[index] CentreCOM AR450S コマンドリファレンス 2.9

CREATE BGP DAMPING PARAMETERSET

カテゴリー:IP / 経路制御(BGP-4)


CREATE BGP DAMPING PARAMETERSET=1..100 [DESCRIPTION[=string]] [SUPPRESSION={DEFAULT|1..32000}] [REUSE={DEFAULT|1..32000}] [HALFLIFE={DEFAULT|1..45}] [MAXHOLD={DEFAULT|1..8}]

string: 文字列(1〜63文字)


BGP-4ルートフラップダンピング用のカスタムパラメーターセットを作成する。

ルートフラップダンピング有効時に作成したパラメーターセットの初期状態は「有効」、そうでないときに作成したパラメーターセットの初期状態は「無効」となる。無効状態のパラメーターセットを有効化するには、ENABLE BGP DAMPINGコマンドのPARAMETERSETパラメーターを使う。

なお、カスタムパラメーターセットを使用するには、ルートマップのSET BGPDAMPIDパラメーター(ADD IP ROUTEMAPコマンド)を使って、適用対象の経路に作成したカスタムパラメーターセットを関連付ける必要がある。

カスタムパラメーターセットと関連付けられていない経路に対しては、デフォルトで存在するパラメーターセット「0」(デフォルトパラメーターセット)が適用される。



パラメーター

PARAMETERSET: パラメーターセット番号。

DESCRIPTION: パラメーターセットに関する覚え書き(メモ)。

SUPPRESSION: 抑制しきい値。経路のペナルティー値(経路の不安定さを示す)が本しきい値を上回ると、該当経路はSuppressed(抑制)状態となり、ペナルティー値が再使用しきい値(REUSE)を下回るか、安定状態が最大抑制時間(HALFLIFE × MAXHOLD)続くまで、同経路は使用も広告もされなくなる。REUSEよりも小さな値は指定できない。デフォルトは2000。

REUSE: 再使用(抑制解除)しきい値。いったん抑制状態となった経路は、ペナルティー値が本しきい値を下回るか、安定状態が最大抑制時間(HALFLIFE × MAXHOLD)続くまでは使用も広告もされない。ペナルティー値が本しきい値を下回ると、該当経路の抑制状態は解除され、Monitored(監視)状態に遷移する。SUPPRESSIONよりも大きな値は指定できない。デフォルトは750。

HALFLIFE: ペナルティー値の半減期(単位は分)。安定状態にある経路のペナルティー値は徐々に減少していくが、そのときの速度は「HALFLIFE(分)経過するごとに半分になる」レートである。デフォルトは15分。

MAXHOLD: 最大抑制時間を求めるための係数。実際の最大抑制時間はHALFLIFE × MAXHOLD(分)で求められる。Suppressed(抑制)状態にある経路のペナルティー値が再使用しきい値(REUSE)を上回っていても、安定状態が最大抑制時間(HALFLIFE × MAXHOLD)続いた場合は抑制状態が解除される。デフォルトは4。



関連コマンド

ADD BGP PEER
ADD IP ROUTEMAP
DESTROY BGP DAMPING PARAMETERSET
DISABLE BGP DAMPING
ENABLE BGP DAMPING
PURGE BGP DAMPING
RESET BGP DAMPING
SET BGP DAMPING PARAMETERSET
SET BGP PEER
SET IP ROUTEMAP
SHOW BGP DAMPING
SHOW BGP DAMPING ROUTES



参考

RFC1771, A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4)
RFC1772, Application of the Border Gateway Protocol in the Internet
RFC1930, Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)
RFC1997, BGP Communities Attribute
RFC2385, Protection of BGP Sessions via the TCP MD5 Signature Option
RFC2439, BGP Route Flap Damping
RFC2796, BGP Route Reflection - An Alternative to Full Mesh IBGP
RFC2842, Capabilities Advertisement with BGP-4
RFC2918, Route Refresh Capability for BGP-4
RFC3065, Autonomous System Confederations for BGP


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