[index] CentreCOM AR740 コマンドリファレンス 2.6

CREATE RSVP PROXY

カテゴリー:RSVP / RSVPプロキシー


CREATE RSVP PROXY=proxy-name TYPE=PATH PATH=ipadd[/port] [PMASK=ipadd] TSPEC=tspec [TIMEOUT=10..1800] SESSION=protocol,ipadd[/port[-port]] [SMASK=ipadd]

CREATE RSVP PROXY=proxy-name TYPE=RESV INTERFACE=interface STYLE={WF|SE|FF} FLOWSPEC=flowspec SESSION=protocol,ipadd[/port[-port]] [SMASK=ipadd]

proxy-name: プロキシーエントリー名(1〜15文字。英数字とアンダースコアを使用可能。大文字小文字を区別しない)
ipadd: IPアドレスまたはネットマスク
port: TCP/UDPポート番号(0〜65535)
tspec: Tspec(Traffic spec。PATHメッセージのフロー仕様。[t,(r),(d),(p),(m),(M)]の形式。値はすべて10進整数)
protocol: IPプロトコル番号(0〜255)またはプロトコル名
interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)
flowspec: Flowspec(RESVメッセージのフロー仕様。[cl,(r),(d),(p),(m),(M)]の形式。値はすべて10進整数)


RSVPプロキシーエントリーを作成する。

送信側プロキシーは、PATH/PMASKからSESSIONへのトラフィックフローを検出すると、TSPECを要求するPathメッセージを目的地に送る。

受信側プロキシーは、SESSIONに対するPathメッセージを検出すると、FLOWSPECを要求するResvメッセージをPathメッセージの送信元に返送する。



パラメーター

PROXY: プロキシーエントリー名

TYPE: プロキシーの種類。送信側(PATH)プロキシーと受信側(RESV)プロキシーがある。

PATH: 送信側ホストの指定。IPアドレス(プロキシー対象トラフィックフローの始点IPアドレス)とポート番号(省略可)で指定する。PMASKと組み合わせてアドレスの範囲指定が可能。

PMASK: PATHパラメーターで指定したIPアドレスに対するネットマスク。送信側ホストのIPアドレス範囲を指定する。省略時は255.255.255.255(単一ホスト)。

TSPEC: 送信トラフィックの性質を示すSender Tspec(Traffic spec)を指定する。形式は[t,(r),(d),(p),(m),(M)]で、(r)は平均転送レート(バイト/秒)、(d)は平均パケットサイズ(バイト)、(p)は転送ピークレート(バイト/秒)、(m)は最小MTU値(バイト)、(M)は最大MTU値(バイト)を示す。

TIMEOUT: 該当するトラフィックフローがなくなってから帯域確保を解除するまでの時間(秒)。デフォルトは120秒。

SESSION: 受信側ホストの指定。IPプロトコル(TCP、UDPなど)、IPアドレス(プロキシー対象トラフィックフローの終点IPアドレス)、ポート番号(TCP、UDPのときのみ。範囲指定が可能。省略可。省略時は0-65535の全ポートが対象)を指定する。SMASKと組み合わせてアドレスの範囲指定が可能。

SMASK: SESSIONパラメーターで指定したIPアドレスに対するネットマスク。受信側ホストのIPアドレス範囲を指定する。省略時は255.255.255.255(単一ホスト)。

INTERFACE: 受信側プロキシーにおいて、受信者が存在するIPインターフェース名

STYLE: 帯域予約形態。WF(Wildcard Filter)は、ひとつの予約帯域をプロキシー対象の全パケットでシェアする形態。FF(Fixed Filter)は、プロキシー対象セッションごとに指定帯域を確保する形態。SE(Shared Explicit)は、指定されたSender間で帯域をシェアする形態。

FLOWSPEC: 要求するQoS水準を示すFlowspecを指定する。形式は[t,(r),(d),(p),(m),(M)]で、(r)は平均転送レート(バイト/秒)、(d)は平均パケットサイズ(バイト)、(p)は転送ピークレート(バイト/秒)、(m)は最小MTU値(バイト)、(M)は最大MTU値(バイト)を示す。



ルーター192.168.10.1において、192.168.10.0/24(クライアント)から192.168.20.0/24(サーバー)へのTelnetトラフィックに対する送信側プロキシーエントリーを作成する。トラフィック仕様Tspecは、平均転送レート4000バイト/秒、平均パケットサイズ1000バイト、ピーク時転送レート4000バイト/秒、最小MTU値100バイト、最大MTU値2000バイトとする。トラフィックがなくなったときのタイムアウトは60秒とする。
CREATE RSVP PROXY=tels TYPE=PATH PATH=192.168.10.0 TSPEC=[t,4000,1000,4000,100,2000] SESSION=TCP,192.168.20.0/23
SET RSVP PROXY=tels PMASK=255.255.255.0 SMASK=255.255.255.0 TIMEOUT=60

ルーター192.168.20.1において、192.168.10.0/24(クライアント)から192.168.20.0/24(サーバー)へのTelnetトラフィックに対する受信側プロキシーエントリーを作成する。帯域予約形態はFF(Fixed Filter)。QoS仕様Flowspecは、平均転送レート4000バイト/秒、平均パケットサイズ1000バイト、ピーク時転送レート4000バイト/秒、最小MTU値100バイト、最大MTU値2000バイトとする。
CREATE RSVP PROXY=telr TYPE=RESV INTERFACE=eth0 STYLE=FF FLOWSPEC=[cl,4000,1000,4000,100,2000] SESSION=TCP,192.168.20.0/23
SET RSVP PROXY=telr SMASK=255.255.255.0



備考・注意事項

コマンドラインが長くなるため、CREATEとSETに分割して入力する必要がある。CREATE RSVP PROXYコマンドでは必須パラメーターのPROXY、TYPE、PATH、TSPEC、SESSION(送信側の場合)、あるいは、PROXY、TYPE、INTERFACE、STYLE、FLOWSPEC、SESSION(受信側の場合)だけを指定し、その他はSET RSVP PROXYコマンドで設定するとよい。また、適宜省略形を用いること。



関連コマンド

CREATE RSVP PROXY
DESTROY RSVP PROXY
DISABLE RSVP PROXY
ENABLE RSVP PROXY
RESET RSVP PROXY
SET RSVP PROXY
SHOW RSVP PROXY



参考

RFC1112, Host Extensions for IP Multicasting
RFC1812, Requirements for IP Version 4 Routers
RFC2205, Resource ReSerVation Protocol (RSVP) -- Version 1 Functional Specification
RFC2211, Specification of the Controlled-Load Network Element Service


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