現グループ)/td>
前方参照
構文 説明
\n マッチした n 番目の前方参照を行う正規表現グループにマッチします。文字列の前方で括弧指定した部分を参照できます。
引用
構文 説明
\ 次の文字をエスケープします。
\Q \E までのすべての文字をエスケープします。
\E \Q で開始された引用をエスケープします。
特殊な構文 (前方参照を行わない)
構文 説明
(?:X) X にマッチし、前方参照を行わない正規表現グループを示します。
(?idmsux-idmsux) マッチフラグ のオン/オフを切り替えます。
オンに設定するマッチフラグ(i、d、m、s、u、xのいずれか)を指定し、オフに設定するマッチフラグ(i、d、m、s、u、xのいずれか)を"-"のあとに指定します。
マッチフラグの種類:
i:大文字小文字を区別しない
d:行末記号"\n"以外を"."、"^"、"$"の動作の対象にしない
m:複数行モード
s:"."を行末記号を含む任意の文字にマッチさせる
u:Unicodeに準拠した大文字と小文字を区別しないマッチングを有効にする
x:パターン内で空白とコメントの使用を許可する
(?idmsux-idmsux:X) X にマッチし、前方参照を行わない正規表現グループを示します。指定されたフラグ i、d、m、s、u、x のオン/オフを切り替えます。
(?=X) X にマッチし、幅ゼロの肯定先読みを示します。
(?!X) X にマッチし、幅ゼロの否定先読みを示します。
(?<=X) X にマッチし、幅ゼロの肯定後読みを示します。
(?<!X) X にマッチし、幅ゼロの否定後読みを示します。
(?>X) X にマッチし、独立した前方参照を行わない正規表現グループを示します。
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